ビールグラスにこだわる意味とは?グラスの種類や選び方を徹底解説!

飲食店の運営において、お客様に提供するビールの銘柄は特に重要です。それと同じくらい、お客様の満足度や店舗売上のアップを目指すには、「ビールグラス」にもこだわる必要があります。
ビールグラスの種類を変えるだけで、ビールの味わいや香り、喉ごしの感じ方が大きく変化します。感じ方だけでなく、店舗の雰囲気もビールグラスによって彩られるため、「たかがグラス」と思われがちですが、実は非常に重要なポイントなのです。

そこで今回は、ビールグラスにこだわる意味、グラスの選び方や種類を徹底解説します。店舗をこれから開業する方も、すでにグラスを仕入れて店舗運営している飲食店様も、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

なお、業務用酒販店なんでも酒やカクヤスでは、メーカーグラスの取り寄せやオリジナルグラス作成のご相談を承っております。ビールグラスの導入を検討している飲食店様は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

ビールグラスにこだわる意味

ビールグラスには「パイントグラス」「ビアジョッキ」「チューリップグラス」など、さまざまな種類があります。しかし、どのグラスでビールを提供しても、中身には大して変化がないように思えます。
では、多くの飲食店がビールグラスにこだわる意味とは何なのでしょうか?その主な理由は、ビールグラスとビールの銘柄をマッチさせることで、お客様により「美味しい」と思ってもらえるからです。

実はビールグラスの素材や形状に応じて、ビール特有の喉ごしや苦味、香り、余韻などの感じ方が細かく変化します。爽快な喉ごしを味わってもらいたいならビアジョッキ、複雑な香りをじっくり堪能してほしいならチューリップグラス、といったような使い分けが重要です。

また、ビールグラスにこだわることで、ビールという商品の見栄えが格段に良くなり、視覚的にもお客様に喜んでもらえます。お客様により「美味しい」と感じてもらえる、つまり、ビールの銘柄や店舗の雰囲気に適したビールグラスで提供できれば、お客様の満足度が高まり、結果的にビールの杯数アップや売上アップが期待できるのです。

ビールグラスの選び方|意識すべき3つのポイント

「ビールグラスの種類が多くて選びきれない」という飲食店様もいるはずです。ビールグラスを選ぶ際は、以下3つのポイントを意識してみてください。

  1. ビールグラスの形状
  2. ビールグラスの素材
  3. ビールグラスの容量

各ポイントを1つずつ解説します。

ポイント1.ビールグラスの形状

一言でビールグラスと言っても、その形状は多岐にわたります。ビールグラスの形状に応じて、ビールを飲んだときの味わいや香りが変化するため、提供するビールの特徴に合わせて選択するのがベストです。

キリッと爽やかな苦味が特徴的なビール

キリッと爽やかな苦味が特徴的なビール

細長い形状
きめ細やかでクリーミーな泡立ちのビール

きめ細やかでクリーミーな泡立ちのビール

中央がくびれた
爽快な喉ごしが印象的なビール

爽快な喉ごしが印象的なビール

重量感のある厚手
複雑な香りやフルーティな香りが際立つビール

複雑な香りやフルーティな香りが際立つビール

チューリップ型

提供するビールの「どの部分を活かしたいのか」という観点で、ビールグラスの形状を選んでみてください。

ポイント2.ビールグラスの素材

ビールグラスを選ぶ際は、グラスの素材も重要です。一般的にはガラス製がイメージされがちですが、陶器製や金属製、ステンレス製など、さまざまな素材でできたビールグラスがあります。
ビールグラスの素材が変われば、保冷性や口当たりが変化するだけでなく、店舗全体のイメージも大きく変わります。素材ごとの特徴は下記の通りです。

  • ガラス製のビールグラス:ビールの色や泡を目で見て楽しめる
  • ステンレス製のビールグラス:保冷性が高くビールの温度を長時間キープできる
  • 陶器製のビールグラス:なめらかで口当たりが柔らかい泡を作れる
  • 金属製のビールグラス:デザイン性が高く特別感を演出できる
  • 銅製品のビールグラス:抗菌効果・耐久性の高さに期待できる

ビールグラスの素材によって、その特徴はまったく異なります。店舗の方向性や雰囲気に合わせて素材を選びましょう。

ポイント3.ビールグラスの容量

3つ目のポイントは、ビールグラスの容量です。ビールグラスの容量は厳密な基準がないため、メーカーや種類によって異なります。サイズ別のおおよその目安は以下の通りです。

  • 生小(小ジョッキ/小グラス):200〜300ml
  • 生中(中ジョッキ/中グラス):350〜500ml
  • 生大(大ジョッキ/大グラス):600〜800ml

このようにビールグラスの容量は幅広く、1杯当たりの提供量に差が生まれるため、店舗の売上やコストに直結します。店舗の売上目標や原価コストを踏まえて、ビールグラスの容量を選択してみてください。

なお、海外ビールを店舗で取り扱う場合、缶や瓶で納品されることが多く、お客様に提供する際は使い切りが基本であるため、ビールグラスの容量が特に重要になります。海外ビール専用のグラスを用意してもいいかもしれません。

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ビールグラスの種類|代表的な7つのグラス

飲食店で取り扱う代表的なビールグラスを7つ紹介します。ビールグラス選びの参考にしてみてください。

  1. パイントグラス
  2. ビアジョッキ
  3. ピルスナーグラス
  4. チューリップグラス
  5. IPAグラス
  6. タンブラータイプ
  7. オリジナルグラス

ビールグラスの種類に応じて、特徴やメリットが大きく異なります。お客様に最高のビールを提供するためにも、以下の詳細をぜひご確認ください。

パイントグラス

クラフトビールで定番とされる飲み口が広いビールグラスです。下部にいくほど狭くなるのが特徴で、ビアバーやパブなどでよく使われています。
飲み口が広いため、ビールの香りや味わいをダイレクトに感じてもらえます。幅広いビールの銘柄にマッチする万能型のグラスであることから、「どのビールグラスを導入しようか迷っている」という飲食店様におすすめです。

【相性が良いビールのスタイル】

  • ペールエール
  • スタウト
  • IPA
  • 黒ビールのピーター

ビアジョッキ

ビールと言えば、重量感のあるこのビアジョッキをイメージする方も多いはず。ビール特有の味わいや爽快な喉ごし、炭酸の刺激を強調できます。
居酒屋から専門店、高級店にまで使われる定番のビールグラスです。爽快な喉ごしをお客様により感じてもらいたいなら、厚手のビアジョッキを選択しましょう。

【相性が良いビールのスタイル】

  • よく冷えたラガービール

ピルスナーグラス

ピルスナーグラスは背が高く、直線的な形状をしています。その名前の通り、ピルスナーをより美味しく飲むためのビールグラスです。
縦に細長いものの、ピルスナーグラスの容量は250〜330mlと少なめ。ビールを注いだ際にはきめ細やかな泡が立ち、豊かな炭酸を感じてもらえます。ビールの爽やかな苦味を強調できるので、ピルスナーとの相性が抜群です。

【相性が良いビールのスタイル】

  • ピルスナー
  • ボヘミアン・ピルスナー

チューリップグラス

ワイングラスとしても用いられるチューリップグラス。飲み口が広く、チューリップのように根元が膨らんでいます。
チューリップグラスの特徴は、ビールの味わいや香りが変化しやすいことです。またグラスを傾けると、ビールが広がりながら口のなかに入るため、口のなか全体で味わいと刺激を感じられます。高級店やビール専門店でよく使用されています。

【相性が良いビールのスタイル】

  • エールビール全般

IPAグラス

IPAグラスはその名前の通り、IPAを飲む専用に作られたグラスです。IPAの芳醇な香りが際立つよう設計されており、グラスの下部が凸凹しているのが特徴です。
飲み口の部分は卵のようにふっくらとした形状で、ホップの爽やかな香りをしっかり閉じ込めてくれます。香り・苦味・甘味のバランスを長くキープできるのも利点です。

※IPA(インディア・ペールエール):イギリス発祥のクラフトビールでホップの香りと苦みが特徴

【相性が良いビールのスタイル】

  • IPA全般

タンブラータイプ

タンブラータイプは、パイントグラスと形状が似ています。ガラス製の容器ではなく、ステンレスやチタン、陶器などが材料に使われており、保冷性が高く冷たいビールを長時間キープできます。
カジュアルなデザインの製品が多いのもポイント。使い勝手が良好で、スタイルを選ばず幅広い銘柄にマッチします。

【相性が良いビールのスタイル】

  • ピルスナー
  • ヴァイツェン

オリジナルグラス

オリジナルグラスを使うのも1つの手です。店舗のロゴをグラスにプリントすれば、競合店との差別化を図れると同時に、特別感を演出できます。このため、最近は多くの飲食店がオリジナルグラスを取り入れています。

店舗の認知度アップにつながるだけでなく、店舗で取り扱っているビールの銘柄に適した形状を採用できることから、リピート率や注文数の向上に期待できるのもメリット。

なお、オリジナルグラスの作成方法は、「インターネットで依頼」と「お酒の仕入れ業者で依頼」の2つが主となります。オリジナルグラスやオリジナルラベルの詳細については、なんでも酒やカクヤスが運営する飲食店お役立ちナビの備品販売情報を参考にしてみてください。

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本記事では、ビールグラスをオリジナルにするメリットと作成方法、作製時にこだわるべきポイントについてご紹介します。興味はあったもののなかなか実行できなかった方やグラスにこだわりたい方、新調したい方はぜひご覧ください。

まとめ

本記事では、ビールグラスにこだわる意味、代表的な種類や選び方を解説しました。
ビールの銘柄に適したビールグラスを用意すれば、お客様に「より美味しい体験」を提供できます。さらに商品の見栄えが良くなり、結果的にお客様の満足度向上につながります。

とはいえ、一言でビールグラスと言っても、その種類は多岐にわたります。「ビールグラス選びで迷ってしまう」という飲食店様は、ぜひ本記事で解説した内容を参考にし、店舗の雰囲気やビールの銘柄にマッチしたグラスを導入してみてください。

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この記事では、飲食店で使われるグラスの種類を幅広くご紹介します。ビールグラス以外の種類について知りたい飲食店様は、ぜひ本記事をご確認ください。

なお、業務用酒販店なんでも酒やカクヤスでは、オリジナルグラスに関するご相談も承っております。メーカーグラスの取り寄せやビールの銘柄相談も可能です。
そのほか、お店のレイアウトに合ったビールサーバーの設置から、サーバーのレンタルなども無料で対応いたします。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

ビールサーバー無料設置サービス

ビールサーバー無料設置サービス

お店のレイアウトに合ったビールサーバーの設置から、サーバーのレンタルなど無料で対応いたします。
カウンターのあるバー・ダイニングバーなどのお客様でドラフトタワーをご要望の場合はご相談を承ります。
※設置条件があります。まずはお気軽にお問い合わせください。
※「飲食店お役立ちナビ」にリンクされています。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

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