飲食店開業の前に決めておきたい5つのこと!脱サラして失敗しないためのポイントも紹介

脱サラ後に飲食店を開業するという夢をもっている方は多く、家族が増えた、子どもが進学するなどのライフスタイルの変化を機に、その夢を実現させたいと考えている方も少なくありません。

しかし、コロナ禍において飲食店が受けているダメージが日々報道されていることもあり「今開業するのはリスクが高い……」と躊躇してしまうことも。

その一方で、コロナ禍であるからこそ成功しているテイクアウトやデリバリー、個室が充実している店舗などがあることも事実です。

この記事では、脱サラして飲食店を開業する前に決めておきたい5つのことと、失敗しないためのポイントをご紹介します。
脱サラして飲食店を開業したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考に手順や失敗しないためのポイントを把握し、夢をかなえるための第一歩を踏み出してみてください。

脱サラして飲食店を開業する前に決めておきたい5つのこと

脱サラして飲食店を開業するといっても、脱サラすることが目的になってしまっていたり、飲食店を開業して満足したりしてしまうと、経営に失敗してしまう可能性も高くなります。
まず、会社を退職する前に自分が開業したいと考える飲食店について、ある程度考えておく必要があるのです。

ここでは、脱サラして飲食店を開業する前に決めておきたい5つのことをご紹介します。

経営理念をしっかり決めておく

会社を設立する際に創業者の基本的な考えを表したものを「経営理念」と呼びますが、従業員の規模にかかわらず、経営理念は重要です。
経営理念がブレていると、店舗運営を行ううえで判断に迷った際に、従業員が自分で考えることができず、結果的にお客様に迷惑をかけてしまい経営を圧迫するという事態になりかねません。

経営理念は、迷ったときの指針になるものであり、立ち返るべき原点でもあります。

経営理念は一般的に「ビジョン」「ミッション」「バリュー」の3つに細分化されています。

開業後どうなりたいかというビジョン、ビジョンを叶えるために何をしたらいいかというミッション、ミッションを達成するために一人ひとりがするべきこと、大切にすべきことが示されたバリューから構成されているとよいでしょう。

経営理念やコンセプトについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
飲食店開業を成功させる!コンセプトシートの書き方・使い方

業種や業態を決める

業種は居酒屋や焼肉屋のように料理の分野ごとにお店を分類することで、業態は客層や売り方など、ターゲットを絞ることや商品の提供スタイルについて細かく設定することです。

経営理念という大きなコンセプトをもとに、細かく業種や業態を設定することで、具体的に開業準備を進めることができます。

以下は、総務省の統計項目になっている飲食店の業種一覧です。

  • 食堂・レストラン
  • 専門料理店
  • 日本料理店
  • 料亭
  • 中華料理店
  • ラーメン店
  • 焼肉店
  • その他の専門料理店
  • そば・うどん店
  • すし店
  • 酒場・ビヤホール
  • バー・キャバレー・ナイトクラブ
  • 喫茶店
  • その他の飲食店
  • ハンバーガー店
  • お好み焼き・焼きそば・たこ焼店
  • 他に分類されない飲食店

業種や業態を設定するポイントは、流行やブームに流されて決めないこと、自分が情熱を注げる好きなものを選ぶこと、さらに、視野を広くもち客観的に判断したり、他人に意見を求めたりすることです。

一時の突発的なブームに乗ってお店を開くのではなく、自分が好きなもので情熱を注げるようなもの、そしてこだわりをもつだけではなく客観的に判断してコンセプトを設定しましょう。

出店する場所を決める

飲食店を経営するにあたって、出店する場所は非常に重要です。考え抜いた経営理念や業種、業態であっても、立地が悪ければお客様に来店してもらえず、数年も経たずに閉店してしまうということも。

まず大事にしたいのは、コンセプトに合っている街であり、ターゲットとしたい層がいる街であることです。また、それらが揃っていても出店コストが高い場合は赤字となってしまうため、賃料が集客に見合うものかを見極める必要もあります。

実際に街選びをする際は、以下のような指標となるデータを確認しましょう。

  • 商圏人口
  • 駅乗降客数
  • 競合店が出店しているか など

まずはデータでこのような項目を確認し、実際に時間帯や曜日を変えてその街へ足を運んでみましょう。街を歩く人や雰囲気、数、流れなどさまざまな視点から調査したうえで、出店する場所を決める必要があります。

仕入れ先を決める

仕入れ先は飲食店を経営するうえでの要ともいえる部分です。仕入れ先として挙げられる場所は以下のような種類があります。

  • 総合卸
  • 専門卸
  • 食材別の卸 など

この他にも、業務用の小売店などを利用して仕入れをするという手もありますが、必要とする食材の種類、分量などを考慮して仕入れ先を選ぶようにしましょう。

仕入れ先を選ぶ際は、必要な材料があること、オーガニックや産地にこだわりたいなどのこだわりとともに、予算をあらかじめ決めておくことが重要です。

予算はメニュー表を作成したうえで、原価率20~35%前後で考えるとよいでしょう。

お酒の仕入れについては、こちらの記事もご覧ください。

飲食店開業!お酒の仕入れ先はどう探す?選び方の基本をわかりやすく解説

どのように集客するか?

飲食店を継続させていくうえで、集客は重要となります。お客様がいなかったらお店の存続はあり得ません。方法はさまざまですが、集客力を高めるために以下のことに気を付ける必要があります。

  • 新規顧客獲得
  • 既存顧客の再来店

まず開業後にどのように新規顧客を獲得するか考えておきましょう。SNSや口コミサイトを利用するなど、現在の集客方法は一昔前とは違ってインターネットの活用が重要となってくることを覚えておきましょう。

また、事業を継続させるためには新規顧客から既存顧客になっていただき、再来店してもらうことが重要です。アプリのポイント制や期間限定のイベントなど、リピーターとなってもらえるような集客方法を考えておくとよいです。

脱サラで失敗しないためのポイント

脱サラして夢だった飲食店を開業するという方の中に、失敗したいと考える方はいないですよね。しかし、失敗してしまったときのことや失敗しないためにどうしたらよいか、最悪の事態を想像しておくことも、経営者としては重要だということを覚えておきましょう。

ここからは、脱サラで失敗しないためのポイントをご紹介します。

相談相手を探しておく

今まで会社員として組織の中にいた方は、経営者としての視点が足りず、誰にも相談せずにさまざまなことを決定してしまうことによって、失敗してしまうというケースがあります。

業界未経験であるならなおさら、同じように飲食店を経営している方などと横のつながりをもち、困ったときに相談できる環境を整えておくと良いです。

初期投資にお金をかけすぎない

店舗運営に失敗してしまう例として、初期投資にお金をかけすぎてしまい運営資金が足りなくなってしまうというケースがあります。

店舗づくりにコストをかけることは重要ですが、初期費用の予算をオーバーしてしまうと、毎月の家賃だけではなく食材費、人件費などの運営資金が底をついてしまうということも。

運営資金は、最低でも3ヵ月~半年分は用意しておくことをおすすめします。

まとめ

脱サラして飲食店を開業する前に決めておきたい5つのことと、失敗しないためのポイントをご紹介しましたが、参考になりましたか?

飲食店を開業するにあたって、経営理念やコンセプトを具体的に決めることは非常に重要です。また、失敗しないよう最悪の事態も予測しながら、そのときにどうするべきかを考えつつ店舗運営を行っていくようにしましょう。

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