プレミアムなウイスキー「イーガンズ」の魅力とは？6つのシリーズをそれぞれ解説【語れるウイスキー vol.4】

伝説のウイスキーと評されるアイリッシュ・ウイスキー「イーガンズ」を知っていますか？イーガンズ・ウイスキーは、6世代に渡って継承されてきたアイルランドの高級ウイスキーです。
長い歴史のなかで培ってきた確かな技術力が存分に生かされているため、通常のアイリッシュ・ウイスキーにはない魅力が多数存在します。
そこで今回は、イーガンズ・ウイスキーの魅力や歴史、代表的なラインナップを解説します。すでにイーガンズを導入している飲食店様はさらなる知識を、まだ導入していない飲食店様は本シリーズの魅力を知っていただき、ぜひ導入をご検討ください。

イーガンズのアイリッシュ・ウイスキーは、6世代に渡って継承された伝説のウイスキーです。170年の歴史を誇っており、アイルランドの高級ウイスキーとして世界中から愛されています。
しかし、その長い歴史は厳しい時代背景により、1968年に一度幕を下ろしています。終止符が打たれたと思われましたが、2013年にイーガンズは復活を遂げ、数々のスピリッツ大会で賞を受賞しました。
イーガンズは伝統に裏打ちされた高い技術力を有しており、ウイスキー造りにおいてはその技術力が最大限に生かされています。例えば、優れた原酒を見極めるための審美眼、卓越したブレンド技術と的確なカスク（樽）選択など、イーガンズならではの技術力があげられます。
とはいえ、イーガンズはウイスキー造りにおいて探究心を忘れることはありません。さまざまな事柄に対して積極的に取り組んでおり、この探究心があるからこそ、イーガンズは革新性のある魅力的な商品と、幾層にも連なる奥深い味わいと香りを実現できているのです。

イーガンズ・ウイスキーは、大麦麦芽だけでは表現できない重層感のある味わいと香りが特徴的です。それでいて、アイリッシュ・ウイスキーの特徴でもある「ライトな飲みやすさ」と「穀物の芳醇な香り」を実現しています。
限りなく軽やかで、なおかつフルーティな味わいであるため、女性・若者などのあまりウイスキーを飲み慣れていないお客様にもおすすめできます。
これら複雑な味わいと香りは、長年継承されてきた技術力を有しているからこそであり、イーガンズ・ウイスキー特有の強みだと言えるでしょう。

イーガンズ・ウイスキーの魅力は、大きく分けて以下の3つがあげられます。

それぞれ1つずつ解説します。

1つ目の魅力は、軽やかで飲みやすいという点です。この味わいを実現するために、イーガンズの蒸留所では徹底した原酒選びを実施しています。
ウイスキーを生産する時期に応じた原酒を厳選し、伝統的なアイリッシュ・ウイスキーの製法を活用。また、麦芽の乾燥に泥炭（ピート）を使用しないことで、フルーティでやさしい口当たりを実現しています。

常識にとらわれない表現力もイーガンズの魅力だと言えます。イーガンズの蒸留所では、ペドロ・ヒメネス・シェリー樽を使用するなど、一般的な蒸留所とは少し異なる樽選びを実施。
また、樽の個性を深く理解した上で、個性豊かな複数の原酒をかけ合わせているため、表現したい深い味わいが正確に引き出されています。この原酒をブレンドする技術は、イーガンズならではの表現力だと言えるでしょう。

イーガンズの琥珀色に輝く美しい見た目も魅力的です。イーガンズのこの色合いは、冷却濾過を行わない「ノンチルフィルタード製法」によって生まれています。
また、イーガンズは見た目が美しいだけでなく、樽熟成から生まれた複雑な香りも楽しめます。これらが一体となったイーガンズ・ウイスキーは、受け継がれてきた高い技術力の賜物だと言えるでしょう。

イーガンズ・ウイスキーは、1852年にパトリック・イーガンが「P.&H.Egan」社を設立したところから始まります。卸と小売事業を営む会社であり、その事業を大きく展開させたのは、パトリックの2人の息子「パトリックJr・イーガン」と「ヘンリー・イーガン」です。
「P.&H.Egan」社はいくつもの事業を手掛けましたが、なかでもウイスキーの製造と販売に関しては高い評価を獲得しました。そして1880年代には、数多くのウイスキーブランドの熟成やボトリングを手掛けるようになり、その後はオリジナルブランドである「Egan’s No.5」と「Egan’s No.8」を国内外向けに販売。
そのことがきっかけとなり、イーガンズのブランドは世界中に知れ渡りました。その後もウイスキーの製造事業を続けますが、時代による影響で1968年に、イーガンズはその歴史を一度閉じる事になります。
そして2013年、イーガン家の6代目にあたる「ジョナサン・イーガン」と、いとこの「モーリス」によって、イーガンズ・ウイスキーは見事復活を遂げました。

近年、アイリッシュ・ウイスキーが世界的に注目を集めています。5大ウイスキーのなかで最も高い成長率をみせており、日本市場でも注目度が高いです。
また、2021〜2027年までの期間においては、9.32%以上の成長率で拡大すると予測されています。もちろん、イーガンズもこのなかに含まれているため、イーガンズの今後の成長に期待が持てます。

イーガンズ・ウイスキーの種類を6つ解説します。

それぞれの特徴を1つずつ解説した上で、ほかのイーガンズ・ウイスキーとの違いを比較していきます。

ヴィンテージ・グレーンは、アメリカンオークのバーボン樽にこだわり、最低8年以上かけて熟成させたシングルグレーン・ウイスキーです。口当たりがやさしく、すっきりと軽やかな味わいが特徴です。
すべてがハイレベルに仕上がっているアイリッシュ・ウイスキーであり、グレーンならではの楽しみ方が多々存在します。
提供方法としてはストレートやロックをおすすめしますが、ヴィンテージ・グレーンはさまざまな素材と相性が良いため、カクテルでの提供方法も推奨されます。

フォーティテュードは、甘口のシェリー「ペドロ・ヒメネス」の樽で十分に熟成させたシングルモルト・ウイスキーです。シェリー樽由来のリッチで芳醇な味わいと、豊かな香りを楽しめます。
また、通常の樽熟成後に別の樽に移し替えて熟成させる製法「カスクフィニッシュ」が採用されているため、ほかのイーガンズ・ウイスキーにはないユニークな味わいが表れています。
味わいと風味が2022年のトレンドにマッチしているため、イーガンズ・ウイスキーのなかでは特にこのフォーティテュードが人気です。

厳選されたアメリカンオーク樽で、最低10年間は熟成させるシングルモルト・ウイスキー。アメリカンオーク樽独特のリンゴのような甘い香りと、スパイスのニュアンスを効かせたスモーキーな味わいが感じられます。
また、冷却濾過を行わないでボトリングする「Non-chillfiltered／ノンチルフィルタード製法」が採用されています。まさに、樽熟成の効果と風味が十分に表れているエレガントなウイスキーです。
ほかのイーガンズ・ウイスキーと比べて、スモーキーな印象が強く、より複雑な味わいを堪能できます。フィニッシュは力強く、余韻がしばらく続くのも特徴的。

2021年に新発売したイーガンズ・ウイスキーのコンヴィクション。「センテナリー」のコンセプトが生かされ、アイリッシュ・ウイスキーでは珍しいXOコニャック樽での熟成が採用されています。
10年間熟成されたシングルモルトとシングルグレーンをバランスよくブレンドしているため、より重層感のある味わい、そしてフローラルな穀物をイメージさせる香りを実現しています。

センテナリーは、創設者の一人である「ヘンリー・イーガン」の没後100年を記念して造られたブレンデッド・ウイスキーです。5,995本の限定ボトルであるため、よりプレミアムなイーガンズ・ウイスキーだと言えます。
厳選されたシングルモルトとシングルグレーンをブレンドし、フレンチリムザンオークのXOコニャック樽で熟成しているので、シングルモルトの複雑さとシングルグレーンの軽やかさが絶妙なバランスで表現されています。
XOコニャック樽で熟成したアイリッシュ・ウイスキーは、このセンテナリーが初であることから、ほかのイーガンズにはない奥深さを感じられるでしょう。

レガシー・リザーブは、アメリカン・バーボン樽で15年以上熟成させたシングルモルト・ウイスキーを、さらに毎年異なる樽で熟成させ、複雑かつ奥深い味わいを実現したイーガンズ・ウイスキーです。
こちらも限定シリーズで、より貴重なアイリッシュ・ウイスキーであるため、日本で出回っている数は限られています。樽熟成による豊かな香りが最大限に生かされており、同時に力強い複雑な味わいが楽しめます。
ほのかなカシスの風味、なめらかなコク、長く続く余韻など、ほかのイーガンズ・ウイスキーにはない満足感を味わえるシリーズです。

イーガンズ・ウイスキーを実際に飲んだ感想・口コミを「提供している飲食店様」と「カクヤス営業スタッフ」の2つに分けて紹介します。

イーガンズを実際に提供している飲食店様の感想を紹介します。

続いて、イーガンズを飲んだカクヤス営業スタッフの感想を紹介します。

• 甘みが強くクセがないので飲みやすい
• カシューナッツのような（ナッティで甘い）味わい
• スッキリとしたクリアな香り。香りから想像していた味わいと違う

• 甘く華やかな香り、飲みやすい
• 香りはまさしくシェリー、甘くてコクがある
• アイリッシュと言うとシンプルなイメージがあったが、思ったより樽の香りがしっかりしていて、いい意味で期待を裏切られた！
• 樽の香りが特徴的。レーズンの香りが感じられるので、合わせると良いと思う。後味はビターチョコのよう

• すごくスモーキー！おいしい！！
• シングルモルトらしいスパイシーな感じがする
• 樽の香りをすごく感じられた。個人的に一番好みでした
• ロックで飲みたい
• クセがないので万人向けすると思う。しっかりしているため、ソーダで割っても負けないと思う

• 単品だと深みが強いので、加水したほうが香りをたくさん感じられた。 白い花のような香りが広がる
• ストレートでじっくり飲みたい。単品でじっくりおいしい！
• 香りも味わいもリッチ。上品で高級な味わい
• ドングリや栗系の香りを感じられる。メローな感じ。ブレンデッドならではのバランスが良い。焼き菓子と合うと思う

本記事では、イーガンズ・ウイスキーの特徴や魅力、代表的なラインナップを解説しました。
伝説のウイスキーと評されるイーガンズは、通常のアイリッシュ・ウイスキーにはみられない重層感のある味わい、ライトな飲みやすさ、穀物の芳醇な香りなどがあります。イーガンズのこの魅力は、これまでイーガンズファミリーによって継承されてきた確かな技術力によるものです。
今回紹介した6つのラインナップから、自店舗に必要なイーガンズ・ウイスキーをぜひ見つけてみてください。
なお、業務用酒販店であるカクヤスであれば、イーガンズ・ウイスキーをスピーディに仕入れることができます。また、1本から仕入れ可能であるものが多く、365日の配送にも対応しています。

商品のお問い合わせや仕入れのご相談もお待ちしておりますので、ぜひお気軽にご利用くださいませ。

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