ソムリエになるにはどうしたらいい?資格取得の方法やメリットを紹介

ワインの専門家であるソムリエがいる店舗は、お客様からの信頼も厚く、ワイン好きでもそうでなくても、ソムリエの選ぶワインをお料理と一緒に飲みたくなるものです。
新規顧客を確保するためや、お店への信頼が増すことにも繋がるソムリエの存在ですが、実際にどのように資格を取得するべきなのでしょうか?

この記事では、ソムリエの資格を取得するメリットや、どのように資格を取得するべきかなど、飲食店様に向けて、ソムリエになるための方法をご紹介します。
お客様のためにもっとワインのことを知りたいと考えている従業員の方や、経営者様は、ぜひこの記事をご覧ください。

ソムリエとは?

JSAのソムリエ資格保有者は、2022年1月現在で日本に38,000人以上存在し、レストランやホテルで働くことが多いワインの専門家です。ワインに対する知識はもちろんのこと、実際にワインを提供するサービススキルもソムリエになるために必要な要素であるため、「ワインのスペシャリスト」としてお客様と接することになります。
ソムリエは、お客様の予算や気分を伺ったうえで、お食事との相性を考慮し、その場で最適なワインを選んで提供します。

世界中のワインの中から、そのときのお客様に一番合うだろうとされるワインを1つ選び、提案するのです。実はソムリエが選ぶのはワインだけではなく、食前酒、食後酒などの飲み物全般を取り扱うため、ワインの知識だけではなくさまざまな飲み物に対する知識が必要となります。
ワインを選んだら、お客様に提供するワインを開栓してサーブをします。ここでもソムリエの腕が必要となります。ワインを注ぐ際のテクニックや、お客様にお食事とワインを楽しんでいただくための心遣いなどはもちろんのこと、立ち振る舞いや所作の美しさなども求められるのです。

ソムリエの認定団体(日本ソムリエ協会JSA)

日本ソムリエ協会の試験を受けるためには、以下の資格が必要となります。(2022年8月現在)

【一般】
以下のいずれかの職務を通算3年以上経験し、開催年度の基準日(8月31日)においても従事し、月90時間以上勤務している方

【日本ソムリエ協会会員】
会員歴が2年以上あり、以下のいずれかの職務を通算2年以上経験し、開催年度の基準日(8月31日)においても従事し、月90時間以上勤務しているJ.S.A正会員および賛助会員在籍者

  • 酒類、飲料を提供する飲食サービス
  • 酒類、飲料の仕入れ、管理、輸出業、流通、販売、製造、教育機関講師
  • 酒類、飲料を取り扱うコンサルタント業務

1969年に発足した一般社団法人日本ソムリエ協会は、1985年からソムリエを認定しており、2022年1月の時点で38,000人の資格保有者が存在します。

日本ソムリエ協会には、ソムリエの受験資格が満たない方に対して「ワインエキスパート」という資格も用意しており、こちらは開催年度の基準日(8月31日)に満20歳以上の方であれば、職業、経験は問わずどなたでも受験資格が与えられます。

出典元:「呼称資格認定試験」一般社団法人日本ソムリエ協会

ソムリエの試験内容

ソムリエ試験は三次試験まであり、2022年度は以下のような内容になっています。

  • 一次試験(筆記試験)…… 2022年7月20(水)~8月31日(水)※CBT試験方式
  • 二次試験(テイスティング試験)、三次試験(論述試験)…… 2022年10月18日(火)
  • 三次試験(サービス実技)…… 2022年11月28日(月)

一次試験は60分120問のCBT試験方式(コンピューターを使った試験方式)で、ワインの造り方や産地、料理、ワインの流通に関する問題が出題されます。二次試験はテイスティング試験で、3種類のワインをブラインドでテイスティングし、外観や香り、味わい、提供温度などについて選択用語の中から適切と思うものを選び、そこから想像されるヴィンテージや産地、品種を選ぶ試験です。ワインの他にもリキュールやスピリッツの中から2種類出題されますがこちらはどのアイテムなのかをズバリ選択するものです。
三次試験は、問題に対して200字程度の回答が必要となる論述問題と、試験官をお客様に見立てて、ワインの抜栓やでデキャンタージュなど一通りのサービスを行う実技試験です。

ソムリエの資格を取得するメリット

ソムリエの資格を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここからは、ソムリエの資格を取得するメリットについてご紹介します。

お客様からの信頼度・安心感が増す

どのようなワインを選んだら良いかわからない…というお客様に対して、ソムリエが料理に合うワインを提案することで、お客様に喜んでいただけます。
ソムリエがいるお店だということでお客様からの信頼度や安心感が増し、「〇〇さんのおすすめなら間違いない」と感じていただけることで、リピーターに繋がるかもしれません。

需要が幅広い

高級レストランなどの複数人のソムリエがいる職場とは違い、カジュアルなレストランやバルなどでは資格を持っているという理由から給与を高く設定しているお店も多くあります。
洋食業態だけではなく、中高価格帯の和食業態などでも良いワインを置いてあることが増えてきているため、ソムリエの資格は需要が幅広いのが特徴です。

料理に合うワインを提案できる

ソムリエの仕事の1つとして、料理とワインのマリアージュについて把握しているという点が挙げられます。実際のソムリエの試験では、世界の伝統的な料理や、その料理と相性の良いワインについても学ぶため、どの食材がどのワインに合うのか、といった視点での提案が可能となるのです。
食事によってどのワインを合わせるべきかを丁寧にお客様に説明することができれば、お客様からの信頼も厚くなり、新規顧客を獲得することにもつながります。

ワインに関するさまざまな知識を身につけられる

ソムリエになるためには、特定分野の知識ではなく、幅広い知識を身につける必要があります。ワインに関する知識はもちろんのこと、他のお酒の歴史、保存方法などさまざまな知識をつけることで、ワインと比較してさらに深堀りすることもできます。
ビールやウイスキー、焼酎、日本酒などのあらゆるお酒の歴史、製法などを学ぶので、ワインをメインで提供する飲食店ではなくても、お酒を展開している飲食店では、ソムリエが在籍していることで幅広く活躍することができるでしょう。

サービスレベルが向上する

ソムリエ試験には、顧客サービスに関する問題も多く出題されることから、日常的にお客様へのサービスにも気を配るようになります。
お客様は、ワインのことをよく知っているソムリエを求めているのですが、本来提供すべきは「おいしいワインや料理によって演出される素敵な時間」です。
お客様が快適な時間を過ごせるお手伝いと、おもてなしをすることが重要となるため、自然と自身のサービスレベルが向上し、お客様にもまた来たいと感じてもらえるような店舗となるでしょう。

ソムリエを目指すにはどうしたらいい?

ソムリエになるには学校へ行くという方法もありますが、独学で学んで試験を受けることも可能です。ここからは、ソムリエを目指すためにはどのような学習方法があるかをご紹介します。

ワインスクールへ通う

ワインスクールは、ソムリエ資格試験への対策カリキュラムが用意されていて、一般的に半年間通うと10~15万円ほどの費用がかかります。
専門学校や大学で調理師系やホテル系の学校であれば、ソムリエの資格を取る勉強をできるケースもありますが、最短で資格を取りたい、ソムリエの資格だけに専念したいという方には、不向きとなります。
ワインスクールは、試験対策に特化しているため、知識を効率的に学べるのが特徴で、座学とともにテイスティングを学べるなど、実務に活かせる内容となっています。

独学で学ぶ

ソムリエ試験には独学で学んで合格したという方も多くいらっしゃいます。試験に申し込みをすると、数日後に協会から教本が送られてくるため、教本をもとに勉強を進めていくのが基本です。
しかし、教本は勉強するにあたって持ち歩きがしづらいことや、出題されるポイントが明確になっていないことから、市販されている参考書を使用して勉強をしたという方も多いです。

カクヤスでは無料のソムリエ試験対策講座を開催中!

一次試験対策講座

一次試験対策講座

二次試験対策テイスティング講座

二次試験対策テイスティング講座

ワインスクールはしっかり実技も学べる内容となっていますが、半年通って10~15万円ほどかかります。一方で、独学で学ぶとなると費用はかかりませんが試験範囲が広いので効率的に学ぶことが難しいという点やテイスティングやサービスの練習も一人では困難です。

業務用酒販店なんでも酒やカクヤスでは、お取り引きいただいている飲食店様のスタッフ人材育成のお手伝いのひとつとして、無料の「ソムリエ試験対策講座」を開催しております。

講座は一次試験対策全11回に加えて、二次試験対策が3回、三次試験対策が1回(2022年度)と、充実した内容をご用意しており、キャプラン ワインアカデミーにてWSET認定講師も務めている松木リエ氏が講師を務めます。松木先生はソムリエとして従事した経験やソムリエ試験対策講師の経験も豊富な為、一次試験だけでなく二次、三次試験のポイントや具体的な情報を数多く持っていることも魅力です。
問題集や確認テストを繰り返し実施していくことで、講座で学んだ内容を頭で理解するだけではなく、アウトプットしながら知識を定着させやすい学習環境です。

松木先生に、メールで個別質問もできるため、わからないことがあれば先生にメールをすれば回答してもらえ、疑問はその都度解決できます。
二次試験対策や三次試験対策は、実践講座となっており、テイスティング試験対策、論述試験対策、サービス実技のロールプレイングを行っているため、試験に役立つのはもちろんのこと、実際にお店でソムリエとして働くことをイメージしながら勉強を進められます。

カクヤスの「ソムリエ試験対策講座」に興味があるという方は、ぜひお気軽にお問合せください。

まとめ

ソムリエはワインのプロフェッショナルとして、お客様にワインと料理を楽しんでいただけるようにワインを選んだり、実際にワインをサービスしたりする仕事です。
現在飲食店で働いていて、ソムリエの資格を取りたいと考えている方は、勉強して資格をとることで、より良いサービスを提供できることや、お客様からの信頼も厚くなることが期待できます。

記事中でもご紹介した通り、なんでも酒やカクヤスでは、お取り引きのある飲食店様に向けて無料のソムリエ試験対策講座を開催しております。
飲食店で働いていてソムリエを目指している方、ご自身の店舗にソムリエが欲しいと考えている方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。

カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

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