飲食店でポップが必要な理由とは?効果的な設置場所や売り上げアップにつながる作り方のポイントを紹介

お店の入り口や店内、テーブルの上などに置くポップは、ファミリーレストランやファーストフード店だけでなく、個人経営の飲食店にも掲示してあるポピュラーな販促物です。
人件費をかけずにお店の魅力をアピールできるので、日々売り上げアップのためにあれこれ作戦を考えている飲食店経営者の多くが利用しています。

ポップには、自店のイチオシ料理や期間限定のおすすめメニュー、デザートメニューなどの写真や価格を掲載します。それによってお客様の目につきやすくなるため、売り上げアップが期待できるのです。
また、販促効果の他にもお店にとっては看板料理をアピールできたり、お店や料理の雰囲気を伝えたりできるなどのメリットもありますが、お客様にとってもメニューを開かずに注文ができるなどのメリットがあります。

とはいえ、ただなんとなく作っただけでは、お客様の購買意欲を刺激することはできません。そこでこの記事では、飲食店でポップが必要な理由と効果的な設置場所、売り上げアップにつながるポップ作りのポイントについてご紹介します。

飲食店でポップが必要な理由

そもそもポップとは、「Point of purchase」の頭文字をとったもので、日本語で「購買時点広告」のことです。店舗の周辺や店頭、店内に設置され、お客様の購買意欲を後押しする役割を担っています。
ポップでの広告がうまく機能すれば、多くのお客様に新規で来店してもらえたりリピートしてもらえたりするきっかけになるでしょう。

しかし、これまでポップを設置したもののあまり効果がみられなかった飲食店経営者の方の中には、「本当にポップだけで売り上げが上がるの?」と思われている方もおられることでしょう。
そこでここでは、飲食店でポップが必要な理由についてご紹介します。

おすすめメニューをわかりやすくするため

飲食店では、おすすめのメニューがあっても、お客様一人ひとりに対して丁寧に説明できない場合もあります。とくに個人経営の小さなお店では、スタッフを多く雇っているわけではないので、忙しいピークタイムにそのような余裕はないでしょう。
そこでテーブルや店内におすすめメニューを記載したポップを設置しておくと、スタッフによる説明の手間を省くことができるうえに、料理のおすすめポイントなどをお客様に周知できるので、注文につなげられます。
ちなみに、メニューは名前ひとつで注文の数に差が出ます。お客様に美味しそうと思っていただけるようなネーミングをすることで、売上にも差が出てくるでしょう。

メニューのネーミングについては、こちらで詳しくご紹介しています。
売り上げが変わる!?頼みたくなるメニューのネーミング8つの法則

お店に興味を持ってもらうため

外観にこだわったオシャレな飲食店。しかしパッと見てどんな料理を出すのかわかりにくいというお店を時折見かけます。
お客様がはじめてのお店へ入るきっかけは、ネット検索や友人知人の紹介、チラシなどさまざまですが、偶然通りかかったお店の前に掲示されていたポップを見て入ることも多いようです。
そんなとき、店頭にお店の魅力がわかりやすく書かれたポップがあれば、お客様は気になってお店に入ってくれる可能性も高まるため、新規顧客の獲得につながるでしょう。

追加注文を引き出すため

飲食店では、最低でもお客様1人に対して1品は注文していただけます。
そのため、入店者数よりも注文数の方が多くなるケースも多く、「もう少し何か食べたいな」というお客様も多いです。
そんなときにポップがあれば、お客様も「せっかくだし頼んでみようかな」という気分になり、おすすめの料理やデザートを追加で注文していただける可能性も高まります。
とくにデザートを紹介するポップは、食後の追加注文を促す効果が期待できる
ため、客単価アップにもつながるでしょう。

期間限定キャンペーンなどのPRをするため

飲食店でよく見かける「期間限定メニュー」や「今の時期だけのスペシャルメニュー」などと書かれたポップは、お客様の目を引きやすく設置するだけでPRになります。
お客様の多くは、「限定」「お得」「今だけ」というワードに惹かれるので、新規のお客様も選びやすくなるでしょう。
また、「期間限定!新規会員登録でドリンクを1杯サービス」「○月末まで会員登録でお会計から5%オフ!」など、その場ですぐに使える特典や情報を掲載しておくと、自店のサイトやLINEへの登録を促進できます。

ポップの効果的な設置場所

ひと口にポップといっても、店頭に設置する看板やのぼり、店内のテーブルに設置するものなど、さまざまな種類があります。それぞれに効果も異なるため、どのポップをどこに設置するかを考えることが大切です。
では、具体的にどのようなポップをどこに設置すればよいのでしょうか。ここでは、ポップの効果的な設置場所を店頭と店内に分けてそれぞれご紹介します。

店頭

店頭のポップは、お客様の「気になるお店」になり、来店していただけるように促すツールです。お店や料理の魅力を伝え、お客様に入店の意思決定をさせることが、販促への第一歩になります。
ポスターやのぼり、大型のパネルなど、比較的大きなサイズのポップで、お店のコンセプトや特徴、おすすめの料理や新メニューが伝わるようにすると効果的です。
また、キャンペーン情報などを掲載すると、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。

設置場所は、基本的に店舗の入り口近くにします。店舗から離れた場所に設置すると、お店の場所がわかりにくく、来店を断念されてしまう恐れもあります。
ただし、店舗と離れた場所から導線づくりのためにポップを設置するのもひとつの方法です。大通りから離れたところにお店がある場合などは、店舗へお客様を誘導するために離れた場所からいくつか設置するとよいでしょう。

店内

店内に設置するポップは、小さな営業マンともいえる存在です。どんなに美味しい料理やドリンクを用意したとしても、お客様にその存在を知られていなければ頼んでいただくことはできません。
そのため、店内のポップにはおすすめメニューのPR、料理についての豆知識など、お客さまに知っていただきたい情報を記載するとよいでしょう。
店内に設置するポップには、以下のような種類があります。

  • 卓上ポップ:テーブルの上に設置するポップ。面の数だけ情報を載せられる。
  • ポスター:壁に貼ることでおすすめメニューを目立たせられる。
  • スタンドポップ:スタンドクリップにポップを挟んで使用する。卓上ポップよりも場所を取らずに宣伝できる。
  • 店内装飾ポップ:料理やテイクアウトできる商品をより魅力的に見せるために、店内やレジ前などに設置する。

とくに卓上ポップは、来店されたお客さまがゆっくりと見られる位置に置いてあるので、追加注文を促進し客単価アップに活用できる重要なツールです。その時期限定のメニューやおすすめメニューだけでなく、一緒に頼んで欲しいサイドメニューなどを紹介するのもおすすめです。

ただし、店内のポップは、大きすぎるとお客様の移動や店内の景観の邪魔になることもあるので、テーブルに置く場合などは小さめのものを選ぶ必要があります。
その代わり、ポスターなど壁に貼るようなポップは、大きめにしてお客様の目を引くサイズにするなど、工夫しながら設置しましょう。

売り上げアップにつながるポップ作りのポイント

飲食店の売り上げは、客数と客単価によって決まります。そのため、売り上げを伸ばすためには、まずはお客様の数を増やさなければいけません。
売り上げを伸ばす方法には、グルメサイトで店舗を上位表示してもらう、フリーペーパーに広告を出すなどの方法もありますが、できれば費用をかけずに売り上げを伸ばしたいもの。

そんなとき利用したいのが、手っ取り早く集客数を伸ばせる可能性のあるポップですが、どのようなポップを設置すれば売り上げアップにつながるのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、売り上げアップにつながるポップ作りのポイントをご紹介します。

プッシュしたい情報を入れる

ポップでは、お店側がプッシュしたい情報を入れることで、おすすめメニューをお客様にアピールします。
たとえば、お手頃感をアピールしたい場合は、「産地直送の中トロ580円!市場で直接取引したから実現できた価格!」など金額をもっとも目立つように記載し、下にその価格で提供する理由を記載します。
また、季節限定のメニューをアピールしたい場合は季節のイラストなどを添え、「冬限定!大粒カキフライ5粒が今なら1,000円!」などと書くとよいでしょう。

キャッチーな文言を入れる

ポップには、お客さまが思わず注文したくなるようなキャッチーな文言も必要です。そこで取り入れたいのが、料理の食感や味わい、ニオイなどの印象を言葉にした「シズルワード」です。
たとえば「コクがある」「濃厚」「甘酸っぱい」という味覚的な表現や、「もちもち」「サクサク」「ふわふわ」などの食感的な表現、「新鮮」「揚げたて」「焼き立て」などの情報系の表現などを使用すると、お客様に伝わりやすくなります。

具体的にいうと、「唐揚げ」のポップを作る際は「さっくりジューシー!職人秘伝のタレにじっくり漬け込んだ比内地鶏の唐揚げ」などと表現すると、お客様に魅力が伝わりやすく、ご注文いただける可能性が高まります。
また、シズルワードを使う際は、ひとつのワードではなく複数のワードを組み合わせるとさらに効果的です。味覚的な表現と食感的な表現、情報系の表現をうまく組み合わせてオリジナリティのある魅力的な文言を考えてみましょう。

目をひきやすいデザインにする

ポップを作る際に重要なのは文言だけではありません。お客様の目を惹き、料理の魅力を伝えられるよう、デザインにも工夫する必要があります。
商品名や価格、写真などの基本的な情報を掲載しつつ、お店の雰囲気に合わせたポップを設置する
と、目を惹きやすく注文を促すことができるでしょう。

たとえば、和食や居酒屋などでは、筆ペンを使った手書きのポップはお店の雰囲気を向上しつつ必要な情報をお客様に与えてくれます。女性客が多いカフェなどでは、イラストなども加えた可愛らしいポップもおすすめです。

また、カラーペンを使ってポップを目立たせるのも重要です。もっとも目立たせたい部分は出来るだけ文字を大きく書き、まわりを縁取ると必要な情報が一目でわかります。
ただし、たくさんの色を使ってしまうと、強調したい部分がわかりにくくなってしまうので、多くても5〜6色におさえるようにしましょう。

まとめ

飲食店でポップが必要な理由と効果的な設置場所、売り上げアップにつながるポップ作りのポイントについてご紹介しました。
飲食店において、ポップは販促のために重要なツールです。ショッピングモールのフードコートやレストランなど、多くの飲食店が店頭や店内に設置しています。
個人が経営する飲食店でも、費用をかけずに売り上げに貢献してくれるポップは、非常に頼りになる存在です。自店の魅力を引き出し、売り上げをアップさせるためにも、今回ご紹介したポイントを踏まえてポップを作ってみてはいかがでしょうか。

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お客様の「もう一杯飲みたい!」「また来たい!」を促すためにも、ドリンクメニューの定期的な変更をおすすめしています。

※「飲食店お役立ちナビ」にリンクされています。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
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カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

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