ハイボールのおいしい作り方!杯数アップや客単価アップを狙えるおすすめのウイスキーも紹介

食事との相性が抜群で糖質ゼロなことから、男女問わず人気の高いハイボールは、作り方によって味が変わってくるため「この店のハイボールはうまい! 」と思っていただくためには、飲食店での工夫が必要となります。

ひと昔前はハイボールはメニューリストに1アイテムあるぐらいでしたが、今では一つのメニューカテゴリーとして成立しています。価格帯や、味わい、産地、アレンジ方法で数種類のハイボールがメニューにある店も珍しくありません。
価格設定によっては生ビールよりも高利益商材になりえるハイボールは、飲食店のメニューに導入するメリットが多数あります。
味わいや価格にこだわったウイスキーで作ったハイボールで、杯数アップ、客単価アップにつなげませんか?

この記事では、おいしいハイボールの作り方とアレンジ案、ハイボールの杯数アップにつなげられるウイスキーをご紹介します。

ハイボールとは

のどごしの良さと爽快感が得られることから、居酒屋などでも人気のメニューとして欠かせないハイボールは、ウイスキーを炭酸水で割った飲み物と考える方も多いのですが、実は焼酎やスピリッツ、リキュールをソーダで割ったものもハイボールと呼びます。
数年前までは焼酎ブームによってウイスキーは見向きもされない存在でしたが、レトロブームでハイボールが注目されたことや、ビールの値上がりでハイボールの原価の安さが飲食店に喜ばれたことで、ハイボール人気は高まっています。

さらにハイボールは、コーラハイボール、ジンジャーハイボールなど、ウィスキーを1アイテム導入するだけで、アレンジ次第でメニュー数をいくつも広げられるうえに、ポイントをしっかりと守れば誰でも美味しいハイボールが作れるという魅力があります。

まずは、ハイボールの名前の由来やハイボールに合うウイスキーの選び方のポイントをご紹介します。

ハイボールの由来

ハイボールの名前の由来には諸説あり、サントリーの「ウイスキー用語集」によると、以下の説が伝えられています。

【アメリカの鉄道が由来とされる説】
19世紀のアメリカの鉄道は、高い鉄塔に気球を吊るして信号係がそれを上に高く掲げることが「GO」のしるしだった。セントルイスの信号係にウイスキーのソーダ割が好きな人がいて、飲むたびに「ハイ・ボール」と言った。

【スコットランドのゴルフ場が由来とされる説】
ゴルフ場で当時珍しかったウイスキーのソーダ割を飲んでいたところ、高々と打ち上げられたボールが飛んできて「これがハイボールだ!」と言った。

【ソーダから上がる泡をボールに見立てた説】
ソーダから上昇する泡をボールに見立てて「ハイボール」と呼んだ。

このように、もともとは「ウイスキーをソーダで割ったもの」がハイボールとされていたようですが、現在では蒸留酒やリキュールとソーダなどのノンアルコール飲料で割ったカクテルの総称として使われています。
日本ではハイボールというと「ウイスキーをソーダで割ったもの」が一般的ですが、欧米では何のハイボールなのかを指定しなければ通じないことがあるので注意が必要です。

出典元:「ウイスキー用語集」サントリー

ハイボールに合わせるウイスキー選びのポイント

ウイスキーは産地で大きく5つに分類されていて、それぞれ違いがあるうえに、数えきれないほどの銘柄が存在します。

  • スコッチウイスキー(スコットランド)…… スモーキーで辛口
  • ジャパニーズウイスキー(日本)…… クセが少なく飲みやすい
  • アメリカンウイスキー/バーボン(アメリカ)…… 華やかで甘い香り
  • アイリッシュウイスキー(アイルランド)…… マイルドな味わいで雑味が少ない
  • カナディアンウイスキー(カナダ)…… なめらかで軽い口当たり

パンチの効いたものを求める方にはスコッチウイスキーやアメリカンウイスキー、軽い飲み口を求める方にはアイリッシュウイスキーやジャパニーズウイスキー、フレッシュな味わいを求める方にはカナディアンウイスキーといったように、合わせるウイスキーによって味わいが変わってきます。

ウイスキーの魅力について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
魅力を伝えてファンを増やそう!世界5大ウイスキーと国産クラフトウイスキー

さまざまなウイスキーの銘柄ごとに、ブランドストーリーや製造方法、商品ごとの特徴や味わいなど魅力を詳しく解説している「語れるウイスキーシリーズ」。知っているようで知らないトリビアも。ぜひご覧ください。

おいしいハイボールの作り方

おいしいハイボールを提供するには、基本的な作り方やソーダとの黄金比を知っておく必要があります。

ここからは、おいしいハイボールの作り方についてご紹介します。

美味しいハイボールの作り方

ハイボールは以下のように作るのが基本です。

  1. グラスいっぱいに大きい氷を入れる
  2. マドラーで氷を混ぜてグラスを冷やす
  3. 溶けた氷の水分は捨てて、再度グラスいっぱいになるように氷を足す
  4. ウイスキーを30ml(シングル)注ぐ
  5. ソーダを入れる前にマドラーで混ぜてウイスキーを冷やす
  6. ソーダ90~120mlを氷に当てないようにグラスの縁に沿って静かに注ぐ
  7. マドラーを一回だけ縦に静かに沈めて上げる

美味しいハイボールのポイントは「炭酸がしっかりしている」ことと「出来上がったハイボールがしっかり冷えている」ことです。

そのために、

  • 大きめの氷をグラスいっぱいに入れる
  • 氷でグラスとウイスキーをしっかり冷やす
  • 氷に当てないようにソーダを入れる(氷に当たると炭酸が抜けてしまう)
  • ソーダを入れた後ぐるぐる混ぜない

ことが大切なポイントです。

なお、ソーダ比率はウイスキー1:ソーダ3」もしくは「ウイスキー1:ソーダ4」が黄金比と言われています。

炭酸水にこだわってさらにおいしいハイボールを!

ハイボールを作る際は、ウイスキーだけではなく炭酸水にもこだわる必要があります。一般的に炭酸水は、自然に湧き出る「天然炭酸水」、天然の水に人工的に炭酸を加えた「天然水炭酸水」、人工的に作られた水に人工的に炭酸を加えた「人工炭酸水の3つがあります。

天然炭酸水は自然にできた炭酸水で、さまざまな個性がありますが、発泡している状態でのボトリングになるためコストがかかり、販売価格も高めです。
天然水炭酸水は、炭酸の強さを自由に設定することができるため、気に入った天然水が炭酸水になっているものがあれば、好きな味わいを楽しめます。
人工炭酸水は、人工的に炭酸ガスを含ませた水なのでミネラル成分が含まれていますが、炭酸の強さは自由に決められるので強い炭酸を好む方は人工炭酸水を使います。

また、強炭酸、微炭酸、弱炭酸など炭酸の強弱も重要。炭酸が強すぎると選ぶウイスキーによっては風味をかき消してしまう場合もあるので、注意が必要です。
最後に、硬水か軟水かも選ぶ際に確認が必要です。硬水はミネラル成分の量で味に違いが出るので、ハイボールには軟水が良いとされています。

ハイボールのアレンジ案

ハイボールは、以下のようにアレンジしてお客様に提供するのもおすすめです。

  • レモンやオレンジのスライスを乗せる
  • 生レモンを軽く絞る
  • 凍らせたフルーツを入れる
  • ミントやドライハーブを入れる
  • 黒胡椒や山椒などのスパイスを入れる など

同じ材料で作っても、少し手間を加えるだけで違う味わいが楽しめます。ユズやすだちなど、柑橘類は基本ハイボールと好相性ですし、インバウンドを意識して桜の塩漬けを加えたり色とりどりのフルーツやミントを加えたりすると、SNS映えにもピッタリで、女性にも人気が高いアレンジメニューです。

杯数アップや客単価アップを狙える!おすすめのウイスキー

ハイボールに使用するウイスキーは、お店の味を決める大事なポイントとなります。味わいや価格にこだわったウイスキーで作ったハイボールで、杯数アップ、客単価アップを実現しましょう。

記載にある「1杯あたりの参考原価」は、シングルハイボール1杯分の30mlあたりの参考価格になります。

大容量ウイスキー

大容量のウイスキーは、大量にハイボールを作る飲食店様にとって欠かせないアイテムです。

ウイスキー 365(サンロクゴ)

カクヤスオリジナル商品のこちらは、365日毎日楽しんでいただけるようにと名付けられたウイスキーです。
ハイボールにピッタリのクセを抑えた味で、オリジナルのハイボール作りに欠かせません。

ブラックニッカクリア 4Lペット

「日本のウイスキーの父」として知られる、元々サントリーに在籍していた竹鶴政孝氏が生んだジャパニーズウイスキー「ブラックニッカクリア」は、リーズナブルで飲みやすいと人気。
ノンピート(製造過程で泥炭を使用しない)によって、スモーキーなクセをなくしてクリアにしているのが特徴です。

オーシャン ラッキー ゴールド  4Lペット

キリンビールが製造、販売している「オーシャン ラッキー ゴールド」は、静岡県の富士御殿場蒸留所で製作されていて、使用されている水は富士山から自然にろ過されたミネラルが豊富な伏流水です。
もともと「オーシャンラッキー」として別会社から発売されていたものを、イメージをそのまま引き継ぐために名前が使用されています。
バニラの甘みと樽香が感じられ、ウイスキーの味わいをしっかり楽しめるのが特徴です。

ホワイトホースファインオールド  4Lペット

スコッチの五大銘柄とも言われている「ホワイトホース」は、スコッチウイスキー国内販売量第1位*、世界でも100ヵ国で発売されているブレンデッドウイスキー。
そんなホワイトホースシリーズの中でも絶妙なスモーク感を楽しめる「ホワイトホース ファインオールド」は、辛さと酸味を持ちながら、まろやかな甘みを感じられます。

*)IWSR2021年日本国内における輸入スコッチウイスキー売上容量換算より

ジム ビーム ホワイト 4Lペット(業務用)

バーボン界のパイオニアと呼ばれるほど世界中で愛されている「ジム ビーム ホワイト」は、良質なコーンの甘みとマイルドさから飲みやすいウイスキーとして有名です。
カジュアルに楽しめるバーボンなので、ハイボールとして炭酸と合わせるとどんな食事にも合わせやすい一品となります。

キリン ウイスキー 陸 4Lペット

キリンビールから発売されている「キリン ウイスキー 陸」は、グレーン原酒が主体のブレンデッドウイスキーです。
桃やオレンジ、リンゴなどのフルーティな香りが広がり、澄んだ味わいなのでハイボールに合わせると初心者でも飲みやすいのが特徴です。

デュワーズ ホワイトラベル 1.75Lペット

多くのウイスキーファンから愛されるロングセラー商品である「デュワーズ ホワイトラベル」は、バーテンダーからの支持率NO.1と言われるほど、ハイボールとの相性が良いウイスキーです。
ヘザーやハチミツ、洋ナシ、バニラの甘い香りと、スモーキーな余韻がバランス良く楽しめるのが特徴です。

有名銘柄タイプ別

味わいの違うウイスキーのハイボールを数種類メニューに入れることで、お代わりによる杯数アップや客単価アップが期待できます。

ジョニーウォーカーブラックラベル 12年

通称「ジョニ黒」の名前で親しまれている「ジョニーウォーカー ブラックラベル12年」は、29種類のシングルモルトがブレンドされているウイスキーです。
スモーキーなフレーバーですが、誰でも飲みやすい味わいでコスパが高いことで知られています。

オールド パー シルバー

スコットランド各地の特徴のある原酒がバランスよく配合されている「オールド パー シルバー」は、日本市場向けに発売されたウイスキーです。
日本人向けに発売されていることもあり、ハイボールに合うのが特徴で、柑橘系の酸味と甘い香り、ほんのりスモーキーさを感じるなど、バランスの良い口当たりです。

シーバスリーガル ミズナラ 12年

シーバスリーガルの「シーバスリーガル ミズナラ 12年」は、日本限定販売の特別なスコッチウイスキーです。
12年以上熟成したモルトウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされていて、日本原産の希少なミズナラ樽で仕上げているのが特徴です。

グレンモーレンジィ オリジナル

グレンモーレンジィの代表作である「グレンモーレンジィ オリジナル」は、繊細で複雑な味わいで世界中から愛されているウイスキーです。
柑橘の香りとバニラの風味によって、とろけるような甘さとなめらかさ、スパイシーな味わいがバランス良く感じられるのが特徴です。

アードベッグ 10年

スコットランドのアイラ島で造られている「アードベッグ 10年」は、強烈なスモーキーさの中に繊細な甘さと複雑さを併せ持った味わいが印象的なウイスキーです。
ピート・スモークがしっかり香るハイボールが出来上がるので、強炭酸でハイボールを作るのがおすすめです。

メーカーズマーク

まろやかなバーボンで初心者でも飲みやすい「メーカーズマーク」は、ボトルトップの赤い封蝋が印象的なウイスキーです。
原料に冬小麦を使用している珍しいバーボンで、誰でも飲みやすい口当たりとふくよかな味わいが特徴です。

ジャックダニエル ブラック

世界的に有名なウイスキーブランド、ジャックダニエルの「ジャックダニエル ブラック」は、熟成されたことでまろやかな口当たりとメイプルのような香りを楽しめるウイスキーです。
濃厚な風味ながらスパイシーさも感じられる複雑な味わいで、ハイボールとしておすすめできるのが特徴です。

ジェムソン

大麦、モルト、グレーンの3つを原料とした「ジェムソン」は、蒸留を3回行うことで洗練された滑らかさとすっきりした味わいを楽しめるアイリッシュウイスキーです。
ピートを使っていないため、クセが少なく後味がすっきりしているので、ハイボールによく合うのが特徴です。

プレミアム価格帯

家飲みではなかなか味わえないプレミアムなウイスキーで、外食ならではの「特別感」のあるハイボールを提供して客単価アップに繋げませんか?

サントリー ワールドウイスキー 碧Ao

サントリーが所有する5ヵ国の中から7つの蒸留所の原酒が選定され、それらをブレンドして造られている「サントリー ワールドウイスキー 碧Ao」は、複雑で豊かな香りのウイスキーです。
華やかさの中にバニラやカカオといった濃厚な甘さ、フルーティな香り、奥に感じるスパイシーさと、一味違ったハイボールを楽しめるのが特徴です。

キリン 富士山麓 シグニチャーブレンド

熟成のピークに達した原酒が厳選され、世界一のブレンディング技術を極めて誕生したブレンドッドウイスキーである「キリン 富士山麓 シグニチャーブレンド」。
フルーティな味わいと甘く芳醇な香りで、まろやかな深い味わいが特徴で、高級感溢れるハイボールが楽しめます。

カバラン ディスティラリーセレクト No.1

厳選された樽の原酒がブレンドされている「カバラン ディスティラリーセレクト No.1」は、飲みやすいカジュアルなウイスキーです。
バニラやトロピカルフルーツのような香りが特徴的で、軽く柔らかい甘みや若干の酸味が、すっきりとした味わいのハイボールを作り出します。

ホイッスルピッグ 10年

2007年にファームを購入し、世界最高クラスのウイスキーを造り続けるホイッスルピッグの「ホイッスルピッグ 10年」は、「ワイン・エンシュージアスト」誌上、最も高得点を獲得したライ・ウイスキーです。
オーク樽由来の香ばしい香りと甘く心地よい香りで、スパイシーさとバニラのようなフレーバーが特徴。口当たりはまろやかなので、ハイボールでスムースに味わうのがおすすめです。

まとめ

ハイボールは、どんな食事にも合わせやすく年齢問わず人気です。写真映えするアレンジなどを考えてアピールするのもおすすめです。

なんでも酒やカクヤスでは、ハイボールのおいしい作り方や最適なウイスキーのご提案、ハイボールがおいしく飲めるグラスの販売、ハイボールの杯数アップに誘導するメニュー構成などをご提案させていただきます。

唐揚げや餃子などの写真とコラボしたメニューやポスターで購買意欲を駆り立てて、杯数アップに繋げた好事例も多数あります。
なんでも酒屋カクヤスでは、貴店のおすすめ料理とのオリジナルコラボメニューも作成します。さまざまな視点で飲食店様をサポートさせていただきます。
お酒に関することだけではなく、経営やメニュー考案のご相談にも乗れるなんでも酒やカクヤスまで、ぜひご相談ください。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
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カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

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