ノンアルコールカクテルのレシピが知りたい!簡単にできる5つのモクテルと提供する際のポイントを紹介
ここ数年、新型コロナウイルスの影響や健康志向の高まりによって、アルコールの摂取量に気をつける方や、あえて飲まない方が増えています。飲食店を経営されている方は、そのような世の中の流れを肌で感じておられるのではないでしょうか。
それに伴ってか、レストランや居酒屋などでは、メニューの中に「ノンアルコールドリンク」を取り入れる飲食店も増えてきています。
その中でもノンアルコールカクテルは、通常のノンアルコールドリンクよりも提供価格を高めに設定できるため、利益率も高くできるおすすめメニューです。
とはいえ、まだまだアルコールメニューと比較して、ノンアルコールドリンクの種類が少ないのが一般的です。ぜひ自店のメニューに取り入れて、このブームを逃さないようにしましょう。
この記事では、ノンアルコールカクテルのレシピが知りたい飲食店様に向けて、美味しいノンアルコールカクテルを作るためのポイントと5つの簡単レシピ、提供する際のポイントをご紹介します。
ノンアルコールカクテルとは?
ノンアルコールカクテルは、カクテルを飲んでいるかのように見えるので、忘年会や歓送迎会などのお酒の席でもアルコールが苦手な方に重宝されています。
また、「車で来店した」「明日は大事な会議があるからあまりお酒を飲みたくない」など、飲めない状況であってもお酒の雰囲気を楽しめる点もノンアルコールカクテルのメリットです。
では、そもそもノンアルコールカクテルとはどのようなものなのかご存知ですか?
ここではまず、ノンアルコールカクテルと通常のカクテル、ジュースとの違いなどについてご紹介します。
ノンアルコールカクテルのレシピを作るのはカクテルよりも難しい
そもそもカクテルとは、「ミクスト・ドリンク」のことです。氷や器具を使って、ベースとなるお酒に他の飲み物を冷やしながら混ぜたり、温かい飲み物と混ぜたりして作ったものをカクテルといいます。
簡単にいうと「カクテル=酒+何か」です。これに当てはめると、厳密には普段何気なく飲んでいるハイボールや水割などもカクテルということになります。
ノンアルコールカクテルは、アルコールが含まれていない、もしくは極めて少ないカクテルのことです。近年では、イギリスなどを中心に「モクテル」という名前でも知られています。
カクテルの定義をノンアルコールに当てはめると、たとえば数種類のフルーツジュースを合わせたミックスジュースや、コーヒーにミルクを加えたカフェオレもノンアルコールカクテルだといえます。
しかし、ノンアルコールカクテルは、ただのジュースでは片付けられない違いも。見た目の雰囲気だけでなく、味に深みをプラスすることで、お酒を飲んでいるかのような味わいが感じられるのです。
ノンアルコールカクテルでは、お酒特有の苦味や香りをどのように表現するかが重要となります。そのため、カクテルよりもノンアルコールカクテルのレシピを作る方が難しいといわれているのです。
美味しいノンアルコールカクテルを作るためのポイント
プロのバーテンダーでも作るのが難しいといわれるノンアルコールカクテル。単価を高く設定してもお客様にリピートしていただくには、どうすればよいのでしょうか。
以下は、美味しいノンアルコールカクテルを作るための基本的なポイントです。
- ベースとなる飲み物にハーブやスパイスを組み合わせる
- 生のレモンやライムを搾りたてで使うことにこだわる
- トニックウォーターの苦味やシロップの複雑な甘さを活用する
「お酒を使わず、いかに美味しく作るのか」は、ノンアルコールカクテルを作るうえでもっとも重要かつ難しい問題です。
飲み物をただ混ぜるだけでは、ただのジュースになってしまいます。そのため、ミントやバジルなどのハーブ、生姜やシナモンなどのスパイスを組み合わせるなど、飲み物以外の材料で工夫しましょう。
また、ジュースもできれば生の果物を搾りたてで使ったり、市販の果汁ではなく搾りたてのレモンやライムを使ったりするのもおすすめです。トニックウォーターやシロップも、ジュースにはない苦味や甘さをプラスできるので、ぜひ活用しましょう。
ノンアルコールカクテル5つの簡単レシピ
コロナ禍での酒類の提供禁止によって飲食店でお酒を飲む機会が激減したことや、長引くリモートワークによる深酒や体重増加などで健康意識が高まったことで、ここ数年で飲酒に対する意識がガラッと変わってきています。
また、もともとお酒が飲めない方はノンアルコールビールを飲まない傾向にあることや、飲食店のノンアルコールドリンクメニューに満足していない方も多いことから、より一層ノンアルコールカクテルに力を入れるべきであることが、おわかりいただけるのではないでしょうか。
そこでここでは、簡単に作れて美味しいノンアルコールカクテルのレシピを5つご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
※ 原価はすべて参考小売価格(税別)より算出
※ 氷代、副原材料費は含まれておりません。
「ノンアルコールカシスオレンジ」
カシスオレンジは、数あるカクテルの中でも飲みやすく人気が高いドリンクです。カシスを使ったリキュールとオレンジジュースをブレンドするだけで簡単に作れるので、自宅で作る方もおられるようです。ノンアルコールのカシスオレンジを作る場合は、カシスリキュールではなくカシスシロップを使います。
【材料】
原価:105.6円
想定販売価格:580円
原価率:18.2%
【作り方】
- グラスにロックアイスを入れる
- オレンジジュースを注ぐ
- カシスシロップを静かに注ぐ
- カクテルピンに刺したドライオレンジとミントを飾る
カシスリキュールの分量は、お好みで増減可能です。上記の分量を基本として、お客様のご要望に合わせて割合を変えてみるとよいでしょう。
飾りに使うオレンジは生のものでも構いませんが、ドライフルーツを使えば切る手間も省けてゴージャスな印象になるのでおすすめです。
「ノンアルコールモヒート」
モヒートは、ラムをベースとしたキューバ生まれのカクテルで、生のミントの清涼感とライムの酸味が夏にぴったりです。
シロップを使用すると、簡単にノンアルコールのモヒートが完成します。
【材料】
原価:110.25円
想定販売価格:580円
原価率:19.00%
【作り方】
- グラスにラムシロップとモヒートミントシロップを注ぐ
- ライムを絞り入れる
- クラッシュアイスを入れる
- 炭酸水を注いでしっかり混ぜ合わせる
クラッシュアイスは、二重にした袋に氷を入れ、ハンマーや金槌で叩くと簡単にできます。通常の氷でもできますが、クラッシュアイスの方がより涼しげにみえるのでおすすめです。
生のミントを手のひらで叩いて加えたり、仕上げに飾ったりするとより爽やかになり、カクテルらしさも出ます。
「マンゴーティーソーダ」
マンゴーの甘く濃厚な香りと紅茶のハーモニーを、シュワッとソーダで引き締めたマンゴーティーソーダは、フルーティーで飲みやすいので、女性客が多い飲食店におすすめのレシピです。
【材料】
原価:201.6円
想定販売価格:620円
原価率:32.51%
【作り方】
- まずは分量外のお湯60mlと茶葉でお茶を淹れる
- グラスにマンゴーシロップを注ぐ
- 少量の炭酸水を入れて軽くかき混ぜる
- 氷、炭酸水、お茶の順に注ぐ
ルージェニックは、オーストラリア原産の植物を使用したオーガニックティー。ルージェニック ネイティブ ハピネスは、マンゴーをブレンドに加えた芳醇なフルーツフレーバーが魅力です。
仕上げに生のマンゴーをトッピングすると、さらに南国気分が高まるでしょう。
「ノンアルコールシンフォニー」
シンフォニーとは、白ワインをベースとしたカクテルです。桃のリキュールとザクロのシロップを使うことで、ワインのフルーティーさが際立ちます。
ワインをノンアルコールのものに変えるだけで、簡単にノンアルコールシンフォニーができるうえ、シロップの量で味を変化させることも可能なので、ベストな配合を自分で考えてみるとよいでしょう。
【材料】
原価:124.5円
想定販売価格:580円
原価率:21.46%
【作り方】
- よく冷えたノンアルコールの白ワインとピーチネクター、グレナデンシロップをすべてミキシンググラスに入れる
- ステア(バースプーンやマドラーで手早くかき混ぜる技法)してグラスに注ぐ
ノンアルコールシンフォニーの作り方はいたって簡単。材料を入れて混ぜ合わせるだけです。
カクテルグラスに注ぐとカクテルらしい雰囲気が出ますが、氷を入れた大きめのグラスにすべての材料を注ぎ混ぜてもよいでしょう。
「ダブルカルチャード」
ダブルカルチャードは、カルピスの甘酸っぱさとビールのコクが美味しい「大人の乳酸飲料」ともいえるカクテルです。ノンアルコールビールで作ると、ビールの苦味が得意でない方だけでなく、アルコールが苦手な方にも飲みやすくなっています。
【材料】
原価:211.17円
想定販売価格:580円
原価率:36.40%
【作り方】
- 専用タンブラーに「カルピス」を注ぐ
- アサヒドライゼロの小瓶の口に専用クリーミーフォーマーを装着
- タンブラーを傾けて白線までアサヒドライゼロを注ぐ
- マドラーでよくかき混ぜる
- クリーミーフォーマーのボタンを押しながら泡を注ぐ
上記のレシピは、450ml ドライゼロクリーミー専用タンブラーと、クリーミーフォーマーを使用しています。クリーミーフォーマーは、クリーミーな泡を作れる専用サーバーです。ドライクリーミー専用タンブラーとの組み合わせで、生樽ビールのようなきめ細かな泡と味わいが実現できます。
詳しい作り方は、カクヤスが運営する「飲食店お役立ちナビ」の「簡単!美味しい!カクヤスドリンクレシピ動画」でご紹介しています。
なお、業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」では、メーカーロゴ入りグラスなど備品のご提供や販売も行っておりますので、下記のお問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
ノンアルコールカクテルを飲食店で提供する際のポイント
ノンアルコールカクテルを飲食店でお客様に提供する際は、アルコールを飲んでいる雰囲気が味わえるよう、グラスや飾りにこだわることが重要です。アルコールを提供するときと同じグラスを使用したり、生のフルーツなどを飾ったりするとカクテルらしさが際立ちます。
ただし、アルコールを飲まれるお客様も含む大人数のグループの場合は、ノンアルコールカクテルだとひと目でわかるような工夫が必要です。たとえば、ノンアルコールにはマドラーをつける、飾るフルーツの種類を変えるなどし、お客様にもそれをお伝えするようにしましょう。
まとめ
美味しいノンアルコールカクテルを作るためのポイントと5つの簡単レシピ、提供する際のポイントをご紹介しました。
ここ数年、飲酒に対する意識の変化とともに、ノンアルコールドリンクの需要が高まっています。海外では「モクテル」としてノンアルコールカクテルもかなり浸透していますが、日本ではまだまだ提供するお店が少ないのも事実。
今回ご紹介した材料のほとんどは、業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」で注文可能ですので、ぜひレシピ開発の参考になさってください。
ピンクの看板が目印の「なんでも酒やカクヤス」では、お酒はもちろん、ノンアルコールカクテルにぴったりのシロップやお茶などの仕入れ、メニューについてもご相談いただけます。
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この記事を書いた人
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