交渉を有利に!知っておきたい不動産用語リスト〔飲食店開業マニュアル〕
飲食店を始める時に避けて通れない「物件探し」。その基礎となる不動産用語についてまとめました。
物件を探す前に不動産用語を理解しておきましょう。また飲食業界ならではの言葉もありますので、参考になさってください。
お金関係の不動産用語
まずは不動産、物件に関する「お金」の用語について解説します。
似たような言葉が続きますが、物件取得がスムーズにいくよう確認しながら進めていきましょう。
坪単価(つぼたんか)
1坪(=約3.3㎡)あたりの単価。飲食店で標準的な席の配置をすると1坪あたり2.5席が目安です。
管理費(かんりひ)、共益費(きょうえきひ)
共用部分の維持や管理の為に払う費用で家賃とは別です。管理費と共益費はほぼ同じ意味です。
保証金(ほしょうきん)、敷金(しききん)、償却金(しょうきゃくきん)
保証金や敷金は、家賃の滞納時や室内を汚損(おそん)した際の補修費に充当されます。退去時には償却金を差し引き返還されます。※償却金は返還されません。
礼金(れいきん)
貸主に対して契約締結時に謝礼として支払う費用。解約、契約終了時も返還されません。
仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)
仲介してくれた不動産業者に支払う手数料のこと。最大で「賃料の1ヵ月分+消費税」と決まっており、法律の制限を受ける手数料です。
更新料(こうしんりょう)
普通借家契約の時に契約を更新する際、貸主に支払うお金のこと。仲介業者に更新手数料が必要な場合もあります。
造作譲渡料(ぞうさくじょうとりょう)
居抜き物件の場合、造作の買い取り代金が造作の所有者との間に発生します。かなり高額に設定されていることが多いので交渉の余地がある部分です。
造作譲渡手数料(ぞうさくじょうとてすうりょう)
居抜きの仲介をした不動産業者に支払う手数料のこと。物件によってはとらない場合もあります。この手数料は法律の制限を受けず、仲介業者の言い値の金額です。
再契約手数料(さいけいやくてすうりょう)
定期借家契約で再契約をする際に払う手数料のこと。
契約関係の不動産用語
つぎに、契約に関する用語をまとめました。
契約後に「聞いていた話と違う」とならないように気をつけましょう。
フリーレント(ふりーれんと)
一定期間家賃が無料となる条件のこと。最近では契約期間が決まってる物件が多く、契約期間前に退店すると違約金を求められるデメリットもあります。
家賃保証会社(やちんほしょうがいしゃ)
入居者の家賃の支払いが滞ってしまった時に代わりに支払いをする業者です(利用にはお金がかかります)。賃貸契約するときに保証会社が必須の場合もありますが、保証人をつければ免除される場合もあります。
サブリース物件(さぶりーすぶっけん)
不動産業者等が大家から物件を借り上げ、借主に転貸(又貸し)をする物件のこと。保証金部分を大幅にコストカットできるメリットがある反面、月額のランニングコストが上がってしまうデメリットもあります。
定期借家契約(ていきしゃっかけいやく)
期限付きの賃貸借契約のこと。「定借(ていしゃく)契約」と略されることが多いです。決められた期間の満了により契約が終了し、更新も行われません。貸主の合意があれば再契約は可能です。ちなみに、借家契約の期間の定めはありません。
建物関係の不動産用語
最後に建物についての用語をまとめました。
一般的な物件ではお目にかからない、「店舗」にまつわる用語になります。
軽飲食(けいいんしょく)
匂い、煙などの排気や排水が少なく一般的な設備で間に合う飲食業のこと。例として、カフェ、バー、スナックなどが当てはまります。
重飲食(じゅういんしょく)
明確な定義ではありませんが、ラーメン・中華料理・焼肉・鉄板焼きなど匂いや煙が気になる業態のことを指します。軽飲食よりも多くの設備容量を必要とします。
スケルトン(すけるとん)
内装がない状態。建物の骨格のみなので、開店するには内装工事や厨房設備を入れる必要があります。
居抜き(いぬき)
前の借主が営業していたままの状態で借りること。内装工事や設備工事の手間が省ける場合があり、初期費用が安く済むメリットがあります。
一方、設備が経年劣化していた場合は、入れ替えや撤去作業に費用がかさむことがあり注意が必要です。
路面店(ろめんてん)
建物の1階にある店舗のこと。通行人の目に付きやすいため、地下や2階以上の物件より賃料が高い場合がほとんどです。
空中階(くうちゅうかい)
2階以上の階層のこと。空中店舗と呼ばれることもあります。賃料が安い反面、路面店と比べ看板の面積が著しく小さくなるデメリットがあります。
専用階段(せんようかいだん)
建物の階段とは別に、店舗にダイレクトにつながる階段のこと。路面店でなくてもお客様の誘導がしやすいメリットがあります。
飲食店開業に向けて最初のステップとなる用語の勉強はいかがでしたか。
なんでも酒やカクヤスはあらゆる面から飲食店開業を全力サポートしています。物件探しのお手伝いもその一つ。
「飲食店お役立ちナビ」へリンクされています。
「飲食店お役立ちナビ」は、ご繁盛を支援するお役立ち情報サイトです。
料飲店従事者・開業予定者のみ会員登録ができます。登録料は無料です。
この記事を書いた人
しんちゃん
memo
当ページに掲載されている内容は、掲載時点での情報です。
ご注文ボタンや商品リンクをクリックすると、飲食店様専用の注文サイト「カクヤスナビオンライン」へ移動します。
「カクヤスナビオンライン」は当社配達エリア内の飲食店様がご利用いただけます。会員登録(登録無料)が必要です。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
- 飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
- 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
- お酒は楽しく、ほどほどに。飲んだ後はリサイクル。
- 20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売いたしません。
- 20歳未満の飲酒防止のため年齢確認をさせて頂いております。予めご了承ください。