あの「アサヒスーパードライ」がリニューアル!お客様に伝えたい「新しいうまさ」とは?
今、ビール市場が再び活況です。2020年10月にビールの酒税が下がり、今後も2026年にかけてビール類の税金一本化が進みます。この動きをきっかけに、ビール市場が再び注目され始めているのです。
そんなビール市場に「アサヒスーパードライ」がフルリニューアルするというビッグニュースが飛び込んできました。定番中の定番であるスーパードライのリニューアルは、ビールの注文や来店そのものの意欲を高めるチャンスです。
そこで本記事では、今回のリニューアルの内容を詳しく解説し、お客様へのPRアイデアもご提案します。リニューアルのポイントを押さえて、ぜひ売上につなげていきましょう。
発売から36年!今振り返るスーパードライの歴史 ~誕生からリニューアルまで~
いまや日本を代表するビールの一つとして、多くの人に愛されているアサヒスーパードライ。しかし、スーパードライが「定番」になるまでの道のりは平坦ではありませんでした。
実は、スーパードライ発売以前のアサヒビール(当時「朝日麦酒株式会社」)は、「夕日ビール」と揶揄されるほどに業績を低迷させていました。当時のアサヒビールの顔であった吾妻橋工場を売却せざるを得ず、大規模な人員整理を余儀なくされるなど、今では想像もつかないような状況に陥っていたのです。
そんなアサヒビールを救ったのが、ほかでもないスーパードライでした。1987年3月17日のスーパードライ発売によって大きく生まれ変わり、日本を代表するビール会社へと飛躍したアサヒビールの歴史を、ここで振り返ってみましょう。
革新的な「コクとキレ」で鮮烈なデビュー
アサヒビールが業績低迷に悩まされていた時代の日本で「ビール」といえば、苦味が主体で、重い味わいを持つ飲料のことでした。
現在では、苦味以外にもさわやかさや旨味など、さまざまな基準でビールを評価するのが当たり前になっていますが、当時そういった考えは今ほど一般的ではなかったのです。ビール会社としても、消費者が苦味以外の味わいをそれほど重視しているとは考えていませんでした。
しかし1980年代、アサヒビールが企業としての復活を目指して取り組んだリサーチによりこの常識が覆されます。大規模な対面調査の結果、消費者がビールに求めるものが、苦味から「コク」と「キレ」へ変わってきていることがわかったのです。
コク=口に含んだときの芳醇な味わいと、キレ=のどごしのよいさわやかさは、当時は背反するものだと考えられており、両者を一つのビールに共存させるのは簡単なことではありませんでした。
それでもなお、1982年のレーベンブロイ社との提携や研究開発体制の強化を経て、1985年、アサヒビールはコクとキレを重視した「アサヒ生ビール(通称コクキレビール)」を開発・発売します。
このビールをさらに発展させ、ついに生まれたのが、1987年に発売された「スーパードライ」なのです。
飲食店の協力で得た業界トップの座
こうして世に出たスーパードライですが、しばらくはスーパードライ誕生前の「売れないアサヒ」のイメージを払拭しきれずに苦戦する状況が続きます。
そうした状況下で、スーパードライのおいしさを多くの人に伝えたのは飲食店でした。今のスーパードライがあるのは、飲食店の方のおかげといえるのです。
このような協力の輪が広がった結果、スーパードライの発売年には全国的に「ドライビールブーム」が巻き起こります。日本におけるビール全体の消費量が、10年ぶりに前年比10%以上の伸びを記録するほどの盛り上がりでした。
その後もアサヒビールでは、徹底した鮮度管理、製造所ごとの環境に合わせた製造方法の工夫など、品質向上の施策によって味わいのクオリティを維持・向上し続けています。そして現在でも、スーパードライはトップの販売シェアを誇っているのです(2019~2020年インテージSRI、SRI+調べ)。
そして、初のフルリニューアルへ
業界トップの座に上り詰め、それを維持し続けるスーパードライがこのたびフルリニューアルすることになった背景には、市場の成熟があります。消費者のニーズの深化と多様化により、ビールとしてのアイデンティティをより明確にする必要が生じてきたのです。
今回は1987年の発売以来、初めてのフルリニューアルで、中味の処方を変更するという革命的なもの。「辛口」のよさはそのまま活かし、より時代に合ったおいしさを追求しています(味わいがどのように変化したかは、次の項目で詳しく解説します)。
そして、中身だけでなくパッケージデザインも刷新。「馴染みがあるけれどちょっと古臭い」というイメージから、「自由で誰もが気持ち高まる」イメージに生まれ変わりました。
業界トップの地位に甘んじることなく、消費者のニーズに応え続ける。スーパードライの開発当初から変わらないアサヒビールの姿勢が、今回のフルリニューアルにはっきり表れています。
リニューアルしたスーパードライ、気になる味わいは?
今回のリニューアルで、スーパードライの味わいは従来品とどのように変わったのでしょうか。新スーパードライ独自の魅力を3つ取り上げて紹介します。
キレのよさはそのまま、飲みごたえアップ
スーパードライ誕生時からの魅力である「キレのよさ」はそのままに、満足感につながる「飲みごたえ」がさらに豊かになりました。口に含むごとに、味・香り・刺激がグッと押し寄せます。
そして重要なのは、飲みごたえがアップしたことで、スッと引いて邪魔しないきれいな後味がさらに引き立っていること。これまで以上にメリハリのきいた「躍動感あるうまさ」が、新しいスーパードライの大きな特徴です。
【カクヤス社内での試飲レビューから】
- スーパードライらしい辛口に飲みごたえが追加されました。一口目の感動が倍増しています。
- 飲んだ瞬間、違いがわかりました!発売から36年で初のリニューアルとあって、とてもおいしくなっています。
- ビールを飲むときに一番欲している、すっきりシャープなキレのよさが際立っています。何杯でも楽しめそうです。
ホップの香り際立つ、さわやかで本格的な味わい
新しいスーパードライでは、飲みごたえの要素としてビールらしい香り(エステル香)やホップ香に着目。味の濃さや苦味よりも香りを重視することで、ボリュームを感じつつも苦すぎずさわやかに、かつビールらしい本格的な味わいを実現しました。
上にある画像の中味評価の結果からも、さわやかさや味わいのよさが向上し、全体として「よりおいしいビール」になっていることがわかります。素材のニュアンスを大切にするビール愛好家にも、自信を持っておすすめできる仕上がりです。
【カクヤス社内での試飲レビューから】
- 時代に合わせて進化しています。今まで以上にさわやかで飲みやすく、ビールのおいしさを存分に楽しめる味わいに仕上がっています。
- 従来のイメージ・存在感をそのまま引き継ぎながらも、より洗練された飲み口。お客様に喜ばれそうです!
あらゆる料理と相性抜群、食事を引き立てるうまさ
新スーパードライは、口に含んだときの「飲みごたえ」の要素を加えることで、従来のスーパードライよりさらに多様な料理と合わせやすくなりました。すっきりとしたキレのおかげで繊細な料理に合うのはもちろん、濃厚な料理にも負けない複雑味を実現したのです。
昨今、ドリンクと料理の相性を気にする消費者が増えています。料理と合わせるお酒というと、ワインや日本酒のイメージが強いかもしれませんが、これからは、ぜひ新しいスーパードライもペアリングの選択肢に入れてみてください。
【カクヤス社内での試飲レビューから】
- 料理との相性を選ばないテイストがより強まっています!
- 最後の1滴までビールが嫌な主張をせずに、心地よい余韻が続きます。
新スーパードライは特に樽生がおすすめ!来店のきっかけづくりにも
新スーパードライには、小売店でも入手できる缶と、飲食店で提供される樽生があります。両者の中身は同じですが、樽生はプロの手で、ビールに合ったグラスに注いで提供される分、より味わいに期待できるのです。
調査によると、コロナ収束後、飲食店で飲みたいお酒のトップは「ビール」でした(2021年10月アサヒビール調べ、マクロミルモニタ調査)。なかでもアサヒスーパードライは「コロナ後に飲食店で飲みたいビール類」としてトップを獲得しています。
この調査結果から、スーパードライのリニューアルを押し出したPRによって、お客様の来店意欲を高められる可能性は十分あるといえるでしょう。ぜひ多くの方に、店舗だけで楽しめる樽生の新スーパードライを楽しんでいただきましょう。
リニューアル後のスーパードライ、飲食店での「推しアイデア」4選!
新しいスーパードライをどのようにお客様にPRしていくか、ここでは4つのアイデアを紹介します。
飲み慣れたベテラン層に「惚れ直せるビール」として
今回のリニューアルによって、スーパードライの魅力である「一口目の感動」が、さらに印象的に感じられるようになりました。
この感動をぜひとも味わってほしいのは、スーパードライならではのキレのよさを愛してきた、ベテランのビール愛好家たち。スーパードライならではのよさを保ったまま、より洗練され深みを増した「変わらないのに新しい味わい」に、きっと惚れ直してもらえるはずです。
「辛口カーブ」が掲載されたポスターやチラシを設置して、味わいの変化を視覚的に伝えると、「たしかに変わった!」と実感してもらいやすいかもしれません。
ビール初心者の若者に「新時代の王道ビール」として
すっきり飲みやすい、かつビールらしい香りと味わいの新スーパードライは、最近になってビールを飲み始めた人にも自信を持っておすすめできる「王道ビール」です。
時代を超えて愛され続け、これからの時代にも古びることがないスタンダードなおいしさとして、未来を担う若いビールラバーに訴求してみてはいかがでしょうか。
また、新しいスーパードライはキレがよく、嫌な風味が残らないよう工夫されています。そのため、ビールやお酒を飲み始めたばかりの方にも親しみやすい、飲みやすいビールとしてもおすすめできます。
お料理メインで楽しむ人に「1杯で何にでも合うビール」として
「とりあえずビール」ももちろんよいのですが、「料理と合わせてじっくり楽しむビール」も乙なもの。
幅広い料理と相性がよい新スーパードライは、とりあえずの1杯目としてだけではなく、食事を通して合わせられる「万能ドリンク」としても提案可能です。したがって、「料理と合うお酒をちょっとだけ飲みたい」というニーズにも応えられます。
料理とお酒との相性を楽しみたい人に向けて、メニュー表などで特におすすめの料理との「ペアリング提案」をするのもおすすめです。
トレンドに敏感な層に「今話題のビール」として
今回のリニューアルでは、スーパードライ史上最大規模のPRが実施される予定です。
屋外・Web・新聞・TV広告のほか、ヒカキンさんなどの著名YouTuberとのコラボレーション、スーパードライ飛行船など、お客様が生活のなかで新スーパードライの存在を目にする機会が増えます。一連のPRにより、新スーパードライは「今、最大級に話題のビール」になる可能性が高いのです。
そこでぜひ取り組みたいのが、流行に敏感な層へのアピール。「あのYouTuberが紹介したビールを扱っています」などトレンドに乗る形で、新規集客にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
変わらないのに新しいうまさを、多くのお客様に届けましょう
発売当時からの永年のスーパードライファンも、これからの時代を担う若きビールユーザーも、多くのお客様がそのうまさを分かち合える新しいスーパードライ。今回のフルリニューアルは話題性も非常に高いため、これをきっかけとした来店も十分見込めるはずです。
新スーパードライを積極的にPRし、お店の売上につなげるのはもちろん、かつての「ドライビールブーム」のような一大ムーブメントをともに巻き起こしましょう。
お取り扱いをご希望の飲食店様
なんでも酒やカクヤスでは、リニューアルされるスーパードライの瓶ビールや生樽もお取り扱いいたします。現状ではビールサーバーを設置していないお店様でも、お店のレイアウトに合ったビールサーバーの設置から、サーバーのレンタルなど無料で対応いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
カクヤス編集部
飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。
カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。
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