飲食店の繁忙期はいつ?売り上げアップにつながる対策法を押さえて人気店を目指そう!
飲食店は、季節や曜日によって売り上げが変動するものです。いわゆる繁忙期にはお客様も増えて売り上げが伸びる一方、閑散期には閑古鳥が鳴いてしまうなど、売り上げが上下してしまうこともあります。
そのうえ、昨今の新型コロナ感染症の影響により、ここ数年は繁忙期にもかかわらず、なかなか売り上げが上がらないという苦しい思いをされた経営者の方も多いのではないでしょうか。そこで重要となるのは、繁忙期に合わせてしっかりと販促を行うことです。
この記事では、飲食店における具体的な繁忙期と、繁忙期の売り上げアップにつながる対策法をご紹介します。自店の売り上げや利益をしっかりと確保するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
飲食店の繁忙期とは?
そもそも繁忙期とは、来客や注文が多く、とくに忙しい時期のことです。1日単位のことではなく、数週間から数ヵ月など、一定の期間のことを指します。反対に、来客や注文が少なく暇な時期のことを閑散期と呼びますが、飲食店においては繁忙期と閑散期があるお店がほとんどです。
では、飲食店における繁忙期と閑散期とは、具体的にいつ頃のことをいうのでしょうか。
繁忙期はコロナ禍で変化している
一般的に、飲食店の繁忙期は12月と3月、4月だといわれています。12月はクリスマスや忘年会、3月には送別会、4月には歓迎会など人が集まる定番の宴会も多いため、必然的に外食する機会が増えることから、来客数も多くなるのです。
しかしここ数年は、コロナの影響によって宴会も催されず団体での来店も制限されていたことから、繁忙期が変化しているようです。具体的には、11月最後の土日やクリスマスの週、7月の後半からお盆前の週末までなど、夏や冬のボーナスが出た後の週末が繁忙期となる傾向にあります。
なぜなら、忘年会や送別会などの団体での飲食店利用はできないものの、ボーナスが出たことで消費意欲も上がり、外出のついでに外食するケースが多いからです。とはいえ、新型コロナ感染症対策で行われていた「まん延防止等重点措置」も全面解除されていますので、例年の繁忙期が戻ってくる可能性も十分考えられるでしょう。
閑散期も以前と変化しつつある
飲食店における閑散期といえば、業界では「ニッパチ」と呼ばれる2月と8月です。しかし繁忙期と同様、コロナ禍で閑散期も以前と変化しつつあります。ここ数年は、1月の成人式以降とゴールデンウィーク明け、冬のボーナス前、給料日前である11月中旬は売り上げが減少する傾向にあるようです。
これらの共通点は、お金がかかる時期の前後だという点です。お正月やゴールデンウィーク、クリスマスなどのイベントにお金を使いたいという気持ちが見て取れます。
ただし、上述したようにコロナ禍が落ち着くとともに、例年の閑散期が戻ってくる可能性も高いので、これからの消費者の動向に注目すべきでしょう。
飲食店によって繁忙期は異なる
どんな飲食店にも、必ず繁忙期と閑散期があります。しかし、飲食店と一言でいっても、カフェや居酒屋などさまざまな業種がありますし、提供するメニューや立地などによっても繁忙期と閑散期は異なります。
自店の繁忙期と閑散期を把握するためにも、日頃から売り上げや来客数、天候などのデータを記録しておきましょう。ポイントは、毎日きちんと記録しておくことです。毎日の記録を積み重ねるからこそ、自店の統計的なデータを取得でき、繁忙期と閑散期を把握することにつながります。
繁忙期の売り上げアップにつながる対策法
まん延防止等重点措置も解除され、多くの飲食店が通常通りの営業を再開しています。
これから訪れる繁忙期にしっかりと売り上げを確保するためにも、万全の体制を整えておきたいものです。そこでここでは、繁忙期の売り上げアップにつながる対策法をいくつかご紹介します。
閑散期にポイントカードやドリンクカードを配布しておく
繁忙期の売り上げアップを狙いたいときは、閑散期にポイントカードやドリンクカードを配布しておき、繁忙期に使ってもらう方法がおすすめです。
たとえば、12月限定や女子会限定で使用できるドリンクチケット、来店ごとに特典がグレードアップするポイントカードなどで販促を行っておくと、繁忙期でも利用してもらえる可能性が高まるでしょう。この方法であれば、繁忙期の売り上げアップだけでなく、閑散期の集客も見込めるので、年間を通して安定した集客を実現できる可能性があります。
幹事さん特典やリピート特典の設定
繁忙期は、宴会を中心に新規客も多く来店することから、飲食店にとっては新たな常連客を獲得するチャンスでもあります。このチャンスを最大限に活かすためにも、宴会の幹事さんやリピート来店されたお客様への特典を設定することをおすすめします。
たとえば、「忘年会団体10名様以上の予約で幹事様の会計無料」、「送別会シーズン3月限定で乾杯ドリンクサービス」「5回来店で飲食代金より20%オフ」など、イベントを上手に活かした特典を設定すると集客が見込める可能性も高まるでしょう。また、高付加価値のサービスを行うことで単価を高くできるので、売り上げもアップしやすく、一定の来客数を確保できるかもしれません。
アルバイトの人員確保とスタッフ教育
昨今、コロナ禍の影響などにより、人手不足に頭を悩ませる飲食店も少なくありません。営業時間の短縮要請や酒類の提供制限が解除された今、これからやってくる繁忙期は、アルバイトの人員確保とスタッフ教育がとくに重要となります。
繁忙期に合わせてアルバイトを雇った場合、教育が行き届いておらず、お店をうまく回せなかったりミスが続いたりして、リピート客を逃してしまうばかりか常連客の足が遠のいてしまうことも。そのような事態を避けるためにも、繁忙期を迎える前にアルバイトの人員確保とスタッフ教育に力を入れておきましょう。
アルバイトスタッフの採用や教育については、こちらで詳しくご紹介しています。
→ お金をかけずにスタッフを採用するための準備とコツとは〔飲食店開業マニュアル〕
→ 飲食店アルバイトスタッフの教育の4つの手法!戦力になる人材育成のコツとメリット
クレーム対策を徹底しておく
繁忙期はオーダーミスや料理の提供スピードの低下などにより、お客様からのクレームも増えがちです。もちろんクレームにつながるようなミスをしないことがもっとも大切ですが、起きた後の対応によってはリピートしていただけないので、クレームにどう対応するかがより重要となります。
いざというときにスタッフが慌てないためにも、繁忙期が来る前にクレーム処理マニュアルを作成し、スタッフに周知しておきましょう。
また、店内や厨房の動線が悪いと効率的に調理や配膳、オーダーができない可能性もあります。繁忙期のクレーム対策として、店内の席やオペレーションを見直しておくのもおすすめです。
飲食店で発生する悪質なクレームやその対応については、こちらを参考になさってください。
→ 飲食店でのクレーマー対策!発生するクレームや対応策を紹介
衛生管理を徹底しておく
繁忙期の売り上げアップを狙うには、普段から衛生管理を徹底しておくことが重要です。なぜなら繁忙期は忙しさゆえに食材の管理が疎かになったり、掃除が雑になって異物混入が起こったりしがちだからです。厨房やフロア管理についてのマニュアルやチェックリストを作成するなどして、繁忙期に備えておきましょう。
飲食店で起こりがちな異物混入や清掃については、こちらで詳しくご紹介しています。
→ 異物混入対策を徹底せよ!飲食店で今すぐ行うべき5つの対策と起こったときの対処法
→ 飲食店お掃除マニュアル!クレンリネスを徹底する重要性と繁盛店が重視しているポイント
フェアの開催準備やメニューの変更
忘年会や歓送迎会を取り仕切る幹事さんは、宴会のピークを迎える前から動き出すことが多いです。中でも忘年会は1年の中でもっとも大きい宴会となるため、10月頃からお店を探しはじめる方も。そのため、出来るだけ早めにフェアの開催準備やメニューの変更などを行い、集客につなげることをおすすめします。
フェアの内容や新しいメニューを考える際は、お店のコンセプトを全面に押し出すのはもちろん、トレンド要素を取り入れるのも重要です。忘年会シーズンによくある鍋料理であれば、流行の食材や消費者の傾向を上手に取り入れると、集客が期待できるかもしれません。また、イベントに沿った期間限定メニューを取り入れてもよいでしょう。
なお、飲み放題メニューの作成や見直しを検討されている方は、こちらを参考になさってください。
→ 飲み放題メニューの作り方|4つのポイントを抑えて利益アップ!
予約システムの見直し
繁忙期は、たくさんの予約が舞い込んでくるため、予約の管理が非常に重要となります。最近では、電話での予約を取り逃がしてしまわないよう、インターネットを利用したWEB予約を採用している飲食店が多くなっています。お客様の多くも、スマートフォンからWEB上で予約されるため、オンライン上で簡単に予約と確認ができるシステムを取り入れているお店の方が予約率も高いようです。
予約業務の効率化と正確性を実現する「TORETA」は、予約台帳と顧客台帳、集計、分析、WEB予約の4つの機能を備えた予約台帳・顧客台帳システムです。
WEB予約では、さまざまなグルメサイトやITサイトとの連携により、お客様からの予約が自動で正確にTORETAに入るため、手間やミスの軽減につながります。
なんでも酒やカクヤスでは、飲食店様を総合的にサポートする企業ネットワークがあるため「TORETA」のご紹介も可能です。ぜひ一度、なんでも酒やカクヤスまでお気軽にお問い合わせください。
また、WEB予約システムだけでなく、Googleマップに自店を登録したり、上位表示させたりするのも人気店になるためのひとつの方法です。Googleマップへの登録方法やGoogleビジネスプロフィールの活用法については、こちらで詳しくご紹介しています。
→ Googleマップに自分の飲食店を登録・表示する方法を解説
→ Googleマップで自分の飲食店を上位表示させるポイント・Googleマイビジネス(現:Googleビジネスプロフィール)活用法を解説
→ 11月に行われたGoogleマイビジネス名称変更と新機能を解説
まとめ
飲食店における具体的な繁忙期と、繁忙期の売り上げアップにつながる対策法をご紹介しました。飲食店の繁忙期は、一般的に12月と3月、4月といわれていますが、ここ数年は新型コロナ感染症の影響でそれに当てはまらない傾向にあります。
とはいえ、そもそも飲食店によって繁忙期はそれぞれ異なりますので、まずは日頃から徹底したデータ収集を行い、自店の繁忙期を見極めることをおすすめします。繁忙期の対策を行う際に重要なのは、閑散期のうちに動き出すことです。繁忙期が来る前に今回ご紹介した対策法を行い、しっかりと準備を整えておきましょう。
なんでも酒やカクヤスは、関東一都三県、関西二府一県の全取引先に専属の営業スタッフを配置し、仕入れのことはもちろん、飲食店様に合わせた売り上げアップやメニュー提案などをスピーディーに実行いたします。
エリアごとのトレンドや繁盛店情報、取引先の現状をしっかりと把握したうえでご提案させていただきますので、まずは無料のお問い合わせフォームより、なんでもお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
カクヤス編集部
飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
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