飲食店の店名はインパクトが大事?決めるときの5つのポイントと注意点を紹介

飲食店を開業しようとしたときに、さまざまなことを決める必要がありますが、その中の1つに「店名」が挙げられます。
店名によって、顧客がお店に興味をもってくれるか、ちょっと入ってみようと思えるかなどが影響し、売上を左右することもあるため店名は慎重に決めたいもの。
この記事では、飲食店の店名を決めるときの5つのポイントと、気を付けるべき注意点をご紹介します。
飲食店の開業にあたって、店名の決め方がわからない、迷っているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

飲食店の店名の役割

飲食店の店名には、さまざまな役割があります。
たとえば、店名の前に「絶品」「新鮮」などの名前がついていたら、頭のなかでどんな食べ物なのかイメージすることができ、食欲を煽ることができます。
食欲を煽る方法はもう一つあり、店名の前やあとに料理の名前を入れることです。「ラーメン 〇〇〇〇」「〇〇〇〇うどん」など、料理の名前が入っていることでその料理をイメージしやすく、「ラーメンが食べたい」「うどんが食べたい」という気持ちにさせることができるのです。

また、飲食店の店名は他店との差別化を図ることや、お店を見つけてもらうことが目的となります。一度来店してくれたお客様が何度も訪問してくれるよう、インパクトのある名前を付けることで記憶に残りやすいと言えるでしょう。
店名が記憶に残っていなければ、検索してもらうことも再度来店してもらうことも難しいため、リピーターを増やすためにも飲食店の名前は憶えやすい名前がオススメです。

飲食店の店名を決めるときの5つのポイント

飲食店の店名を決めるときは、5つのポイントに気を付ける必要があります。
まずは、その5つのポイントを1つずつ細かく解説していきます。

記憶に残るインパクトのある名前にする

お客様が食事をしようと思ったタイミングや、飲み会の場所を決めるときなどに「あのお店の名前はなんだったかな……」と思い出せないようでは、意味がありません。
記憶に残るようなインパクトのある名前は、口コミやSNSでの拡散で集客しやすいというメリットもあります。
インパクトを与えるという意味では、ユニークなネーミングにするということだけではなく造語を使用するのもオススメ。
たとえば、チェーン店で有名な「鳥貴族」の由来は、「鳥=焼き鳥」「貴族=お客様」という具合に、店名からどんなお店かイメージできるうえにインパクトがあり忘れられないネーミングとなっています。

コンセプトに合った名前にする

お店のネーミングを決めるときに重要なのは「お店のコンセプト通りの名前になっているか」ということです。
飲食店を開業する際、はじめにコンセプトを考える必要がありますが、たとえば「女性がゆったりくつろげる喫茶店」というコンセプトの店に「デカ盛り〇〇〇〇」などの名前がついていたら、コンセプトが崩れてしまいます。
はじめに決めたコンセプトに合った名前で、その名前からお店の雰囲気などをイメージできるようなネーミングがオススメです。

開業する際のコンセプトの重要性については、こちらの記事もご覧ください。
飲食店開業を成功させる!コンセプトシートの書き方・使い方

読み方がわからないような名前は避ける

フランス料理店や中華料理店の名前でよくあるのが、日本人に馴染みがない言葉で読み方がわからないという難しい店名。
フランス語や中国語は英語や日本語の漢字と違って読み方がわからないという方が多いため、難しすぎる名前にしてしまうと思いだすことや検索することができなくなってしまいます。
「あのお店に行きたいけど名前が思い出せないからやめておこう……」とお客様が来店するチャンスを逃してしまう可能性もあります。
コンセプトに合わせて名前を付けるのは重要ですが、難しすぎる店名は覚えてもらえず集客が難しくなることがあるので注意が必要です。

ショルダーネームを入れる

ショルダーネームとは、店名の前につけるお店の特徴を表す言葉。たとえば「炭火焼肉〇〇〇〇」「北海道酒場〇〇〇〇」などのように、店名の前に料理がイメージできる言葉を入れるのがオススメ。
ショルダーネームを付けることで、その店舗で提供している料理の想像ができるだけではなく、コンセプトがイメージでき、顧客の来店につながりやすいといえるでしょう。
また、Googleなどの検索でも表示されやすくなることから「焼肉が食べたい!」と考えて「近くの焼肉店」と検索してたどり着いてくれる方も多くなります。

客層をイメージする

お店のコンセプトに合った客層のイメージをもち、ひらがな、カタカナ、漢字、英語などを使い分けることも必要です。
たとえば「カフェ ひまわり」と「自家焙煎珈琲 向日葵」ではイメージが変わります。ひらがなやカタカナを使用すると柔らかいイメージに、漢字を使用すると重厚感があるイメージになるため、どのような客層を求めているのかを店名に反映するようにしましょう。
女性をターゲットにしているのであれば、感情などを連想させる店名、男性をターゲットにしているのであれば機能や量を連想させる店名がいいなど、ターゲットに合わせて店名を考える必要があります。

飲食店の店名を決めるときに気を付けることは?

飲食店の店名を決める際のポイントとともに押さえておきたいのは、以下の3点です。

  • 商標登録の有無を調べておく
  • 誤解を与えるような店名はNG!
  • インターネット検索をしてみる

これらを1つずつ解説していきます。

商標登録の有無を調べておく

お店の名前を決める際に注意したいのは、すでに商標登録されている名称ではないかという点です。商標登録されている名前を使用してしまうと、商標権侵害によって開業後に店名を変更しなければならないなどのトラブルに発生するケースも。
商標登録されているかは「特許情報プラットフォーム:J-Platpat」で検索することができるため、あらかじめ調べておくようにしましょう。

また、商標登録されていないことを確認したら、自分の店舗を商標登録することをオススメします。
個人経営の小さい飲食店でも、オープンした日が先かではなく、どちらが先に商標登録をしたかによって商標権が与えられます。
店名が決まったら、後々トラブルに巻き込まれないためにも商標登録をするようにしましょう。

誤解を与えるような店名はNG!

たとえば「OSAKANAYA」「Fish SAKAMOTO」などのローマ字や英語を使用した店名は「海鮮の店?フレンチ?……」などといった誤解を与えてしまうこともあります。
店名からイメージして入店したら違うお店だったということが起こらないよう、インパクトを与えることだけを考えずに、誤解のないようにお店のコンセプトに合ったネーミングを考えるようにしましょう。

インターネット検索をしてみる

お店の名前がある程度決まったら、Googleでインターネット検索をしてみましょう。「どこで何を食べよう」かを考えるときに大体の方は「渋谷 ラーメン」などと検索します。
その文言で調べたときに、上位表示されている名前を確かめて、自分のお店と似たような名前や被っている名前になっていないか確認する必要があります。
似たような名前が近くのエリアにあると、お客様から見て似たようなお店だと思われてしまうことで、ブランディングが難しくなります。
とくに同じエリアに同じような名前のお店がすでにないかを確認するようにしましょう。

インパクトのある名前をつけるためのヒントが見つかるサイト

インパクトのある名前をつけよう!と考えてもなかなかアイデアが浮かばない……という方は、以下のようなサイトを使用するのもオススメです。

「ネーミング辞典」

ネーミング辞典」は、お店の名前に使いたいと思った単語を日本語で入力することで、その言葉を意味する「英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ラテン語、ギリシャ語、ロシア語、中国語、オランダ語、アラビア語」が一覧で表示されます。
色々な国の呼び方を合わせてインパクトのある店名にすることも可能。
日本語を入力して検索するだけと簡単な操作なので、おしゃれな名前を付けたいと考えている方はぜひ活用してみてください。

「Lancers」

Lancers」はフリーランスの方などにネット上で仕事を依頼できるクラウドソーシングサービスですが、店名の募集をかけるとアイデアを募ることが可能。
費用は1万円で200件ほどの応募があるものもあり、コスパのよい方法といえます。
さまざまな経歴のある方の意見が欲しいという方は、利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

インパクトのある名前を飲食店につけることで、何度も来店していただいたり、名前が気になって来店してくれる方がいたりと、飲食店にとってお店の名前は重要です。
しかし、単純にインパクトのある名前を付けるだけではなく、注意すべき点もあるため、他のお店とかぶっていないことや商標登録の有無などを確認しておくようにしましょう。

お店の名前は、一度決めたら簡単に変更することは難しいため、よく考える必要がありますが、難しく考えすぎずに自分の好きな花やお世話になった人の名前を使うなど、自分自身や従業員が愛着をもてるような名前を考えるのもよいでしょう。
お店の名前が決まったら、いよいよ看板の製作や口コミサイトでの集客などがはじまります。

なんでも酒やカクヤスでは、総合的な企業ネットワークによって、開業前の飲食店様をあらゆる面からサポートさせていただきます。
開店時は決めなければいけないことや業者とのやりとりが多く発生しますが、カクヤスにはご紹介できるサービスや企業が多数ございますので、ぜひお任せください。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

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