飲食店での朝礼実施の実情とは?行うべき理由・意識すべきポイントを解説|接客用語表無料ダウンロード
2022年現在、新型コロナウイルス感染症により、飲食店の業務スタイルを変更する店舗が増えています。また、それに伴い、当たり前のように実施していた朝礼を廃止する店舗も増加傾向にあります。
感染リスクの高い朝礼には数々のデメリットが考えられますが、それ以上にメリットも大きいため、新型コロナウイルス感染症が流行している現在でも、必ずしも廃止すべきとは言い切れません。
そこで今回は、朝礼実施の実情や行うべき理由、実施時に意識すべきポイントを解説します。本記事を最後までご覧いただき、朝礼実施を検討してみてください。
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朝礼実施の実情
朝礼は単なる業務連絡の場ではありません。多くの飲食店では朝礼が実施されていますが、この朝礼では「会社(店舗)のビジョンを共有する」という大きな意味を持ちます。
ほかにも、業務の共有やコミュニケーションの強化、規則正しい就業リズムなど、朝礼を実施する意味はさまざまです。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、毎日の朝礼制度を廃止している飲食店が増えています。一箇所に集団で集まることが懸念されている現代においては、感染リスクを抑えるために朝礼を廃止しているのです。
飲食店によっては週1回に減少、または月1回に減らしている店舗もあります。なかには朝礼どころか、出勤人数を減らしてスタッフ数を調整している店舗も存在します。
社会的な状況変化により、朝礼を実施することが難しくなっている現代において、朝礼を実施する意味や必要性について深く考えていかなくてはなりません。
朝礼の役割
そもそも朝礼は何のために実施しているのでしょうか?役割を理解しないで実施している店舗も少なくありません。
役割を認識せずにただ行っているだけでは、膨大な時間が無駄になってしまいます。まずは以下3つの役割を理解しましょう。
- スタッフ同士で情報を共有して業務の効率化を図る
- 店舗の責任者とスタッフでビジョンを共有してモチベーション維持を図る
- 互いに人間性や仕事への姿勢を意識して社員教育を図る
これら役割を意識することで、毎日の業務が効率化し、より良い店舗運営に一歩近づくことができます。
朝礼実施が懸念される3つの理由
以前までは当たり前のように実施されていた朝礼ですが、現在では以下3つの理由から懸念されています。
- 一箇所に集まることで感染リスクが高まるから
- 形式的で中身が薄いから
- 朝礼自体が業務の負担になるから
それぞれ1つずつ解説します。
懸念理由1.一箇所に集まることで感染リスクが高まるから
1つ目の理由は、一箇所に集まることで感染リスクが高まるという点です。先ほども解説した通り、新型コロナウイルス感染症の影響により、スタッフ間の感染症予防を徹底する店舗が増えました。
それに伴い、スタッフが一箇所に集まること自体を減らし、なかには休憩時間やスタッフ数の調整を行う店舗も増えています。特に朝礼はスタッフ全員が集まり、互いに意見を交わす場です。
マスクをしていたとしても、必然的に感染リスクを高めてしまうため、朝礼を廃止にする店舗が増加傾向にあるのです。
懸念理由2.形式的で中身が薄いから
形式的で中身が薄いから、という理由で朝礼が懸念されることもあります。「朝礼をやらなくてはならない」という義務感だけが先行してしまい、中身にフォーカスしていない店舗は少なからずあります。
責任者もスタッフも朝礼をやる意味を見いだせなくなり、次第にマンネリ化してしまうのです。このことを踏まえると、効果的な朝礼を継続するためには、責任者側の工夫が必要だと言えます。
懸念理由3.朝礼自体が業務の負担になるから
店舗によっては、朝礼自体が業務の負担になることもあります。以前までは「朝礼は業務時間に含まれない」という店舗が比較的多かったのですが、現代ではその考えは通用しません。
朝礼を実施している間も業務時間に含まれるということは、以前と同じように実施してしまうと、必然的に業務時間を圧迫してしまうのです。
朝礼をした分だけ通常業務の時間が減少し、「朝礼を実施したがために店舗が回らない」という事態が起こる恐れがあります。それでは本末転倒なので、朝礼の廃止を検討している店舗が増加しています。
朝礼を実施すべき4つの理由
さまざまな理由で懸念されている朝礼ですが、実施することで得られるメリットがあるのも事実です。以下4つの実施すべき理由を確認した上で、飲食店の朝礼実施を検討してみてください。
- スタッフの緊張感を高めることができるから
- スタッフ間の連携が取りやすくなるから
- 接客スキルの向上を図れるから
- 売上目標を意識できるから
順番に解説します。
メリット1.スタッフの緊張感を高めることができるから
朝礼を実施することで、スタッフの緊張感を高めることができます。毎日決まった時間に責任者を含めた全員が集まることで、その場には緊張感が生まれ、瞬間に仕事モードに切り替わります。
また、朝礼実施時に接客用語の発声練習などを行えば、仕事への意識をさらに高めることが可能です。
メリット2.スタッフ間の連携が取りやすくなるから
予約状況や当日メニューを朝礼で共有すれば、スタッフ間の連携が取りやすくなります。細かい話し合いなどは、一箇所に集まる場でないと難しいことから、朝礼はコミュニケーションを取る場としてはかなり効果的です。
スタッフ間で連携が取れれば店舗内でのミスが少なくなり、顧客満足度が次第に向上するため、結果的に売上アップに一歩近づきます。
メリット3.接客スキルの向上が図れるから
3つ目の理由は、接客スキルの向上が図れるためです。朝礼時にスタッフ全員で接客用語の発声練習をすれば、お客様との接客時に役立てることができます。
飲食店は料理だけが美味しくても、顧客満足度が高くなるというわけではありません。サービスと料理の両方を満たす必要があることから、朝礼時の発声練習は飲食店にとって重要なポイントだと言えます。
メリット4.売上目標を意識できるから
全員で話し合う場を意図的に設けることで、スタッフ全員でその日の売上目標を意識できます。売上目標をスタッフ1人ひとりが意識すれば、売上アップの創意工夫につながりやすくなります。
1日の売上目標は日誌やホワイトボードなどでも共有可能ですが、日誌やホワイトボードを見ないスタッフがいたり、情報共有が抜けていたりといったトラブルにより、売上目標の意識付けができない場合があります。
そこで、朝礼実施時に責任者がスタッフ全員に呼びかけることで、スタッフ全員が売上目標に対する意識を持った上で、業務に集中することができるのです。
効果的な朝礼を実施するために意識すべきポイント
飲食店で効果的な朝礼を実施するためには、責任者だけが一方的に話すのではなく、スタッフの人達にも話をしてもらいましょう。スタッフ側もスピーチや目標を発表することで、店舗全体に緊張感が生まれ、朝礼のマンネリ化を防げます。
また、スタッフ同士が朝礼で意思疎通を図れば、スタッフ間で団結感が生まれるため、サービスの向上にもつながります。
とはいえ、スタッフの発言に対して、「気に入らない」と感じてしまうこともあるでしょう。そんな場面でも否定から入らず、一度意見を肯定することをおすすめします。
すぐにダメ出しをしてしまうと、朝からネガティブなイメージを持たれてしまうため、業務に支障が出る恐れがあります。あくまで業務を効率化するための朝礼であることから、スタッフの意見は否定せず、ポジティブな感情を持ってもらいましょう。
売上目標を意識できる夕礼も有効
飲食店では朝礼だけでなく、売上目標を意識できる夕礼も有効です。夕礼を実施すれば、その時点での店舗売上を共有し、売上目標達成までの残り金額をその場で意識付けできます。
残り金額をスタッフ全員が知ることで、モチベーション向上や接客方法の改善につながります。さらに、夕方までの業務の反省会なども同時に行えるため、スタッフ教育の観点からも非常に有効です。
「より良い店舗運営を目指したい」という飲食店は、朝礼だけでなく夕礼の実施も検討してみてください。注意事項の共有を行えば、調理・接客ミスの削減にもつながるはずです。
朝礼実施時に確認すべき接客用語
朝礼実施時には、スタッフ全員で接客用語の発声練習をすることをおすすめします。接客用語については、「接客七大用語」「接客八大用語」「接客五大用語」の3つが主となります。具体的なフレーズは以下の通りです。
【接客七大用語】
い:いらっしゃいませ
か:かしこまりました
も:申し訳ございません
お:お待たせいたしました
お:恐れ入ります
あ:ありがとうございました
し:少々お待ちくださいませ
【接客八大用語】
あ:ありがとうございました
し:少々お待ちくださいませ
か:かしこまりました
も:申し訳ございません
お:お待たせいたしました
お:恐れ入ります
い:いらっしゃいませ
し:失礼いたします
【接客五大用語】
あ:ありがとうございました
お:お待たせいたしました
い:いらっしゃいませ
か:かしこまりました
お:恐れ入ります
なかでも、最もオーソドックスなのは「接客七大用語」です。採用している店舗が多く、頻繁に利用する言葉が多く含まれています。
接客用語の覚え方は各用語の頭文字を取って、「接客七大用語」なら「いかもおおあし」、「接客八大用語」なら「あしかもおおいし」、「接客五大用語」なら「あおいかお」というように覚えましょう。
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まとめ
本記事では、朝礼実施の実情、朝礼が懸念される理由、実施すべき理由を解説しました。
新型コロナウイルス感染症やマンネリ化の影響により、最近は朝礼を廃止する飲食店が増加傾向にあります。懸念する理由はいくつか考えられるものの、実施した際のメリットは大きいため、両方を確認した上で朝礼の実施をご検討ください。
なお、ピンクの看板が目印の業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」では、お酒の仕入れだけではなく飲食店様の開業・ご繁盛を総合的にバックアップいたします。
経営についての不安や課題解決なども、経営者様と一緒に考える「カクヤス」へ、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
カクヤス編集部
飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
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