飲食店開業までのスケジュールと成功に導くコツを徹底解説!【完全版】

飲食店開業に興味があっても、どのように始めたら良いのかわからない方もいるでしょう。

飲食店を開業するには、やるべきことがたくさんあります。コンセプト検討・物件探しに仕入れ先決定など、過不足のないように効率良く準備を進める必要があります。経験・スキル・ノウハウのあるプロのサポートも重要です。

この記事では、開業までのスケジュールと成功させるコツを解説します。ぜひ開業準備に役立ててください。

飲食店開業に必要なこと

飲食店開業の際は、開店までに多くの準備が必要です。混乱が起きないようにやるべきタスクを書き出し、各々のタスクのスケジュールを管理しながら進めていきましょう。

コンセプト検討から許認可までやるべきことは多い

「どのようなお店にしたいか」というコンセプトの検討から、飲食店に必要な資格・許可の手続きまで、飲食店開業にはさまざまなタスクがあります。抜け・もれがないよう、また無駄もないようにスケジュール管理をしていきましょう。

専門家との共同作業で成功に近づく

不動産探し・資金調達・店舗工事・メニュー作成・許認可手続きなど、専門知識が必要とされる準備もあります。知識・スキル・ノウハウのあるプロのサポートを受けるのがよいでしょう。

開業までのスケジュールを順番に解説

開業までに必要なタスクをスケジュール順に解説します。

※スケジュール感は業態や条件によって前後します。目安としてご参考にしてください。

記事の内容に沿って書き込みできる、便利な開業スケジュールカレンダーをご用意しました!「飲食店お役立ちナビ」の会員限定で無料でダウンロードができます。ぜひご活用ください。

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1. コンセプトの決定  約180日(6ヵ月)前

どのようなターゲットにどのようなメニューを提供していくお店なのか、基本的な方向性、すなわち「コンセプト」を検討します。コンセプトが決まれば、メニュー・内外装・接客方針なども固まっていくはずです。慎重かつ丁寧に検討してください。

以下の記事では、コンセプトシートの書き方と活用方法を詳しく解説しています。「飲食店お役立ちナビ」に会員登録をすればコンセプトシートのテンプレートを無料でダウンロードできます。飲食店開業準備中の方はぜひご活用ください。

2. 物件探し  約180日(6ヵ月)前

コンセプトに合う立地・広さ・リフォーム条件などを念頭に置いて、店舗物件候補を探します。物件探しは、時間と労力がかかる工程です。ポイントを押さえて進めていくとよいでしょう。

物件は、前の店舗の造作・設備などを引き継ぐ「居抜き(いぬき)」か、造作・設備が残っていない「スケルトン」かで、スケジュール・費用が大きく変わります。

以下の記事では、物件探しを開始する前に押さえておきたいポイントと契約までの流れを解説しています。不動産会社に行く前に読んでおきましょう。

3. 資金計画・事業計画  約150日(5ヵ月)前

自己資金・融資など、いくらまで資金が用意できるのか検討します。用意できる資金の範囲内で無理のないように開業を準備しましょう。

資金調達と一言でいっても、様々な方法があるのをご存じですか?どの方法を選ぶのかにより、取るべき行動が変わります。以下の記事では、飲食店経営者の方の資金調達の選び方や、おすすめの資金調達方法について紹介しています。参考にしてみてください。

4. 資金調達・融資  約150日(5ヵ月)前

融資を受けるためには事業計画書が必要です。事業計画書とは事業内容やお店のコンセプト・戦略、収益見込みなど、事業をどのように進めていくのかをまとめた書類です。

以下の記事では、資金調達のための事業計画書の書き方を詳しく解説しています。融資をご希望の方は参考にしてください。

5. メニューの開発・決定  約90日(3ヵ月)前

コンセプトに合っていて集客につながるメニューを考えます。売上・利益がどの程度あるのか、原価計算の予測も大切です。メニューとしての魅力はもちろん、売上への貢献・利益の確保も意識してバランスの良いメニューを構成しましょう。

飲食店運営ではドリンクの売り上げによって全体の原価率が左右されます。以下の記事では、ささるドリンクメニューをつくるヒントをご紹介しています。ドリンクメニューを作る際に参考にしてみてください。

利益を左右するドリンクメニュー!ささるドリンクメニューをつくるヒントとは【チェックリスト無料ダウンロード】

利益を左右するドリンクメニュー!ささるドリンクメニューをつくるヒントとは【チェックリスト無料ダウンロード】

「ドリンクメニューのメリット」「ドリンク売上向上のツボとは」「ささるドリンクメニューをつくるヒント」を解説しています。ドリンクメニューをつくるヒントに使える、オズボーンのチェックリストについてもご紹介しています。

6. 店舗の外装・内装工事  約90日(3ヵ月)前

コンセプトに合う内外装は、顧客をひきつける要素の一つです。資金計画に合わせ、予算内におさまるように外装・内装を工事します。

スケルトン物件の場合、自由度が高く理想のお店が実現しやすいですが、時間・費用が居抜きよりかかってしまいます。以下の記事で、スケルトン物件のメリット・デメリットと、かかる費用の概要を理解しておきましょう。

7. 仕入れ先の選定  約60日(2ヵ月)前

食材・飲料・消耗品など、営業に必要なアイテムの仕入れ先を決めます。複数の会社から見積もりを取り、単価だけでなくサポート・サービスなども考慮して総合的に判断しましょう。以下の記事では、選び方の基本を解説しています。

飲食店開業!お酒の仕入れ先はどう探す?選び方の基本をわかりやすく解説

8. 設備・什器の手配  約60日(2ヵ月)前

厨房設備に加え、お客様用の家具・食器・カトラリーなどをそろえます。予定するメニューを作って提供でき、お店のコンセプトに合っているかが大切です。

飲食店経営に必要なグラス類は営業スタイルによって異なります。以下の記事でチェックし、運営するお店の業態に合わせて不足のないように準備しましょう。具体的な購入方法やコスト削減のコツも解説しています。

9. 資格や許可の手続き  約30日(1ヵ月)前

飲食店の開業には「営業許可書」が必要です。食品衛生責任者の資格を取得したうえで保健所に申請すれば、施設検査後に許可書が交付されます。営業許可の申請方法は、以下の記事で把握できます。

飲食店開業の営業許可の申請方法は?申請の流れや更新の有無を解説

飲食店開業の営業許可の申請方法は?申請の流れや更新の有無を解説

営業許可に必要な要件「食品衛生責任者」の資格の概要や営業許可の申請の流れ、必要書類、更新について詳しく解説しています。

10. スタッフの求人・採用  約30日(1ヵ月)前

収容人員や営業時間に合わせてスタッフを採用し、オープンに間に合うように教育します。

早めに採用をしすぎて辞退されてしまったり、開店直前の採用で研修が足りなくなってしまったり…。オープン日から逆算してスタッフの研修期間を決め、研修開始日までに人材が揃うようなスケジュールを組むことが大切です。

また「常時10名以上の従業員のいる事業場」では必ず就業規則が必要です。店舗ごとにそこを管轄する労働基準監督署へ届け出ることが義務付けられています。詳しい内容や作成のポイントを下記の記事で紹介していますので参考にしてください。

11. 仕入れ業者確定・契約  約30日(1ヵ月)前

仕入れ業者を決定し、契約をします。以下の記事ではお酒の仕入れルートについて解説しています。

お酒の仕入れはどのルートが良い?酒類専門の卸から仕入れるメリットを解説

12. 販促・プロモーション  約30日(1ヵ月)前

今や利便性からGoogleマップでのお店探しは欠かせない方法の一つとなりました。飲食店を開業する際はまず、Googleマップに自店舗の登録を行いましょう。
下記の記事では、Googleマップの登録方法や登録のメリット、そして登録後にまずはやっておくべき事など、ビジネスを大きく左右する内容を解説しています。

13. メニューなど印刷物の作成  約14日(2週間)前

テーブル用のグランドメニューや季節限定の差し込みメニュー・POPに加え、お客様が持ち帰れるショップカードなどもあるとよいでしょう。

メニュー・POP作成を無料で依頼できる取引先もあります。お願いすればお店側の負担が軽減します。

14. 食材・飲材仕入れ  約14日(2週間)前

飲食店のアルバイトが初めてのスタッフにとっては、ドリンク作りひとつでも慣れないもの。教育期間までに実際につかう食材・飲材を用意してスタッフ教育に備えましょう。

15. スタッフ教育  約7日(1週間)前

飲食店の印象を左右する要因の一つに「スタッフの質」があげられます。スタッフ教育がしっかりできるかどうかが顧客満足度に繋がり、長い目で見てお店の売り上げに繋がってきます。スタッフ教育期間を上手に使ってオーナーの思いやお店のコンセプトを理解してもらい、繁盛店を目指しましょう。

【鬼コーチの目線】お店都合の「おかわりいかがですか?」が店をダメにする

【鬼コーチの目線】お店都合の「おかわりいかがですか?」が店をダメにする

飲食店の現場トレーニングでよく耳にする言葉「自分がお客様になったつもりで接客しなさい」。しかしこれを軸に接客すると、店都合の行動を起こしてしまう可能性があります。

鬼コーチこと飲食ビジネス専門のビジネスコーチ、鬼頭キヨシ氏が詳しく指南しています。

16. レセプション・プレオープン  約1~3日前

レセプションは開業までにご協力をいただいた関係者様やスタッフの家族、友人等へのお店のお披露目会をいいます。開業後もご贔屓にという想いでご招待するパターンが多いです。

プレオープンは実際にお客様を呼び込んで開業後と同様の業務を行い、開店するための練習を行うことをいいます。本番前のスタッフに対してのリハーサルになるので、なるべく行うようにしましょう。

17. オープン!

ご開店おめでとうございます!
開店はゴールではなくここからがスタート!末永く愛されるご繁盛店にしていきましょう!

経営者として開業後に経営状態を把握・分析することも大切な仕事のひとつです。以下の記事では損益計算書の見方や活用法、作り方をわかりやすく解説しています。

飲食店の損益計算書|見方・活かし方・作り方を解説!

飲食店の損益計算書|見方・活かし方・作り方を解説!

損益計算書の数字を見ることで、お店の経営状態を確認できます。「儲かっているだろう」「ちょっと利益が少ないかも」といった感覚ではなく、数値に基づいて経営状態の把握が可能です。どのような費用が経営を圧迫しているか、どの程度売上があれば利益が出るかなども分析できます。

飲食店開業を成功させたいなら「なんでも酒やカクヤス」へ

飲食店を開業する場合、開店までに多くのタスクがあり、各タスクのスケジュールを管理しながら進めていくことが大切です。

コンセプト決定・物件探し・資金計画・メニュー作成・工事など、タスクの内容は多岐にわたります。経験や専門知識がないと不安なシーンもあるため、開店前からパートナーとしてアドバイス・提案がもらえる取引先があると力強いでしょう。
仕入れ先を決める際、単価だけを比較して決めてしまいがちです。単価はもちろん重要ですが、サービスやサポートの内容も比較して検討しましょう。

首都圏飲食店顧客満足度No.1(2017年調査会社調べ)のなんでも酒やカクヤスでは、各エリアごとに専任の営業スタッフを配置しています。エリアの特性を熟知した営業スタッフが、商品ラインナップやメニューに関するご相談はもちろん、お酒についてのご相談以外に開業時に必要な業者の紹介など、幅広いネットワークでトータル的にサポートしています。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。

カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

飲食店様へ旬なトレンド情報、経営の役に立つ情報、私たちにしかお届けできないお酒にまつわる情報などなど、いままでの経験を基に積極的に発信していきます!

当ページに掲載されている内容は、掲載時点での情報です。
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