開業予定なら知っておきたい生ビールサーバーの設置のポイント〔飲食店開業マニュアル〕
飲食店開業をお考えなら「お客様に美味しい生ビールを提供したい」とお考えでしょう。その美味しい生ビールを提供するために必要となるものが「生ビールサーバー」です。
このページでは、飲食店開業に向けて内装や図面を打ち合わせする前に知っておいていただきたい「生ビールサーバー設置の注意点やポイント」を解説します。また別ページでは「生ビールサーバー本体」について詳しく説明していますので、ぜひご一読ください。
ビールサーバーの設置場所を確保する
ビールサーバーにはさまざまな種類や大きさ(容量)のものがあります。事前にビールメーカーの担当者等に設置に必要な場所の寸法について確認をし、スペースの確保をするようにしましょう。
樽や炭酸ガス、予備の樽のスペースも
一般的な卓上タイプではサーバー本体の下部に樽と炭酸ガスボンベ、ドラフトタワータイプでは下部にサーバー本体と樽、炭酸ガスボンベを設置する必要があります。ビールサーバーとその周辺に関連する樽、炭酸ガスボンベを置けるスペースを確保してください。
また予備のビール樽を置くスペースも考慮しておきたいものです。ビール樽の容量や大きさにもよりますが、2段まで積み重ねられるものが多いです。
背面や横面に隙間が必要
ビールサーバーは冷蔵庫などと同様に、吸排気により熱交換を行っていますので、側面や背面を壁や別の機器等に隙間なく設置すると吸排気ができず冷えが悪くなる原因となります。サーバー本体に負荷がかかり、場合によっては故障につながることもありますので両側面と背面は必ず5cm以上あけるようにしてください。
上部の蓋を開けて点検や作業も行う
サーバーの上部は蓋が外せるようになっており、冷却水の補充時や故障のための点検時などは蓋を開ける必要があります。上部ギリギリに棚等を設置すると、設置した状態のままで蓋が外せないことがありますので上部スペースの確保にも注意してください。
床面はビールがこぼれることを想定して
サーバー使用時には、ビールをこぼしたり水滴が落ちることがありますので、床や台などが水にぬれても良い場所に設置するようにしましょう。
生ビール提供までの作業を意識した配置に
作業台の高さ
サーバーを設置する作業台の高さと強度も重要です。台の高さは80cmくらいが一般的です。設置する台の高さによっては樽の出し入れがしづらかったり、カラン(注ぎ口)のレバーの位置により注ぎづらくなってしまうことがあります。
サーバーは冷却水も含めると最低でも30kgから70kg程度の重量があります。不安定だったり強度の低い場所への設置は危険ですので避けるようにしましょう。
オペレーション
ドリンクを作る際のオペレーションも考慮に入れましょう。例えば、ビールを入れるためのジョッキやグラスを冷やすための冷蔵庫の近くにあること、製氷機からすぐに氷を取り出せること、サワー樽を使用する場合にシロップを入れかき混ぜる場所があることなど、必要な作業を意識した配置が重要です。
ビールサーバーを置く環境もチェックを!
設置環境にも配慮が必要です。ビール樽の液温が30℃を超えるような場所では泡が多くなりすぎて抽出困難になるなど、外部要因によってさまざまな影響を受けることがあります。炭酸ガスボンベも接続をすることから、設置場所は厨房内の発熱源の近くや直射日光のあたる場所を避けるようにしてください。
通常のビールサーバーは100VのAC電源があれば使用でき給水や排水の設備は不要ですが、炭酸ガスボンベと水を混ぜ合わせることで炭酸水が抽出できるような特殊なサーバーは給水が必要になるため、給水個所の確保が必要となります。
開業が決まったら酒販店に連絡を!
いずれにしてもビールサーバー設置に必要な環境については、事前にビールメーカー担当者によく確認するようにし、内装の打ち合わせの早い段階から図面に落とし込むようにすることで設置時のトラブルを避けるようにしましょう。
物件が決まり開業に向けて進めていくなかで、ビールを仕入する酒販店やビールメーカーを早い段階で決定されたほうがスムーズです。
なんでも酒やカクヤスのサービス
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この記事を書いた人
りょ
前職は旅行代理店で法人営業を担当していたものの、食とお酒が大好きでビールメーカーへ転職。 福岡、札幌勤務を経て2020年春より東京担当。
ビールにあうと思う最高のお供は「からあげ」。 雪降る極寒の北海道で、熱々のザンギを頬張りながら冷たいビールを流し込む時が至極の瞬間です。
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