ノンアルコールドリンクのラインナップとメニューで他店と差をつける方法
ほんの数年前まではお酒が飲めないときや、飲めない方のための代替品というイメージがあったノンアルコールドリンクですが、若い世代を中心にあえてお酒を飲まないという選択をする方も増えていることをご存知ですか?
最近では大手飲料メーカーから発売されているビールや酎ハイテイストのものだけでなく、ワインの醸造所や酒蔵が造る本格的な味わいのものなど、日常のさまざまなシーンで楽しめるものが続々と登場しており、「アルコールが入っていなくても満足できる」と急速に市場が拡大しています。
飲食店においても、ノンアルコールメニューの中に「モクテル」などを見かける機会も増えてきていることから、需要が高まっていることがうかがえるのではないでしょうか。
この記事では、ノンアルコールドリンクをメニューに取り入れたい飲食店経営者様のために、ノンアルコールドリンクのラインナップや、他店と差をつける方法をご紹介します。
ノンアルコールドリンクのラインナップ
ノンアルコールドリンクとは、見た目や味、風味をアルコールドリンクに似せて作っている飲み物です。そのため、たとえアルコールをまったく含んでいなくても、20歳以上の方が飲むことを想定して作られています。
たとえば車で来店した方や妊娠中の方、体質的にアルコールを受け付けない方などにとっては、飲食店にノンアルコールドリンクが用意されていれば、お酒を飲んでいる方と同じようにお酒の席を楽しめるでしょう。
また、2003年の道路交通法の改正で飲酒運転の厳罰化などにより、飲酒に関しての風向きが変わったことから、飲食店側も酒類を提供するにあたって十分な配慮が必要です。
これらのことからも、ノンアルコールドリンクの需要の高さをおわかりいただけるのではないでしょうか。まずはノンアルコールドリンクにはどのような種類があるのか、そのラインナップをご紹介しますので、ぜひ自店に取り入れる際の参考になさってください。
モクテル(ノンアルコールカクテル)
最近飲食店のノンアルコールメニューでもよく目にするようになったモクテルとは、似せたという意味の「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせたイギリス発祥の造語です。
ノンアルコールカクテルの総称として使われており、果物やお茶などのシロップをソーダやトニックで割り、季節のフルーツやスイーツを組み合わせるなど、普通のカクテルと同じような手法で作られています。
モクテルの基本は、ノンアルコールであるのはもちろん、フルーティーでオシャレなこと。
さまざまな食材の味わいが複雑に混ざり合い、ソフトドリンクとは一味違う新しい美味しさを生み出しています。
また、きちんとお酒の味わいも残していることから、アルコールが苦手な方だけでなくお酒が好きな方の間でも2次会や3次会などで飲まれることも増え、年々モクテルの需要は高まってきています。
ノンアルコールビール
ノンアルコールビールとは、ビールの味わいに近づけて造られたビアテイストドリンクです。まるでビールを飲んでいるかのような口当たりなので、お酒を飲めないシーンでもビール気分を味わえます。
発売当初は、本物のビールとは味わいが異なったためにビール好きからはあまり支持されませんでした。しかし最近では、本物のビールとほとんど変わらないくらいにまで美味しくなってきていることから、需要が高まっています。
ただし、ノンアルコールビールにはアルコール度数0.00%と1%未満のものがあるため、車を運転する予定があるお客様へは、アルコール度数が0.00%のものを提供するように注意しましょう。
ノンアルコールワイン
ノンアルコールワインとは、その名の通りアルコールを含まないワインのことです。
アルコールを含まないこと以外は通常のワインと同じ味わいや香りを楽しむこともできますが、ひと口にノンアルコールワインといっても、その製法によって2種類に分けられます。
ひとつ目は、通常の方法で造ったワインからアルコール分を取り除く「脱アルコール製法」で、ワイン本来の味わいや風味を出しやすいことから、多くの場合この製法で作られています。
もうひとつは、ワインにアルコールを生成させない製法で、ブドウジュースのような果実の濃厚な味わいと風味が特徴です。
ノンアルコールワインの作り方に関してはこちらの記事もご覧ください。
→ ノンアルコールワインの作り方(製法)とは?おすすめノンアルコール商品もご紹介
ノンアルコールスパークリングワイン
パーティーなどのときに選ばれることが多いスパークリングワインにも、ノンアルコールのものが存在します。
ノンアルコールワインと同様に2種類の製法で作られており、お酒が弱い方でもお祝いの席で一緒に楽しめることから近年需要が高まっていますが、0.数%アルコールが含まれているものもあるので注意が必要です。
製造過程でアルコールが発生しないように造られたものであれば、シーンを問わず誰でも楽しむことができます。
ノンアルコール酎ハイ
ノンアルコール酎ハイとは、アルコールが入っていないものの、酎ハイのお酒らしい味わいや香り、苦味が楽しめる飲み物です。近年、辛口のお酒が苦手な方やお酒に慣れていない若い女性、妊娠中や授乳中の女性に人気があります。
最近では、カロリーゼロや糖質ゼロのもの、食物繊維が入ったものなど、ヘルシー志向の方や美容を気にする方に嬉しい商品も登場しています。中には、食後の血中中性脂肪の上昇を抑えるものも。
また、酎ハイの代表格であるレモンやグレープフルーツ風味だけでなく、梅酒やハイボール風味のものなど、たくさんの種類があるのもノンアルコール酎ハイの特徴です。
ノンアルコール焼酎
ノンアルコール焼酎とは、アルコールを含んでいないながらも、焼酎独特の香りや味わいを楽しめる飲み物です。焼酎の製造工程から酵母菌の発酵を省いただけなので、ノンアルコールであること以外は素材や製法もほとんど焼酎と変わりありません。
ノンアルコールドリンクの中でも、ノンアルコール焼酎の存在を知らない方はまだまだ多いですが、今後は焼酎好きな方がお酒を飲めないシーンなどで重宝されるでしょう。
ノンアルコールメニューで他店と差をつける方法
これからの飲食店では、お酒と同じようにノンアルコールドリンクがメニューにあることは当たり前になっていくと予想されますが、それと同時に他店より一歩進んだ工夫で差をつける必要があります。
とくにモクテルは、これからのノンアルコールメニューの中心となることが予想されるので、まずはモクテルのメニューを強化するのがおすすめです。
そこでここでは、ノンアルコールメニューで他店と差をつけて集客につなげるための方法を3つとモクテルメニューを強化するメリットをご紹介します。
なお業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」では、お酒の仕入れだけではなく、メニューや販促物の作成も無料で承っております。ノンアルコールドリンク専用のメニューを作成することでお客様の目にとまりやすくなり、杯数アップ、売り上げアップに貢献します。
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高級シロップで差別化を図る
ノンアルコールドリンクメニューで他店と差をつけるなら、高級シロップを使用したオリジナルドリンクを開発するなど、差別化を図るのもひとつの方法です。
最近ではさまざまなノンアルコールシロップが販売されていますが、とくに「1883 Maison Routin(メゾン・ルータン)」は、アイデア次第で無限のモクテルメニューを生み出せるので、ぜひ取り入れていただきたいシロップです。
アルプスの天然水が生んだ自然派シロップ1883 Maison Routinは、すべてフランスの自社工場で生産されています。その丁寧な仕事ぶりによる繊細かつ美しい味わいは、一度飲んだら忘れられないほどだといわれています。
以下は、1883 Maison Routinのエレガントかつ上品な味わいの秘密です。
- 上質なサトウキビを使用した100%甘蔗糖で、上品な味わいと甘味を生み出す
- 天然エキスから抽出した天然香料がワンランク上のエレガントな香りを表現
シロップの種類も、カシスやストロベリー、パイナップル、チェリー、カシスなどの果実系のものからキャラメルやティラミス、チョコレートなどスイーツのようなものまで実に豊富なラインナップです。
カクヤスでも1883 Maison Routinを取り扱っております。ラインナップを参考いただき、導入をご検討ください。
流行の高級茶を使用する
モクテルのベースとして使用できるのは、炭酸ジュースやフレッシュジュースだけではありません。
そもそも、お茶は非常に汎用性の高い飲み物です。最近では、お茶をベースとしたモクテルも徐々に浸透してきており、紅茶や緑茶、ほうじ茶、ジャスミンティーにフレーバーティーと、お茶の種類を変えるだけで幅広い提供方法ができます。
そこで他店と差をつけるなら、最近流行している「高級茶」を使うのもおすすめです。
たとえば、「ルージェニック」などのハーブティーは、健康志向の女性に人気があるので、ぜひ試しておきたいところ。
とくに、世界的にも注目を集めているオーストラリア固有の「ブッシュフード」は、デトックスや美白、安眠など症状別にお茶を選ぶことによって付加価値を生み出すので、価格設定を高くできます。
価格を高く設定することは、利益率のアップだけでなく自店のブランディングにも有効です。他店にないようなお茶をチョイスすることでブランド力が向上し、多くのお店の中からお客様に選んでいただけるようになるでしょう。
なお、カクヤスでもルージェニックを取り扱っております。ルージェニックの導入を検討されている場合は、こちらの飲食店注文サイトからご注文ください。
クラフトコーラを使用したモクテルをメニューに加える
近年、クラフトコーラやクラフトビールなど、「クラフト○○」という文字を目にする機会が増えました。
そもそもクラフトという言葉は、技能や技巧、手芸や工芸などの意味があることから、比較的小規模だが作り手がこだわって作った商品のことをクラフト○○と呼ぶようになったのです。
コーラというと、これまではどこか「身体に良くなさそう」なイメージがありましたが、数種類のスパイスと柑橘系の旨味を凝縮させて作られることが多いクラフトコーラの登場によって、むしろ身体に良い飲み物として人気を集めるようになっています。
現在市場には「伊良コーラ」や「ともコーラ」、「屋久島コーラ」など、さまざまなクラフトコーラが販売されています。市販されているクラフトコーラを使用するのもひとつの手だといえますが、自分で手作りできるのもクラフトコーラの魅力です。
水やきび砂糖と数種類のスパイス、レモンがあれば比較的簡単に作れるので、完全オリジナルのモクテルを開発したい方は、ぜひクラフトコーラ作りにトライしてみてはいかがでしょうか。
モクテルメニュー強化で得られるメリット
上記では高級シロップや高級茶、クラフトコーラをモクテルに取り入れることでメニューの幅が広がり、他店との差別化を図れることをご紹介しましたが、モクテルメニューの強化で得られるメリットはそれだけではありません。
以下は、モクテルメニュー強化で得られるメリットです。
- 通常のソフトドリンクよりも高めの価格設定でもお客様に納得していただける
- 単価をアップすることで利益もアップする
- お客様に外食ならではの特別感を与えることで顧客満足度がアップする
高級シロップや高級茶、クラフトコーラを使用したモクテルは、アルコールを使用したカクテルと同程度の価格で提供することができます。単価を高めに設定できるため利益率のアップも可能です。
また、家ではなかなか使わないような特別な材料を使用することで、お客様も外食ならではの特別感を味わえます。これにより、顧客満足度のアップも図れるなど、お客様にとってもお店側にとってもメリットが非常に大きいので、ぜひモクテルメニューを開発する際の参考になさってください。
ノンアルコールカクテルのレシピについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ ノンアルコールカクテルのレシピが知りたい!簡単にできる5つのモクテルと提供する際のポイントを紹介
まとめ
ノンアルコールドリンクのラインナップや、他店と差をつける方法をご紹介しました。
ノンアルコールドリンクは、いまやアルコールの代替え品ではなく、ひとつのメニューとして存在感を放っています。シーンを選ばず誰でも楽しめる日常のドリンクとしての地位を徐々に確立してきているので、これからの飲食店経営には欠かせないものとなるでしょう。
ノンアルコールドリンクをメニューに加える際は、オリジナリティと価格設定が重要です。使用する材料にこだわったり、他店にはないようなドリンクを開発したりすることで、自店のブランディング力が高まり、結果として利益率のアップにつながります。
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この記事を書いた人
カクヤス編集部
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