炭酸水で割って飲む新感覚ビール「ビアボール」とは?試飲した感想を踏まえて解説
炭酸水で好きな濃さに割って飲む「ビアボール」。このビアボールは、サントリーが開発した新感覚のビールです。
ビアボールには、「若年層にビールを勧められる」「新しいビールの飲み方を発見できる」といった、ビアボール特有の魅力があります。2022年7月5日から一部先行販売されていましたが、同年10月4日からは一般飲食店向けに全国販売が開始されました。
炭酸だけでなく、ジンジャーエールやコーラなどで割るなど、アレンジが可能なのも楽しみ方の一つです。既にSNSではビアボールのおすすめの飲み方が発信され始めています。
そこで今回は、ビアボールの魅力や提供方法、実際に飲んでみた感想を解説します。ビアボールの導入を考えている飲食店様は、ぜひ本記事の内容を参考いただき、ご検討ください。
カクヤスからビアボールを導入した飲食店様には、専用マドラーや販促用の短冊・ポスター、専用ストッパー、専用ポーラー、品質シールなどの販促品も一緒にご提供します。また、店内の提供方法がわからないという飲食店様のご相談にも乗ります。
炭酸水で好きな濃さに割って飲むビアボールとは?
サントリーは「ビールの新たな楽しみ方の提案」として、炭酸水で好みの濃さに割って楽しむ新感覚のビール「ビアボール」を開発しました。氷を入れて炭酸水で割っても、しっかりと感じられるビールの美味しさと、時間が経過しても味わいと香りのバランスが崩れない商品です。
おうち時間の充実や自分好みの味わいやペースを守りたいという「お客様の嗜好の変化」の結果、家庭内・料飲店共にソーダ割り市場が拡大しています。
また、若年層のビールへの意識として
「ビールは玄人向けのお酒。自分にはハードルが高い。(20代前半男性)」
「馴染みのない味わいで自分向けではない。(20代女性)」
という意見がありながらも、74%もの人が【ビールを飲めるようになりたい】と考えていることがわかりました。*
*「ビールを飲まない20代向けアンケート」2021年12月 サントリービール株式会社WEB調査(N=164)
ビアボールは炭酸水で割って自分好みの濃さに調整できる点や、約8割の方が2杯目のお酒を10分以上かけて飲んでいるという調査結果* からもわかるように「ビールは温くなると美味しくなくなるのでゆっくり飲みたい時には合わない」という方にも、氷を入れてゆっくり飲んでもおいしさをキープできることを訴求すれば、新たな顧客層の獲得に繋げることができます。
* 株式会社フードリンク調査 2018年11月実施(N=500)
ビアボール開発のポイント
1. 飲みやすさ - 苦味が少なく、スッキリとした味わい -
2. 冷たさ - 時間が経ってもおいしい -
3. 新しさ - 気分に合わせて濃さが調整できる -
↓
酸水で割ってスッキリ、飲みやすく自分好みの味わいが楽しめる
いつまでも美味しい氷が入ったビール
サントリー株式会社ビールカンパニー西田英一郎社長は、「ビアボールを通して、新たなビール文化を作りたい」と語りました。また、「ダウントレンドが続くビール市場全体の再活性化につなげたい」という意思も表明しています。
ビアボール
- 業務用中瓶(500ml):2022年10月4日(火)全国販売
- 家庭用小瓶(334ml):2022年11月15日(火)全国販売
- アルコール度数:16度
- 味わい:ほどよい麦の味わいと爽快な飲み口
- 香り:アロマホップ100%の華やかな香り
市場創造に向けたサントリーの取り組み
2022年10月から飲食店向けに販売が開始されるビアボールは、これまでのサントリーの取り組みが最大限活かされています。サントリーのこれまでの取り組みは、以下の歴史をご確認ください。
- 1907年:「赤玉ポートワイン」発売|「甘味葡萄酒」市場創造
- 1967年:「純正」発売|「生ビール」市場創造
- 1968年:「缶ビール」発売|新容器開発
- 1982年:「生樽」発売
- 1986年:「モルツ」発売|麦芽100%を提案
- 1994年:「ホップス」発売|「発泡酒」市場創造
- 2001年:「ダイエット」発売|「機能系」市場創造
- 2003年:「プレミアムモルツ」発売|プレミアム市場牽引
- 2008年:「角ハイボール」提案|ウイスキー市場復権
- 2018年:「こだわり酒場」発売|レモンサワー市場牽引
- 2020年:「翠」発売|ジン市場牽引
- 2022年:「ビアボール」発売|「割るビール」新カテゴリー市場創造
このように、サントリーはお酒の各分野で市場創造を実施してきました。これから一般販売されるビアボールは、サントリーがこれまで実施してきた取り組みの結晶だと言えます。
サントリーのビール醸造技術を結集
ビアボールを商品という形で実現するためには、2つの課題をクリアする必要がありました。
1つ目の課題は、炭酸水で割って楽しむために、アルコール度数を高くすること。酵母は繊細な生き物であり、アルコール度数が高くなると発酵しづらい特性を持つため、アルコール度数を16%まで引き上げるのは容易ではありません。
この課題は、酵母の栄養補給や徹底した温度管理を行う「サントリー式 酵母イキイキ製法」を用いて解決しました。
また、もう1つの課題の、炭酸水で割った際にビール感が失われないようにすることについては、「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズで培ったビール醸造技術が応用されました。
麦の味わい、ホップ由来の香り、爽やかな醸造香、それぞれに合った醸造技術を活用したことで、炭酸水で割っても美味しいビアボールを実現できたのです。まさにビアボールは、サントリーの醸造技術を結集したお酒だと言えます。
ビアボールという新しいカテゴリー創造に向けて
新型コロナウイルス感染症の影響で、消費形態の変化が顕著になっています。また、若年層のビールへの苦手意識もあることから、飲食店サイドが顧客を獲得して売上を伸ばすためには、従来のビールにはない新たな需要を満たす必要があります。
そこで登場したのが、まったく新しいスタイルのビアボールです。ビアボールが開発された背景には、消費形態の変化だけでなく、ソーダ割り市場の拡大も影響しています。
炭酸水市場は年々伸長しており、今後も需要はさらに高まると予測されます。家庭内でもソーダ割りを楽しむ消費者が増加していることからも、飲食店にビアボールを導入すれば、消費ニーズの多様化に対応することができ、新規顧客の獲得や売上アップに期待が持てます。
ビアボールの魅力|消費者目線・飲食店目線
ビアボールの魅力を、消費者目線と飲食店目線に分けて解説します。
消費者目線の魅力
消費者目線での魅力は、以下の2つが挙げられます。
魅力1.長時間ゆっくり楽しめる
1つ目の魅力は、長時間ゆっくり楽しめることです。ビアボールは氷を入れて楽しむものであるため、時間が経っても冷たい状態を維持できます。
従来のビールはゴクゴク飲めるほどの爽快感があるものの、時間が経つと温くなって風味が弱くなります。最初の一杯目であればまだしも、「2杯目以降はゆっくり楽しみたい」という消費者が大多数であるため、ビールを飲み続けるのに懸念点が生じてしまいます。
その点、ビアボールであれば時間が経っても冷たく、従来のビールにおける懸念点を解消できるので、「ビールの風味をゆっくり味わいたい」という方におすすめです。
魅力2.濃さを自由に調整できる
濃さを自由に調整できる点も、ビアボールの魅力です。ビアボールは炭酸水の分量次第で、自分好みの濃さにアレンジできます。
例えば、ビアボールと炭酸水を「1:7」で割れば、アルコール度数2%のライトなビールが出来上がります。一方、ビアボールと炭酸水を「1:1」で割った場合は、アルコール度数8%の濃厚でコクのあるビールが完成します。
このように、ビアボールは分量次第で濃さを自由に調整できるため、「従来のビールに苦手意識を持っている」という方でも、ビールの風味を楽しむことが可能です。
飲食店目線の魅力
続いて、飲食店目線でのビアボールの魅力を解説します。大きく分けて、以下2つの魅力が挙げられます。
魅力1.若年層にビールを勧められる
ビアボールには、若年層にビールを勧められるという魅力があります。そもそもビールは年代・性別問わず、多くの消費者に親しまれているお酒です。
しかし、「苦くて飲みづらい」「温くなって美味しくなくなる」などの理由から、一部若年層の間ではビール離れが叫ばれています。
その点、ビアボールであれば、自分好みに濃さを調整できる、長時間冷たい状態を維持できるなどの利点があるため、ビールに苦手意識を持つ若年層に勧めやすいのがポイントです。
また、ビアボールの風味や後味はビールに非常に近いので、ビール好きのお客様にも問題なく勧められます。「最初の一杯」として、ビアボールをおすすめするのも1つの手です。
魅力2.さまざまなコストを抑えられる
2つ目の魅力は、さまざまなコストを抑えられることです。提供方法は色々と考えられますが、ビアボールとグラス、氷と炭酸水を提供すれば、あとはお客様自身がお酒を作ってくれるため、オペレーションの簡略化につながります。
また、ビアボールはアルコール度数が高いので、カクテルベースとして使用してビアカクテルにすれば、一杯当たりの単価アップ、利益アップに繋げることも可能です。ビアボールの活用による利益率の向上は飲食店にとってメリットのある提案だと言えます。
ビアボールの提供方法
ビアボールの提供方法は炭酸割りが推奨されていますが、それ以外にもいくつか考えられます。主な提供方法は下記の通りです。
- ビアボールの炭酸割り
- ビアボールのロック
- ビアボールのカクテル
それぞれ1つずつ解説します。
1.ビアボールの炭酸割り
「ビアボールの炭酸割り」が最もオーソドックスな提供方法です。ビアボールの旨味と炭酸のシュワシュワが合わさり、スッキリと飲みやすい味わいが特徴的です。
また、以下のように炭酸水の分量を調整することで、飲み口やアルコール度数が変化します。ビアボールを注ぐ際は、ビール由来の泡立ち軽減のため、メーカーからは原液後入れが推奨されています。
分量 | アルコール度数 | 特徴 |
---|---|---|
ビアボール1:炭酸水7 | 2% | 軽快な飲み口でスッキリとした後口 |
ビアボール1:炭酸水3 | 4% | 程よいビール感と柔らかい爽快な飲み口 |
ビアボール1:炭酸水1 | 8% | 濃密なコクと余韻のあるしっかりとした味わい |
一言で炭酸割りと言っても、分量によって飲み口が変化し、人それぞれ好みに合わせてアレンジできるのがポイントです。
おすすめの割り方は「ビアボール1:炭酸水3」です。この割り方であれば、1瓶で10杯を目安に作れます。 また、原液の炭酸は弱いものの、炭酸水で割る前提であれば、抜栓後2週間は美味しさを維持できます。
2.ビアボールのロック
ビアボールはロックでも楽しめます。炭酸割りに比べて爽快感は薄れますが、グッと来る刺激と、ビール由来の濃い飲み口を堪能できます。
ビアボールにはもともと微炭酸が含まれており、ビール特有の苦味が抑えられているので、ロックでも十分飲みやすいのがポイントです。
ただし、アルコール度数が高いことから、飲みやすいが故の飲み過ぎには注意が必要です。
3.ビアボールのカクテル
ビアカクテルのベースとしても使用できます。ビアボール自体が高アルコール度数で、かつ味が濃いため、アレンジの幅が広がります。
代表的なビアカクテル
- レッドアイ(ビアボール+トマトジュース)
- シャンディガフ(ビアボール+ジンジャーエール)
- コークビア(ビアボール+コーラ)
- パナシェ(ビアボール+レモネード)
- ビター・オレンジ(ビアボール+オレンジジュース)
ビアボールでカクテルを作る場合、従来のビールとは濃さが異なるため、分量には注意が必要です。ベースを少なくして、ほかの材料を多めに調整しましょう。
カクヤス営業スタッフがビアボールを飲んでみた感想
カクヤス営業スタッフが実際にビアボールを飲んでみた感想を紹介します。ビアボールのイメージがより明確化するはずです。
ロックだとギネスの様な味わいがする、という意見もあり好評でした。濃い味が苦手だという方は炭酸割りやソフトドリンクで割った飲み方を好みに合わせて見つけていました。
- いい意味でエグイ味!新しい時代の味だと思った
- 麦芽の味がしっかりする
- 地ビールのような味がする、おいしい!
- C.Cレモンで割ったらおいしそう!
- 薄めに割るとハイボールっぽい
- トニックウォーター割り、ジンジャエール割りがおいしそう
- 割っても普通のビールより味が濃く感じる
- レモンを絞って提供してもよさそう
- 焼き鳥と相性が良さそう
- 割って出すのではなく、ホッピーのようなスタイルで提供するのが一番いいのかなと思った。小分け瓶でビアボールを提供して、ホッピーでいうところの”中“(炭酸飲料)をおかわりしてもらうなど
- 小分け瓶とペットボトルの炭酸飲料ごと提供して、自分で割ってもらってという感じかなと思った
ビアボールの業務用ツールも続々登場!
ビアボールの本格的な販売に向けて、サントリーからビアボール専用の業務用ツールが続々登場しています。業務用ツールを取り扱うことで、お客様の注文・飲用意向を高められます。
ビアボール専用グラスでは、ビアボールと炭酸水がワンステアで効率的に混ざるよう、ビアボール独自の「4Bスポット」が搭載されています。ビアボールを美味しく楽しめるように開発された専用グラスです。
容量:480ml
実注:200ml
また、業務用酒販店であるカクヤスからビアボールを注文すれば、専用マドラーや販促用の短冊・ポスター、専用ストッパー、専用ポーラー、品質シールなどを一緒にご提供します。
登場感をお伝えしお客様に注文の飲用意向を上げる業務用専用ツールを投入し市場を活性化します!
販促物は導入時期によって変化する可能性があるため、ビアボールの導入を検討している飲食店様は、都度カクヤスにお問い合わせください。
ビアボールを試飲してみたい、提供方法を見てみたいという飲食店様は「ビアボール特設ページ」で「ビアボールが飲める店」を探すことができます。(サントリーのウェブページにリンクしています)
まとめ
今回は、炭酸水で割る新感覚のビール「ビアボール」について詳しく解説しました。
ビアボールは、サントリーから開発された炭酸水で好きな濃さにアレンジして飲む新商品です。2022年7月5日から一部先行販売されていましたが、飲食店向けの一般販売が同年10月4日からスタートしました。家庭用小瓶については、同年11月15日に全国で販売予定です。
メーカーから推奨されている割り方は、「ビアボール1:炭酸水3」です。飲食店では、炭酸水で割ったものを氷の入った専用グラスで提供する方法と、ビアボールを氷と炭酸水、グラスとともに提供する2つの方法が想定されています。
試飲会や先行体験も展開されているため、ビアボールに興味がある方はぜひご参加ください。なお、業務用酒販店のなんでも酒やカクヤスでも、ビアボールを取り扱いしています!導入いただければ販促物も一緒にご提供いたしますので、興味がある店舗様はぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
カクヤス編集部
飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
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