飲食店開業で必要なものや設備・備品の選び方

飲食店を自分で開業したいと考えている方の中には、何からするべきなのか、必要なものは何なのかとわからないことが多く、なかなか動き出せずにいるという方もいらっしゃいます。

飲食店を開業するには1,000万円ほどの資金が必要と言われているにもかかわらず、2年以内の廃業率は50%ともされているため、失敗してしまったらどうしようという気持ちになってしまうことも。

そこでこの記事では、飲食店を開業する際に必ず用意するものと、必要な設備や備品の選び方をご紹介します。
飲食店を開業したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

飲食店開業に必要な設備や備品の選び方

飲食店の開業にはさまざまな設備や備品が必要となりますが、どのように選んだらよいかわからないという方もいらっしゃいます。
基本的にはコンセプトに基づいて設備や備品を選んでいけばよいのですが、ここでは詳しくどのような設備や備品が必要で、どのように選べばよいかをご紹介していきます。

食器

食器はどの程度用意したらよいかわからないという方も多く、実際にピーク時に食器洗いが間に合わず足りなくなってしまったというトラブルも発生します。
そのようなトラブルを発生させないためにも、メインで使用するお皿やコップは座席数の2倍程度は用意しておくようにしましょう。
また、食器は割れてしまうと使用できなくなることから、買い足す可能性もあるものと考え、買い足しやすい食器を選ぶこともポイントとなります。

テーブルやイス

テーブルやイスといった家具は、コンセプトに合ったものであるとともに、業種に合った内装をイメージするとよいでしょう。
たとえば、同業種のお店がどのような内装であるかを調査してみることも非常に参考になります。バーやカフェであればカウンターやベンチソファの設置、居酒屋であれば座敷の設置など、業種によって異なるレイアウトを参考にしてみましょう。
また、飲食店の家具は丈夫な業務用の家具を選ぶことをおすすめします。通常家庭で使用するような家具よりも、業務用の家具は耐久性に優れています。
また、業態によってはお子様用の椅子が必要なケースもあるため、ファミリー向けの業態や昼間に子連れで訪れることができるカフェなどでは、お子様用の椅子や食器の用意も必要です。

調理用備品

調理用の備品は業種によって必要なものが変わってくるため、メニュー表を基に調理工程を書き出しながら何が必要かをチェックするのがおすすめです。
調理用の備品は毎日使用することになるため、使い勝手を考えて購入するのがよいでしょう。

飲食店開業時に必要な調理用備品チェックリスト

  • 包丁
  • まな板
  • ボウル、ザル
  • 鍋、フライパン
  • トング
  • 計量カップ、計量スプーン
  • 保存用容器
  • 調味料入れ
  • ラップ、アルミホイル
  • キッチンペーパー
  • アルコール消毒用品

客席用備品

客席に用意する備品は、メニュー表、調味料などこちらも業種によってさまざまですが、大事なのは統一感のある空間にすることです
お客様が直接見て触る部分であるため、一つひとつしっかり確認してコンセプトに合った店舗をつくりましょう。
また、メニュー表は満席時にお客様にお渡しできることや破損してしまったときのことも考え、多めに用意しておくと良いです。

飲食店開業に必要な客席用備品チェックリスト

  • 紙ナプキン
  • つまようじ入れ
  • 伝票立て
  • コースター
  • おしぼり置き
  • 荷物入れ
  • メニュー表
  • 時計

従業員用の制服

従業員の制服選びの一番のポイントは、最初に設定したコンセプトに合っているかどうかです。また、飲食店での使用になるため、機能面でも付着した汚れが落ちやすい生地などを選ぶのがおすすめです。
オープニングスタッフの数だけではなく、将来雇用する可能性があるスタッフの分までしっかり在庫を用意しておきましょう。
制服は大量に購入することでコストを抑えることもできるため、どの程度購入するかは業者と相談し、なるべくコストを抑えられるようにしましょう。

トイレ周り

保健所の検査項目の一つとして、トイレがしっかり用意されているかという点が確認されます。衛生上の問題がない位置に必要数トイレを用意することや、ねずみや害虫が侵入しないように対策を打っていること、流水式の手洗い設備があることが義務付けられています。
また、トイレもお店の世界観を表せる場所でもあるということを覚えておきましょう。
トイレの清潔さや内装などをチェックしているお客様は多いため、コンセプトに合ったトイレの内装を心がけることや、客層に合わせておむつ替えシートが必要であれば設置するようにしましょう。

飲食店のトイレについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
飲食店の印象はトイレで決まる?あると嬉しいアメニティを紹介

レジ周り

レジには以下の種類があります。

  • レジスター
  • POSレジ
  • タブレットレジ
  • タブレットPOSレジ

レジスターは会計をするだけのシンプルなものなので数万円程度で安く購入できますが、不正が発生しやすいことやデータの分析が難しいレジでもあります。
POSレジはバーコード読み取りが可能なので、誤入力が減り、売上管理、在庫管理、顧客管理などをリアルタイムで行えることが特徴です。
タブレットレジは画面上のボタンを簡単に操作できるのがポイントですが、POS機能がついていないためデータの分析などができないという欠点があります。
タブレットPOSレジは、さまざまなものがあり、従来のPOSレジに比べて詳細な顧客管理、在庫管理、勤怠管理などができるタイプもあります。
経営に役立つのはPOS機能がついているレジになるため、さまざまなデータを管理できるPOSレジを選ぶのがおすすめです。

POSレジについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
飲食店におすすめ!POSレジのあると便利な7つの機能を紹介

「なんでも酒やカクヤス」では、飲食店様の開業と経営を支援する企業ネットワークをもとに、さまざまなサポートを行っております。オペレーションが簡潔になるPOSレジのご紹介もそのひとつ。他にも物件探しや資金調達など詳しくはこちらをご覧ください。
あらゆる面からサポート(飲食店お役立ちナビにリンクしています)

飲食店開業時の食器トラブルを防止するためには?

飲食店開業時は、「食器の数が足りない」「食器をしまう場所がない」などのトラブルが発生することがあります。
大型調理器具は早めに揃えている飲食店様が多いのですが、食器類は後回しにしてしまいがち。
食器類は、オープンの2~3ヵ月前には揃えるようにしましょう。スタッフの研修時には食器の用意ができているのが理想です。
前述したように、食器は座席数分だけ揃えておけば良いというわけではありません。他の業務やお客様対応が重なると、食器洗いが後回しになってしまうことも。
嬉しい悲鳴ではありますが、お客様に料理や飲み物を提供できなくなってしまっては、せっかく入店いただいた方に不快感を与えてしまう可能性もあります。
食器の数は座席数の2倍は用意するようにして、トラブルが発生しないよう前もって準備しておきましょう。(回転率の高いファストフード店などは座席数の3倍は必要)
また、食器を食器棚にしっかり収納するためには、使用頻度が高いものや複数のメニューで使用できるもの、こだわりをもったデザインのものなどにグループ化し、置く位置を決めて食器棚にしまうようにしましょう。

飲食店の備品依頼はカクヤスへ!

業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」なら、お酒の注文と一緒に食器、テーブルや椅子、調理用備品、客席用備品、従業員の制服、トイレ周り用品などの注文も出来ます。
一緒に注文できることで、発注先や請求書の一元管理が可能です。しかも小ロットで注文でき、購入履歴が残るので再購入も楽にできるというメリットがあります。

さまざまなアイテムの中から、お店のコンセプトに合ったものを選択したいと考えている飲食店様は、ぜひカクヤスまでお問い合わせください。

飲食店開業で必ず用意すべきものとは

飲食店を開業しようと考えたら、まず着手すべきなのはコンセプトシートの作成です。その後、コンセプトシートを参考にしながら事業計画書を作成し、融資や出資を受ける準備をすることになります。

まずは、飲食店開業で必ず用意すべきコンセプトシートと事業計画書について詳しくご紹介します。

コンセプトシート

飲食店に限らず、お店を成功させるにはコンセプトが必要です。コンセプトシートを作成するにあたって、基本的な考え方や概念などを言語化し「どのような飲食店にするのか」というイメージが具体的になっている状態がベストです。
コンセプトがしっかりあるお店なら、従業員が自分で考えて行動することができたり、お客様がどんなお店なのかをイメージしやすかったりします。
飲食店を開業する際は、お店の名前や立地、どんな内装にするか、価格帯や開店時間など、さまざまなことを決定する必要がありますが、そもそもコンセプトがしっかり言語化されていないと、それらのことを決定する際に迷いが発生してしまいます。
開店前の決定事項はもちろん、開店してからも迷ったときに立ち返るべき原点、指標としてコンセプトシートを作成し、運営するようにしましょう。

コンセプトシートの書き方や使い方については、こちらの記事もご覧ください。
飲食店開業を成功させる!コンセプトシートの書き方・使い方

事業計画書

事業計画書とは、融資や出資を受けるために必要な書類で、創業の動機や必要資金の内訳、どのように運営することで経営していくのかを書面にしたものです。
飲食店を開業する際は、約1,000万円の資金が必要とされています。そのうちいくらかは自己資金でまかなえても、銀行の融資などを頼りにすることもあるでしょう。
その際、事業計画書を作成することで第三者の信頼を得ることができ、事業として成立するのか、客観的に判断することが可能です。

コンセプトシートで作成した内容をもとに、事業計画書を作成し資金調達に役立てましょう。
飲食店が融資を受けるために必要な「事業計画書」の書き方とポイント

まとめ

飲食店開業で必ず用意するものと、開業に必要な設備や備品をご紹介しましたが、参考になりましたか?
飲食店を開業する際に必ず用意すべきものは、コンセプトシートと事業計画書です。
はじめて作成する方はどのように取り掛かったらよいかわからないことも多いかと思いますが、なんでも酒や「カクヤス」が展開している「飲食店お役立ちナビ」に会員登録していただくと、コンセプトシートの無料ダウンロードが可能となります。カクヤスと一緒に課題を解決していきましょう。
また、調理用備品や客席用備品など後回しにしてしまいがちなものは、早めに用意してしっかりお客様を迎える準備を整えましょう。

開業前のサポートも行なっているカクヤスなら、お酒の仕入れはもちろん、開業前も開業後もトータルでサポートが可能です。開業を検討されている方は、カクヤスの無料相談に気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。

カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

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