「キリン ジャパニーズウイスキー 富士」の魅力とは？新作ラインナップも併せて解説【語れるウイスキー vol.2】

今、「キリン ジャパニーズウイスキー 富士」が世界的に注目されています。「富士御殿場蒸溜所」でつくられている富士ブランドは、蒸溜所が長年培ってきた技術・ノウハウによって生まれた特別なウイスキーです。
2020年に新ブランドとして「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」が発表され、2022年には同ブランドの「シングルブレンデッド」、2023年には「シングルモルト」が順次発売されました。
香り・味わい・余韻・見た目、すべてにおいてハイクオリティであり、その人気は日本国内だけに留まらず、世界中から支持されています。本記事では、数々の賞を受賞している「シングルグレーン」を中心に、富士ブランドの特徴やラインナップを徹底解説します。

すでに富士ブランドを導入している飲食店様はさらなる杯数アップに、まだ導入されていない飲食店様は富士ブランドの魅力を十分に理解した上で、導入のきっかけにしていただければ幸いです。

まずは、富士ブランドの代表銘柄である「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」について解説します。本銘柄は、世界的に注目されている「富士御殿場蒸溜所」でつくられるシングルグレーンウイスキーです。
2020年にキリンから誕生したブランドであり、個性豊かな3種類のグレーンウイスキー原酒を絶妙なバランスでブレンドしています。

異なる3種類の原酒を組み合わせ、それぞれの特長を最大限に活かした深みのある味わい。さらに、これまで培ってきた技術やノウハウ、そして富士の大自然という最高の環境だからこそ実現できたウイスキー、それが「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」なのです。
その濃厚かつ複雑な味わいは世界中から評価され、2021年の販売数量は国内で約3倍以上、海外では約20倍以上にまで伸ばしています。

「キリン ジャパニーズウイスキー 富士」は、ウイスキーづくりに最適な条件が揃っている「富士御殿場蒸溜所」で製造されています。「富士御殿場蒸溜所」は、モルトとグレーンの両方を製造し、さらに仕込みからボトリングまで一貫して行っている蒸溜所です。

「富士御殿場蒸溜所」がウイスキーを製造する上で、特にこだわっているポイントとしては以下の3点があげられます。

「日本人に合うウイスキーを日本人の手でつくること」を目指した蒸溜所であり、世界のウイスキーづくりの技術と日本人の感性を掛け合わせ、上質なウイスキーを製造しています。

キリンビール株式会社の富士ブランドから、新たに「シングルブレンデッド」と「シングルモルト」が発売されたということで、本項では以下3つのラインナップを紹介します。

同じ富士ブランドのウイスキーですが、各種類によって製造工程が異なるため、ウイスキーとしての特徴も異なります。以下詳細を理解した上で、実店舗への導入を検討してみてください。

「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」は、個性豊かな3種類のグレーンウイスキー原酒をブレンドしています。異なるタイプの原酒を掛け合わせたことで、清らかな中に広がるフルーティさ、そして深みのある複雑な味わいを実現しました。
口当たりは柔らかいため、「グレーンウイスキーを初めて飲む」というお客様にも提供しやすいのが特徴です。また、ストレートで提供すれば「ガツン」とした重厚な味わいを楽しめることから、ウイスキー好きのお客様にも好まれています。

ボトルは「富士山麓」と同じように丸みを帯びており、底が富士山の形状になっています。ウイスキーの色が反射し、夕方の富士山のような華やかさがあるため、酒棚に飾っておくだけでも十分魅力的です。
そしてラベルには和紙が使用されており、「富士」と薄墨で書かれたデザインは非常にシンプルかつスタイリッシュ。

「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）2020」のジャパニーズウイスキーカテゴリーでは、「ゴールド」を受賞しています。

メーカーから推奨されているのは、白ワインで使用するようなワイングラスを用いたストレートです。「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」の魅力を最大限に引き出し、最高のひとときをお客様に提供できます。
その際、スワリング（グラスをもってウイスキーをくるくる回す）して数分置いておくと、ほのかに甘く焼き菓子を思わせるような香りに変化します。時間とともに変化する香りを楽しんでもらうことが可能です。

モルトとグレーンを同一の蒸留所でつくっている富士御殿場蒸溜所ならではのシングルブレンデッドウイスキーです。世界的にも珍しく、新しいスタイルのジャパニーズウイスキーが味わえます。
シングルブレンデッドの製造にあたっては、「時間のテロワール」という概念が重視されています。これは、ウイスキーを育てた富士山の麓という場所や、その場所で原酒が過ごした時間、そしてその時間がウイスキーの特性に影響を与えるという概念です。

この特長を最大限に活用してつくられたのが、「シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」ということです。まさに、富士御殿場蒸溜所のウイスキーづくりにおけるこだわりが凝縮された商品だと言えます。

さまざまなスタイルで提供できますが、特におすすめなのがストレートです。ストレートで提供する際は、大ぶりなサイズのワイングラスに入れると良いとされます。
ワイングラスに入れたウイスキーをスワリングすると、オレンジリキュールを想わせる華やかなフルーツの香りがふわっと広がります。お客様に香りの変化を楽しんでもらいたいときは、ティースプーン1杯の水を加えてください。そのフルーティな香りがさらに際立ちます。

「シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」は、口当たりがとろりと優しく、複雑で甘いフルーティな香りを楽しめるウイスキーです。富士御殿場蒸溜所のモルトウイスキーのみでブレンドされているため、味わう度に富士の美しさを感じられます。

この商品は、軽やかで華やかなモルト原酒とフルーティでクリーミーな味わいのモルト原酒を用いて製造されています。また、アメリカンホワイトオークのバーボンバレルを主体に、ビール熟成樽やフレンチオークのワイン熟成樽が使用されたことで、甘く華やかな香り、フローラルさ、果実味のそれぞれの深みが合わさったウイスキーが実現しました。
透き通った複雑な香りだけでなく、多彩なモルト原酒が織りなす果実味あふれる芳醇な味わいを堪能できます。

おすすめの提供方法は、ストレートからスプーン1〜3杯の水を加え、香りの変化を楽しんでもらうというスタイルです。
少しずつ水を加えることで、クリームブリュレのような複雑で甘い香りから、熱した果実のフルーツタルトやフルーツケーキ、フローラルさが加わるフルーツフレーバーティまで、幅広い香りの変化を感じてもらえます。「香りの変化を楽しみたい」「フルーティな香りが好み」というお客様に提供してみてください。

ウイスキーの富士ブランドを実際に飲んだ口コミ・感想を、「提供している飲食店様」と「カクヤス営業スタッフ」に分けてご紹介します。

実際に富士を提供している飲食店様に感想をお聞きしました。

続いて、カクヤス営業スタッフが実際に飲んだ感想を、ラインナップごとに紹介します。

【30代男性】
度数が高いけれどスっと入ってくる。飲みやすい。

【40代男性】
優しい。カクテルベースにもなりそう。他のグレーンウイスキーと比べて味わいがある。

【40代男性】
グレーン独特の香りが強すぎず飲みやすい。

【20代女性】
華やかな香りで甘みを感じる。ピートがないのでウイスキー初心者でも飲みやすいと思う。

【40代男性】
スッキリ。ハイボールが合うかな。丸みがあって飲みやすいけれど、香り、味共に少したんぱくに感じた。

【40代男性】
マイルドで落ち着きがある。お水をチェイサーにしてロックかストレートで飲みたい。ハイボールじゃもったいない感じ。

【40代男性】
比較的攻撃的な感じ。日頃ブレンデッドを飲みなれている方にこそ飲んで欲しい。

【20代女性】
華やかな香りで甘みも感じるが、少しビターな感じもあってバランスが良い。飲みごたえがある。

【30代男性】
この中でダントツで美味しい。甘みと香りのバランスがすごく良い。砂糖的な甘みではないので料理とバッティングせず食中酒としても良い。

【40代男性】
重厚な味わい。ロックや水割りがおすすめ。

【40代男性】
甘い熟れた果実やカラメルのような甘味を感じる。丸みがあり柔らかい。余韻が長く素晴らしいシングルモルト。

【20代女性】
ピートが効いていて しっかりしている。炭酸で割っても負けないのでハイボールにしても。

本記事で紹介した富士ブランドは、「富士御殿場蒸溜所」でつくられるジャパニーズウイスキーです。
約50年にわたり培ってきた技術・ノウハウを活かし、個性豊かな3種類のグレーンウイスキー原酒を絶妙なバランスでブレンド。そして「世界に向けたウイスキーをつくろう」という考えのもと、2020年に「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」が誕生しました。

シングルグレーンに続いて、世界的に珍しい「シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」、複雑で甘いフルーティな味わいの「シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」が順次発売されました。
国内・海外ともに富士ブランドのさらなる飛躍が予想されているため、いまのうちに富士ブランドの魅力を押さえた上で、自店舗への導入を今一度検討してみてください。

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