ヴィーガンでもお酒は飲める？ヴィーガンに人気のおすすめ商品リストを大公開！

新型コロナウイルスの水際対策が緩和された影響で、外国人観光客が増加し始めています。飲食店は売上アップを狙うためには、この機会に有効なインバウンド対策を講じる必要があります。

有効なインバウンド対策と言っても、その方法はさまざまです。そこで今回は、飲食店が注力すべきインバウンド対策として、ヴィーガン向けの酒類提供の仕方を紹介します。なぜヴィーガン向けの対策を講じる必要があるのか、ヴィーガンに好まれるお酒はあるのかなど、順を追って解説していきます。

ヴィーガンとは、肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品を避け、菜食中心の食事を行う完全菜食主義者のことです。ベジタリアンも似たような意味を持ちますが、厳密には意味合いが異なります。

ベジタリアンは大きく、植物性食品と乳製品を食べるラクト・ベジタリアン、植物性食品と魚、卵、乳製品は食べるペスコ・ベジタリアンなど複数の種類に分けられ、そのなかの一部として植物性食品のみを食べるヴィーガンが含まれています。

ヴィーガンが植物性食品以外を食べない理由は、健康やアレルギー、生命の尊厳、環境問題、宗教など、人によって様々です。日本でも健康志向の人が増えていることから、年々ヴィーガンが増加傾向にあります。

アルコール飲料の多くは植物由来のものからできているため、ヴィーガンもお酒は飲めます。しかし、お酒のなかには動物性のものを製造過程で使用しているケースもあるので、すべてのお酒が飲めるわけではありません。

特に注意すべきは、液体のにごりを除去する物質である「清澄剤（セイチョウザイ）」です。清澄剤は卵白、豚や牛のゼラチン、牛乳タンパク質など、動物由来の材料が使われている可能性があるからです。

ヴィーガンの方にお酒を提供する場合、もしくはヴィーガンの方がお酒を飲む場合は、「動物性由来の成分が含まれている清澄剤が使用されていないか」を必ずチェックしましょう。

販売されているお酒のなかには、ヴィーガンの認証マークが付いている製品もあります。ヴィーガン認証マークがラベリングされていることで、消費者はひと目でヴィーガン商品であると判断可能です。
ただし、ヴィーガンの認証機関は複数存在し、それぞれ認証基準が異なります。国際的にも評価の高いヴィーガン認証マークを6つ紹介します。

ヴィーガンの認証ラベルが貼られていれば動物性の物質は含まれていないため、ヴィーガンの方にも安心してお酒を提供できます。

観光庁が2020年に公表した「飲食事業者等におけるベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド」によると、日本を訪れるベジタリアンとヴィーガンの外国人旅行者は、年間で145〜190万人いるとのことです。その方々の飲食費は、2018年推計数値では約450〜600億円だとされています。

これだけ大規模な市場であるため、飲食店はヴィーガンの外国人旅行者を無視することはできません。新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、インバウンド再開に向けた取り組みが推進されているなか、これからはヴィーガンを含めた外国人旅行者向けの対策が重要視されます。

近年、ヴィーガン向けのお酒が次々と登場しています。飲食店だけでなく、お酒を製造する酒造メーカーもヴィーガン向けの対策を講じているのです。
ヴィーガンに好まれる主なお酒は、ビール・日本酒・焼酎・ワインの4つです。それぞれのお酒とヴィーガンとの関係性について解説します。

ビールの製造過程では、ビールのにごりを除去する清澄剤として、アイシングラスと言われる魚の浮き袋から作られるゼラチンが使用されることがあります。近年では、このアイシングラスを使わずに作るヴィーガンビールが海外を中心に流行っています。
海外ではヴィーガンビールフェスティバルが行われるほど、ヴィーガンビールが当たり前の存在として広く認知されているのです。また最近は日本でも、ヴィーガン認証を得たオーガニックビールが登場しています。

ヴィーガンやベジタリアンが世界中で増えていることから、最近はヴィーガン向けの日本酒も登場しました。そもそも日本酒は、米・米麹・水を主な原料としているため、動物性の物質を含んでいないように思えます。
しかし、一部の日本酒では、お酒のにごりを取り除くために動物由来のゼラチンが使用されているため、「日本酒だからヴィーガンが飲んでも大丈夫」というわけにはいきません。

そこで2019年1月25日に、株式会社南部美人が世界初のヴィーガン日本酒の認証を取得しました。その後、永井酒造株式会社が提供する4種類の日本酒でもヴィーガン認証を受けたことで、ヴィーガン日本酒の幅がさらに広がりました。
2023年2月時点では、日本酒のヴィーガン認証企業は19社以上あります。今後もこの傾向はさらに加速し、日本酒のヴィーガン認証企業が増えることが予想されます。

球磨焼酎の蔵元4社が、焼酎で世界初のヴィーガン認証を受けました。2020年6月1日に深野酒造株式会社が、2020年7月1日には有限会社林酒蔵場が、さらに2020年7月21日には合資会社大和一酒造元、繊月酒造株式会社がヴィーガン認証を取得しています。

球磨焼酎は、人吉球磨地域で造られる米を原料とした焼酎です。ヴィーガンの方が安心して飲める焼酎として、日本だけでなく世界から注目されています。
ヴィーガン焼酎として販売されている主な銘柄は、「原酒ごくらく」「極楽 減圧蒸留」「極楽しず寝」などがあり、すべて球磨焼酎ブランドの商品です。

海外では、動物性由来の物質を使用しないヴィーガンワインが有名です。一般的なワインでは、動物の脂や卵が含まれる清澄剤を使用することがありますが、ヴィーガンワインでは一切使用しません。
代わりに鉱物由来の粘土や珪藻土（けいそうど）を使ってワインをろ過したり、時間をかけてにごりを取り除いたりして、透明感のあるワインを製造しています。

外国人ヴィーガンはワインを好む傾向にあるため、外国人旅行者向けにヴィーガン対策を講じる場合は、優先的にヴィーガンワインを導入しましょう。

最後に、カクヤスがおすすめするヴィーガン用のお酒リストを紹介します。ヴィーガン用のお酒の仕入れをご検討中の飲食店様は、ぜひ以下のリストをご参考ください。

まずは、カクヤスがおすすめするヴィーガン用のビールを2銘柄紹介します。

ヴィーガン用のノンアルコールビールも存在します。

前述した通り、ヴィーガン用の日本酒は年々増加傾向にあります。なかでもおすすめの銘柄として、以下4つの日本酒を紹介します。

ヴィーガン用のおすすめ焼酎は以下の通りです。ヴィーガン認証はすべて「The Vegan Society」で、さらに米焼酎なのが特徴です。

ヴィーガン用のワインには多種多様な銘柄が存在します。その中からカクヤスおすすめの8銘柄を紹介します。

本記事では、ヴィーガンの認証ラベルや飲食店との関係性、ヴィーガンの方がよく飲まれているお酒を解説しました。
世界的にヴィーガンが増加傾向にあるなか、ヴィーガン用のお酒が次々と登場しています。ヴィーガンの認証マークがラベリングされていれば、ヴィーガンの方はひと目で大丈夫だと判断可能です。

ヴィーガンに好まれる代表的なお酒として、ビール・日本酒・焼酎・ワインの4つが挙げられます。ヴィーガン用のお酒の仕入れを検討している飲食店様は、カクヤスおすすめ銘柄をぜひチェックしてください。

業務用酒販店なんでも酒やカクヤスでは、ヴィーガン用のお酒の販売を行っているほか、ヴィーガン向けのメニュー表作成のご相談等も無料で承っております。ヴィーガン向けのメニューを展開させたい飲食店様は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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