飲食店の経営を勉強するためにおすすめの本11選

飲食店の経営者として成功するためには、自分自身が場数を踏むことももちろん必要ですが、すぐにさまざまな経験ができるというわけではありません。

そんなとき、本を読むことで自分に足りないものを補うことができ、ビジネスマインドや成功事例、失敗事例などを参考にアウトプットすることで、経営者としての成長につながっていきます。

この記事では、経営を学べる本と成功者による事例を学べる本の2つに項目を分けて11冊の本をご紹介します。
飲食店経営について学びたい方、成功している方のノウハウが知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

経営を学べる本

飲食店を経営するうえで、経営の基礎部分をしっかり理解して戦略を練る必要があります。
まずは経営を学べる本を3冊ご紹介します。

出典元:版元ドットコム

「論語と算盤」渋沢栄一

日本の近代資本主義の父とされる渋沢栄一は、600社近くの企業の創業に関与しているともされるほどであり、彼の思想は日本企業の原点ともいえることは間違いありません。

1916年に刊行された本書は、今もなお多くの経営者に読み継がれており、現代にも通じる数々の経営への考え方が学べる1冊。

本書の主張として2つ大きく上げられるのは「道義を伴った利益を追求すること」「自分より他人を優先し、公益を第一にすること」とされています。

日本の企業が「お客様」を大事にする原点となっており、社会への貢献なくしては企業が繁栄していかないという主張は、今後も長く読み継がれること間違いなしの1冊です。

「飲食店開業・経営の成功メソッド」鬼頭宏晶

赤字とされていた店舗を6年間で20店舗も年商20億円の居酒屋チェーンに育てたという著者「鬼頭宏晶」による、飲食店経営の成功メソッドが解説されています。

目先の利益を改善するテクニックではなく、経営の原理原則を学べることから、2号店を出店したいと考えている経営者の方におすすめできる1冊です。

実際に飲食店を経営している著者によるリアルな経営理論がわかりやすく書かれているため、何度も読み直して実践に移しているという方も。

具体的なノウハウが詰まっている本となるため、読んでインプットした内容をアウトプットしやすく、経営に活かすことができます。

「経営者になるためのノート」柳井正

本書は、もともとファーストリテイリングの社員教育のために作られた教材。題名に「ノート」とあるのは、本文から得た学びを考えたり行動したりする際に書き込むための本となっているからです。

経営者に必要とされている「変革する力」「儲ける力」「チームを作る力」「理想を追求する力」という4つの力について紹介されています。

たとえば、変革する力を養うには「リスクを恐れず実行し、失敗したらまた立ち向かう」と書かれており、リスクがあるからこそ利益があるという考え方は、経営者になるうえで重要です。

本書は経営者の方にはもちろん、自分の右腕となる従業員を育てたいときに使用するのもおすすめ。書かれていることをどうアウトプットするかなど、自分なりの考えでノートを完成させてみましょう。

成功者による飲食店経営の事例を学べる本

ここからは、実際に誰もが知るカフェや居酒屋チェーンの経営者や人事担当者など、事業を成功に導いた方が実践したことを学べるような本を8冊ご紹介していきます。

出典元:版元ドットコム

【タリーズ】「すべては一杯のコーヒーから」松田公太

大学卒業後に大手銀行に就職するも、数年後に退行してタリーズコーヒージャパンを立ち上げた松田公太さんが、タリーズを日本でも有数のコーヒーチェーン店に育て上げたという起業日記です。

本書は、松田公太さんが起業して成功するまでの半生をまとめてある1冊で、1杯のコーヒーに出会ってからタリーズ本社と交渉したり、出資金をかきあつめたりするという難題に向かっていく姿が描かれています。

松田公太さんがどのような想いでさまざまな難題に立ち向かっていったのか、どのように乗り越えてきたのかという部分で、非常に参考になる1冊です。

【サイゼリヤ】「おいしいから売れるのではない売れているのがおいしい料理だ」正垣泰彦

サイゼリヤを創業した正垣泰彦さんが執筆した本書は、サイゼリヤがなぜ多くの人から人気を得ているのかというさまざまな秘密がわかる1冊です。

経営者が従業員にどう接するべきか、経営者として何を考えて日々過ごすべきかといった目線で、サイゼリヤの経営方針がわかるとともに、飲食店の経営者として自分のお店にどのように活かすべきかも見えてきます。

成功だけではなく、失敗することの大切さも説いている本となっているため、立ち止まってしまったときや失敗したときに読んでみるのもおすすめです。

【マクドナルド】「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」鴨頭嘉人

現在Youtuberや講演家として活躍している鴨頭嘉人さんが執筆した1冊。

マクドナルドのアルバイトを4年、正社員で21年勤務し、表彰も受けたという伝説の店長である鴨頭嘉人さんが、どんな人材も輝かせる育成術の秘密を語っています。

本書では、経営者としてお客様にどう向き合うかはもちろん、従業員への接し方が非常に勉強になります。従業員への接し方や育成に悩んでいる方におすすめできる1冊です。

【リッツ・カールトン】「リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間」高野登

米国のビジネス誌やレジャー誌で常にトップクラスの評価を得ているリッツ・カルトン・ホテル・カンパニーは、1983年に誕生しわずか20数年間で世界のホテルのなかでもトップクラスの評価を得るようになりました。

豪華な建物やサービスマニュアルだけではなく、企業が熱い情熱をもっているからこそ成し遂げることができるお客様への最高のサービス。

経営理念や哲学が凝縮されているカードを、常に肌身離さず持っているというリッツ・カールトンの従業員は、高いサービスレベルでお客様に感動を与えます。ホスピタリティの原点がわかる一冊となっています。

【すかいらーく】「すかいらーく創業者が伝える「売れて」「喜ばれて」「儲かる」外食業成功の鉄則」横川竟

すかいらーくの創業者の一人である横川竟さんは、すかいらーくの経営では当初マーチャンダイジングを担当していたことから、マーチャンダイジングの大切さなどが書かれている本です。

また「理念のある商品」についてなど、横川竟さんが実践してきた顧客視点の経営がわかる一冊となっています。

【ダイヤモンドダイニング】「熱狂宣言」小松成美

外食業界のスターであるダイヤモンドダイニングの社長、松村厚久さんが情熱と才気で業界を革新しつづけ、さらなる飛躍を夢見る姿を綴ったノンフィクション。

若年性パーキンソン病と戦い続けた松村厚久さんが、100店舗100業態を成し遂げ、その後東日本大震災に伴う苦境を乗り越えて、東証一部に上場を果たす物語です。

闘病生活を送りながらも何度諦めそうになっても情熱をもって立ち上がる姿に、胸が熱くなり経営のヒントをもらえるような一冊となっています。

【塚田農場】「ありきたりじゃない 新・外食」米山久

塚田農場などの居酒屋が有名なエー・ピーカンパニーの社長である米山久さんが書きおろした一冊。

2001年にダーツバーを開業し、2004年に居酒屋を開業して飲食業に本格参入したあと、創業8年にして115店舗、売上高80億という急成長の途上にあるきっかけとなったみやざき地頭鶏との出会いや、従業員満足度をベースとして積極的な顧客対応について学べる内容となっています。

人材を大切にした結果、お客様満足を得られることや、起業するためのステップを学ぶことができるため、これから居酒屋を企業しようとしている方や経営に行き詰っている方におすすめできる一冊です。

【すしざんまい】「マグロ大王」木村清

2013年の築地初売りにおいて、本マグロを史上最高値の1億5,540万円で落札したことで、日本中の注目を集めたすしざんまいの木村清さんが執筆した本です。

2001年の本店開店以来急成長するすしざんまいは、開業当時業界に衝撃を与えた24時間年中無休の営業スタイルで、その営業スタイルを実現するためにどのような仕入れや流通を改革したかなど、さまざまな改革が語りつくされています。

「ピンチは常に新しいチャンス」と語る木村清さんの自書を読むことで、経営のヒントが見つかるような一冊です。

まとめ

実際に起業して成功している方々が執筆した本は、成功事例や失敗事例、試行錯誤した経緯などが書かれており、同じ飲食店の経営者として役立つ内容が多く、知識はもちろん、気持ちの面でも「成功者でも試行錯誤している」という事実がわかることは支えになります。

圧倒的な成果を出している方の本は勉強になりますし、日々の経営へのヒントが凝縮されているため、メモに書き溜めるなどしてすぐに実践できることは実践してみましょう。
モチベーションの向上や経営するうえでのヒントを得るために、ご紹介させていただいた本をぜひ読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

カクヤス編集部

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