ボージョレの「ヌーヴォー」と「ヴィラージュ ヌーヴォー」の違いを知れば単価アップにつながる理由
今年も年末前の風物詩、ボージョレ ヌーヴォーの時期がやってきます。 去年までは「ボージョレ ヌーヴォー解禁!」と銘打って、乾杯してにぎやかに飲んでいましたが、今年はそういった事も難しそうです。
ですが、そうは言ってもボージョレ ヌーヴォーはある意味「日本で一番知名度のあるワイン」のひとつです。 この知名度を利用して集客や利益改善につなげてみませんか。
一口にボージョレ ヌーヴォーと言っても、その産地から造り方まで多くの種類があります。そんな中で「ボージョレ ヌーヴォー」と「ボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォー」はよく耳にする名称ではないでしょうか。
「仕入するなら手軽なものを・・」となってしまいがちですが、「せっかく仕入れをするならば、より多くオーダーをいただいて、売り上げが上がるように!」という事で、このコラムでボージョレへの理解を深めていただき、飲食店のみなさまの単価アップなど販促に繋がれば幸いです。
かんたんに言うと
ボージョレ ヌーヴォとボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォの違いをかんたんにお米で例えると
「新潟産コシヒカリと魚沼産コシヒカリの違い」です。
ボージョレ ヌーヴォーが新潟産コシヒカリで、ボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォーが魚沼産コシヒカリです。
もちろん例え話ですが、お客様への説明としては専門的な用語を並べるよりも、身近なお米などに例える方がイメージをつかんでもらいやすいようです。
「なるほど!判りやすい!」と、そのままセールストークに使って頂き「じゃあ、せっかくだし良い方を」と、ご注文につながったという事例を毎年聞きます。
ちょっと専門的に言うと
ボージョレ ヌーヴォーとは
ボージョレ =「地区」の名称 です。 シャブリやロマネコンティで有名なフランスのブルゴーニュ地方の中の一番南に位置します。
「ヌーヴォー」は「新酒」を意味します。
夏に収穫したぶどうを醸造して、その年の11月の第三木曜日に飲む事が許可されます。文字通りぶどうの果実のフレッシュな味わいが楽しめます。
ボージョレ ヌーヴォーの白ワインはありません。
ガメイというぶどう品種でつくられた赤ワインとロゼワインしかボージョレ ヌーヴォを名乗れません。
(その為この地区で白ワインのヌーヴォを生産すると別の地区名のマコンなどを名乗ります。マコン ヌーヴォーという名称は聞いた事があるのでは?)
ボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォーとは
ヴィラージュはフランス語で「村」を意味します。
上記のボージョレ ヌーヴォーの条件を基本に、更にボージョレ地区の中で認定されている38のヴィラージュ(村)で造られたワインだけが名乗れます。
ヴィラージュを名乗れる地区は土地の性質上、ぶどうが成熟しやすい地区となっています。その為ボージョレ ヌーヴォーよりも味わいがしっかりとしたワインになると言われています。 全く同じ年の同じ品種、同じ生産者なのに味が違うというのをネタに、飲み比べで提供してお客様に試してもらっても面白いのでは?
同じ作り手のボージョレ ヌーヴォーとボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォーであれば尚更飲み比べにおすすめです。
ちなみにややこしいですが、「ヌーヴォー」の単語がつかない(新酒ではない)通常の「ボージョレ」「ボージョレ ヴィラージュ」は赤・ロゼ・白ワインが名乗れます。その場合白ワインはシャルドネ品種となります。 「ヌーヴォー」と通常の「ボージョレ」の飲み比べも面白いかもしれませんね。
飲食店で使いやすいボージョレ
多種多様な料理と相性抜群!
「導入したいけど、ウチのフードメニューにはボージョレ ヌーヴォーは合わない」というお話をよく伺います。
ボージョレ ヌーヴォーはワインなので、合わせるお料理もチーズとか生ハムとか洋食を思い浮かべている方も多いのでは無いでしょうか。ですが、ボージョレ ヌーヴォは他のワインに比べてタンニン(渋味)が少なく、飲みやすいフルーティな味わいなので、意外と色々なお料理に合うんです!
焼鳥のタレや煮込み、キムチや麻婆豆腐など、お客様に未知の味の世界をご提供できるかもしれません。
SNSでアピールしやすい!!
最近SNSではこういった「お料理とお酒」の写真は鉄板ネタになっています。
現にインスタグラムでは「ワインペアリング」のハッシュタグがついた画像が2.2万件(2020年8月時点)も投稿されており、お店のアピールにも使えます。
初物(はつもの)として!!
いわばボージョレ ヌーヴォーは、ワインの「初物」ですから、「家でボトルは空けられないけど、せっかくだから1杯飲んでみたい」という方は多くいらっしゃいます。
お店独自のペアリングとしてグラスでご提供できるのは飲食店さまだけの特権です。
確かな高品質。カクヤスがオススメするボージョレ ヌーヴォー ル シュマン ド ピエール
一般小売店には流通していない、業務用専用ワインです。
「マコンワインコンクール金賞」「パリ国際コンクール銀賞」など、何度も受賞歴がある確かな高品質は他店との差別化に役立ちます。
フランス農業省が定めた、環境保全型農業の認証制度「HVE」を取得。地球環境に優しいボージョレ ヌーヴォーを生み出します。
「自然と共に歩み、日々自然から学んだことをワイン造りに活かす」ことを信条とする造り手です。
おすすめポイントまとめ
「せっかく飲むならいいものを」がキーワードになりつつある昨今
- 「美味しい自然派のボージョレ ヌーヴォー」
- 「貴店の美味しいお料理とのマリアージュ」
- 「意外なワインペアリングでSNSの話題に」
- 「せっかくなら産地の違う飲み比べ」
- 「こんな理由だからヴィラージュの方を」
という形で提供してみませんか。
メニューに商品名だけを掲載するよりも、販売ハードルを下げられますし、セット販売する事で価格の単価も上がります。
まだまだ偏見や昔のイメージがありますが、温暖化や栽培 醸造技術の上昇で近年のボージョレ ヌーヴォーは昔と比べると、更に美味しいと感じる様になりました。こういった世情の中で身近なワインを見直してみてはいかがでしょうか。
何より「日本で一番有名なワイン」ですから販促に活用しない手はありません。
ぜひ、「初物」「お料理に合わせやすい」「SNSでアピールしやすい」ボージョレ ヌーヴォーで、かつ「高品質」で「地球に優しい」ル シュマン ド ピエールを活用して、貴店の単価アップにつなげていきましょう!
今年の出来も今から楽しみです。
ボージョレ ヌーヴォー特集
数々の賞を受賞し、地球環境に優しい造り手「ル シュマン ド ピエール」のご紹介や、メニュー、ポスターの無料作成について詳しくご案内しています。
(飲食店お役立ちナビにリンクしています)
この記事を書いた人
いっくん
- JSA ワインエキスパート・エクセレンス
- JSA SAKE DIPLOMA
- 日本ワイン検定 1級
2007年カクヤス入社。首都圏の個人飲食店を対象とした営業担当になる。 お店の開店や、既存のお店のフォローに携わり、365日中360日くらいはお酒の事を考える日々を過ごす。
極寒の日も猛暑の日も二日酔いの日もお酒を売り続けて10年以上。スナックから居酒屋、レストランまでありとあらゆる業態を担当し、新規開店に関わった飲食店は約1000件。
趣味は美味しいものを食べる事と、酒蔵やワイナリー巡りの兼ねた旅行。健康診断は入社以来オールA判定の超健康児です。
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20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
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