飲食店にはおしぼりがマスト!種類ごとのメリットデメリット・選び方も紹介

美味しい料理やドリンクとともに、飲食店には欠かせないサービスがいくつかあります。
お客様に心地よく食事を楽しんでいただけるような空間づくりや、スタッフの接客などもそのひとつですが、着席と同時にお冷やお茶と一緒に提供されるおしぼりもまた、飲食店における重要なサービスだといえます。

従来、飲食店のおしぼりといえばタオル地のものが多く、季節に合わせて保管庫で温めたり冷やしたりして提供されていました。
しかし近年、衛生面や使い捨てができる手軽さから紙おしぼりの需要が高まってきており、自店で提供するおしぼりを見直すべきかお悩みの飲食店経営者様も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、おしぼりの種類とそれぞれのメリットデメリット、選び方、紙おしぼりを導入すべき理由をご紹介します。

おしぼりは日本独特の文化

飲食店で当たり前のように提供されるおしぼり。日本人にとっては季節に合わせて冷たかったり温かかったりするのも普通ですが、海外では飲食店でおしぼりが出されること自体ほとんどありません。
なぜなら欧米諸国の飲食店では、テーブルに着く前に手洗いを済ませていることが当たり前となっており、食事中はナプキンやフィンガーボールを使用するなど、特定のシーン以外でおしぼりを使用する文化がないからです。
そんな海外の方が日本の飲食店ではじめておしぼりに触れると、高級なおもてなしを受けていると感じることもあるそう。国際線の機内食サービスでもおしぼりが提供されており、日本ならではのサービスとして海外の方に喜ばれているようです。

おしぼりの種類とそれぞれのメリットデメリット

一般的に使用されるおしぼりは、大きく分けると「紙おしぼり」と「布おしぼり」の2種類に分けられます。ここでは、それぞれの詳細とメリットデメリットをご紹介します。

紙おしぼり

紙おしぼりとは、湿らせた紙のおしぼりをパッキングしたものです。折り畳まれているものやロール状に巻かれたものなど、いくつかの種類があります。

以下は、紙おしぼりのメリットです。

  • 使い捨てが可能
  • 衛生的
  • 低コスト
  • 長期間保管が可能
  • 場所を取らない
  • お店オリジナルのパッケージデザインが可能

紙おしぼり最大のメリットは、使い捨てができて衛生的なことです。布おしぼりのように再利用することもなく、常に新品なのでお客様にも安心してお使いいただけます。
また、軽くて持ち運びもしやすく、保管する場所が少なくて済むのも紙おしぼりの魅力のひとつです。外袋に自店のロゴマークや店名などを入れれば、広告宣伝効果や高級感を演出することもできます。

ただし、紙おしぼりには以下のようなデメリットがあることも知っておきましょう。

  • 温めたり冷やしたりしにくい
  • 拭き取り能力は布おしぼりよりも劣る
  • 1枚の大きさが小さい
  • 高級感を出しにくい

紙おしぼりは、熱くしたり冷たくしたりなどの温度調整が難しく、布おしぼりのように扱うと破損してしまう恐れがあります。
また、大きさも小さめのものが多く、吸水性も布おしぼりと比べると劣ってしまう点や、料亭や高級レストランで紙おしぼりを提供すると高級さが損なわれてしまう点に注意が必要です。
紙おしぼりは素材にパルプやコットンなどの天然素材を使用していることから、環境への配慮が足りないとされていましたが、再生紙100%のものも多く出回るようになってきているため、エコに貢献できるものも多いといえるでしょう。

布おしぼり

布おしぼりは、昔から使われてきたおしぼりです。現代ではタオル地の布を水に浸して適度に湿らせておき、食事の際に手や口を拭くために利用されます。
ほとんどの場合、布おしぼりは巻くか畳むなどして長細く成形され、ポリ袋に入っていたりおしぼり受けに乗せたりして提供されます。

以下は、布おしぼりのメリットです。

  • 高級感がある
  • 1枚の大きさが大きい
  • 環境にやさしい
  • 温めたり冷やしたりが容易

布おしぼりの最大のメリットは、紙おしぼりと比べて高級感があり、拭き心地も柔らかい点です。1枚の面積も大きいため、汚れを1度に拭き取ることができます。
また、温めたり冷やしたりも容易にできるので、季節や時間帯、料理によって温度を変える演出も可能です。使い捨てではない点も、布おしぼりのメリットだといえるでしょう。お店によっては、専用の芳香剤で香りづけをして特別感を出すところもあります。

ただし、布おしぼりには以下のようなデメリットがある点に注意が必要です。

  • 自店で洗う場合は洗濯などの手間がかかる
  • おしぼりリース業者に依頼する場合は月額費用がかかる
  • 初期費用がかかる
  • 管理に手間がかかる
  • 不衛生になる恐れがある

現在、布おしぼりはレンタルすることが多く、自店で洗って干すことはあまりありません。しかし業者からレンタルする場合でも、頻繁に発注や回収、クリーニングを依頼する必要があり、管理に時間を割かなければいけません。
また、月額の固定費や温冷装置付きの保管庫のレンタル料金、電気代など維持するのにもコストがかかる上、保管状況によっては雑菌が繁殖するなど不衛生になる恐れもあります。

飲食店に欠かせないおしぼりの選び方

日本では古来より使用され、今や飲食店ではなくてはならないものとなったおしぼり。お店ごとに素材や形などがそれぞれ異なるため、どれを選べばお客様に喜んでいただけるか悩んでいる飲食店経営者様も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、飲食店に欠かせないアイテムである、おしぼりの選び方をご紹介します。

コストで選ぶ

飲食店を経営する上で、コストがどのくらいかかるのかは非常に重要なポイントです。
一般的に、紙おしぼりと布おしぼりでは紙おしぼりの方が安いといわれているため、コストを抑えたい場合は紙おしぼりを選ぶとよいでしょう。

ちなみに、布おしぼりをレンタルする場合、月額固定制であることがほとんどです。たとえば1ヶ月の料金が500本までで10,000円の場合、1ヶ月に50本消費しても500本消費しても同じ料金がかかります。
その点、紙おしぼりは何枚でいくらの買い切り方式です。面倒な契約や管理も不要で使い捨てできるので、お客様もお店側も気兼ねなく使用できます。

衛生面で選ぶ

おしぼりを選ぶ際は、衛生面から考えるのもおすすめです。

レンタルの布おしぼりも厚生労働省より設定された衛生基準に基づき、しっかりと殺菌消毒されているため清潔ではありますが、お店での管理の仕方によっては不衛生になる恐れもあり、お客様の健康を害することも考えられます。
その点、紙おしぼりはひとつずつパッキングされているため、お客様にも安心して使っていただけます。とくに感染症対策が重視される昨今では、衛生面でおしぼりを選ぶことが重要です。

厚みやサイズで選ぶ

お客様によっては、おしぼりの厚みやサイズ感を重視する場合もあります。
そのような場合、布おしぼりの方が幅広い厚みやサイズ感のものから選べるのでおすすめですが、女性のお客様の中には布おしぼりは男性が顔を拭いているイメージがあったり、柔軟剤の香りがすると口元を拭きにくいと感じたりするようです。
最近では、紙おしぼりでも大判でボリューム感のあるものが販売されています。より多くのお客様に喜んでいただくためには、厚みがあってサイズも大きめの紙おしぼりをチョイスするとよいでしょう。

お店のコンセプトとターゲット層に合わせて選ぶ

おしぼりを選ぶ際は、自店のコンセプトやターゲット層に合わせるのもおすすめです。
たとえばお客様の男女比や年齢層、単価、滞在時間、料理の構成などを洗い出します。そしてその情報に基づき、どんな種類や形状、大きさ、提供の仕方がよいか考えた上で最適なおしぼりを選びましょう。

紙おしぼりを導入すべき理由

これまでご紹介してきたように、紙おしぼりは個包装になっているため清潔感があり、なおかつ衛生面でも安心してお客様に使っていただけるなど、現代の飲食店の在り方にマッチしたおしぼりだといえます。
「見た目を重視したいから布おしぼりを選ぶ」というお店もあるかもしれませんが、感染症の流行によりお客様の衛生意識が高まっていることや、新しい生活様式の実践について考えると、紙おしぼりは時代にフィットしたおしぼりだといえるのです。

とはいえ、布おしぼりを希望されるお客様がいらっしゃるのも事実です。とくに布おしぼりから紙おしぼりへ変更するのであれば、布おしぼりが提供されるのを期待して来店されるお客様への配慮も忘れてはいけません。
そのような場合、布おしぼりと紙おしぼりをシチュエーションで使い分けるなどの対策をしておくのがおすすめです。

また、これまで布おしぼりを冷やしたり温めたりして提供していたお店では、紙おしぼりに変更することでサービスの質が落ちてしまうことを懸念されるかもしれませんが、最近ではタオルウォーマーを使用できる紙おしぼりも販売されています。
冷凍しても破れず広げられるなど使い勝手もよいので、清潔なおしぼりを提供しつつサービスの質も落とすことはありません。

関東一都三県、関西二府一県の全取引先に専属の営業スタッフを配置している業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」では、お酒や食材の仕入れだけでなく、飲食店のサービス向上につながる商品も多数取り扱っております。
紙おしぼりやタオルウォーマーなど、繁盛店に欠かせないアイテムが揃っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

なお、カクヤスでは飲食店の開業・経営に必要なさまざまな商品を取り扱う企業様・サービスのご紹介も可能です。詳しくは下記お問合せフォームよりお問合せください。

まとめ

おしぼりの種類とそれぞれのメリットデメリット、選び方、紙おしぼりを導入すべき理由などについてご紹介しました。

おしぼりの提供は、日本の飲食店において今やなくてはならないサービスのひとつですが、直接肌に触れるものであるため、慎重に選ぶ必要があります。
最近では、従来の布おしぼりにとって変わり、紙おしぼりを提供する飲食店も増えているため、お客様にもさらに安心して使っていただけるようになりました。
紙おしぼりは保管もしやすく手軽で、コスト面や衛生面でも優秀です。ぜひこの機会に、おしぼりを見直してみてはいかがでしょうか。

ピンクの看板が目印の業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」では、お店側もお客様も気兼ねなく使える紙おしぼりのご注文も可能です。飲食店の開業・経営に関わることならなんでもご相談いただけますので、飲食店を経営されている方やこれから開業される方は、まずはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。

カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

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