飲食店にかかってくる予約電話で聞くべきこととは?忙しい時間の対処法も紹介

近年、飲食店の予約はインターネット上での受付が可能となり、以前と比べて格段に楽になりました。
しかしその一方でまだ電話での予約をされるお客様がいらっしゃったり、ネット予約と電話予約が混在することを避けたいという理由から、予約は電話のみにしている飲食店も多いようです。
ただ、毎日の忙しい業務の中でお客様からの電話の対応をするのはなかなか大変なもの。電話での対応に慣れていないスタッフが対応した場合、予約時の電話対応の良し悪しによっては、お店の印象が悪くなってしまう可能性もあります。

この記事では、飲食店の予約電話対応の基本マナー、予約電話で聞くべきこととポイント、電話を受ける際の例文をご紹介します。最後に忙しい時間の予約電話への対処法もご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

飲食店の予約電話対応の基本マナー

まずは、飲食店に予約電話がかかってきた際の基本的なマナーについてです。以下のことに注意して電話を取るようにしましょう。

  • 3コール以内に電話に出る
  • 第一声で店名と自身の名前をハッキリと発音する
  • 明るいトーンで相手が聞き取りやすいように話す
  • メモを取りながら復唱する

飲食店は美味しい料理を提供することはもちろんですが、サービス業である以上さまざまなシーンでの適切な対応が必須です。
電話対応は、相手の顔を見ずに声だけのやり取りとなります。笑顔が見えない分、話し方には注意しなければいけません。
飲食店に限らず、お店にかかってくる電話には3コール以内に出るのが基本です。お店が忙しいピーク時は、どうしても3コールを超えてしまうかもしれませんが、その場合は「お待たせいたしました」と言ってから対応するようにしましょう。
話すときはお客様に聞こえやすい話し方を意識し、明るいトーンでハッキリと発音します。高級店やムードのあるバーの場合は、元気のよい声だとお店のコンセプトに合わないので、落ち着いた口調でありながらハッキリと発声することを心がけましょう。

また、飲食店にかかってくる電話の多くは予約に関することです。相手の名前などをすぐにメモできるよう、常に準備しておくことをおすすめします。

予約電話で聞くべきこととポイント

予約電話は、飲食店でかかってくる電話の中でもっとも重要といっても過言ではありません。
上記でもご紹介した通り、電話が鳴ったら3コール以内に出ることを心がけ、まずは店名と自身の名前を名乗ります。電話に出たときにいう言葉を、テンプレートとしてスタッフに周知しておくとスムーズです。
以下は、飲食店の予約電話で聞くべきことです。

  • 希望するコースやサービス
  • 来店日時
  • 来店人数
  • お客様の名前と連絡先
  • 他にリクエストはないか

まずは、お客様が希望するコースやサービス、次に来店日時と人数を聞きます。
来店日時と人数を聞いたら、必ずその場で予約管理票を確認し、予約可能かどうかを確認してから受付を行います
なぜなら、1度予約を受けたにもかかわらず、実はすでに別の予約が入っていたなどお店側の都合でキャンセルしてしまうと、2度と来店していただけない可能性が高いからです。
担当者に聞かないとわからない場合などは、勝手に判断をせず担当者に代わることを伝えて電話を取り次ぐか、折り返し連絡するようにしましょう。

予約が可能な場合、そこではじめてお客様の名前と連絡先を聞きます。その後はキャンセル方法やキャンセル料について説明し、質問はないか確認しましょう。
電話を終えたら、ダブルブッキングを避けるためにも、すぐに所定の予約管理表に受付内容を書き込むことが大切です。

飲食店が予約電話を受ける際の例文

では、実際にお客様から予約電話が来たときはどのような流れになるのでしょうか。

飲食店の予約電話の対応は、お店のイメージに直結します。ここでは、具体的な例文をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

日本語編

まずは、日本語での予約電話の対応事例です。

スタッフ「お電話ありがとうございます。(店名)の(名前)が承ります」

お客様「予約したいのですが…」

スタッフ「ありがとうございます。お日にちとお時間はお決まりでしょうか」

お客様「8月20日の19時でお願いします」

スタッフ「かしこまりました。予約状況を確認しますので少々お待ちくださいませ」

スタッフ「お待たせいたしました。ご予約が可能です。何名様でご利用でしょうか」

お客様「4名です」

スタッフ「4名様ですね、ありがとうございます。では、お客様のお名前とご連絡先をお伺いしてもよろしいでしょうか」

お客様「〇〇です。電話番号は〇〇-〇〇-〇〇です」

スタッフ「〇〇さま、お電話番号は〇〇-〇〇-〇〇でよろしいでしょうか」

お客様「はい、大丈夫です」

スタッフ「ありがとうございます。では、ご予約内容を繰り返させていただきます。8月20日19時から4名様、〇〇様のご予約でよろしいでしょうか」

お客様「はい、大丈夫です」

スタッフ「ありがとうございます。ご予約承りました。ご来店心よりお待ちしております」

お客様「はい」

スタッフ「お電話ありがとうございました。(店名)(名前)が承りました」

以上が飲食店の予約電話を日本語で受ける際の具体例です。
すべての電話対応においていえることですが、お礼とお詫び、確認(復唱)が基本となっています。この3つを徹底すれば、電話対応でトラブルになることは少なくなるでしょう。

英語編

スタッフ「お電話ありがとうございます。(店名)の(名前)が承ります」

お客様「Hello? Do you speak English?」(こんにちは、英語は話せますか?)

スタッフ「Thank you for calling. This is (店名). May I help you?」(お電話ありがとうございます。(店名)です。ご用件をお伺いします)

お客様「Yes, I would like to make a reservation please?」(予約を取りたいのですが)

スタッフ「Thank you. When would you like to reserve?」(承知しました。ご予約はいつがよろしいですか?)

お客様「It's Saturday, August 20th.」(8月20日の土曜日です)

スタッフ「what time would you like?」(お時間は何時がよろしいですか?)

お客様「At 7pm.」(19時です)

スタッフ「How many are in your party?」(何名様ですか?)

お客様「4 people.」(4名です)

スタッフ「Thank you. Please hold on.」(ありがとうございます。少々お待ちください)

スタッフ「I have made your reservation. So, may I have your name and phone number, please?」(ご予約をお取りいたしました。お客様のお名前と電話番号をお願いします)

お客様「It's 〇〇. And my number is 〇〇-〇〇-〇〇.(〇〇です。電話番号は〇〇-〇〇-〇〇です)

スタッフ「Thank you. Please let me confirm your reservation. That will be 4people, at 7pm, on the Saturday, August 20th.」(ありがとうございます。ご予約内容を確認させていただきます。8月20日土曜日の19時から、4名様ですね)

お客様「Yeah, that's right.」(はい、その通りです)

スタッフ「Thank you for calling. We hope to see you soon.」(お電話ありがとうございました。ご来店お待ちしております)

以上が飲食店の予約電話を英語で受ける際の具体例です。
海外からの観光客も戻りつつある中、海外のお客様から突然英語で予約電話がかかってくることもあります。そのようなときに慌てないよう、英語での電話の受け方もマスターしておきましょう。

忙しい時間の予約電話への対処法

飲食店では、予約電話が忙しい時間帯にかかってきて対応が難しいときもあります。
たとえば、店内のお客様への対応で電話が鳴りっぱなしになって切れてしまう、忙しさで対応が悪くなってしまうなどの場合もあるでしょう。
当然ですが、電話をかけてくださったお客様の心象はよいものではなく、二度と予約していただけないかもしれません。

そのような事態を避け、出来るだけ予約を取りこぼさないためにも、これからご紹介する対処法を実践してみてください。

すべての電話を留守番電話で受けて折り返す

ランチやディナーのピークタイムは、忙しくて電話に出ることができない場合もあります。
そのようなときは、あえて留守番電話に切り替え、手が空いてから折り返し対応するのもひとつの方法です。

もちろん、その場で電話に出るよりも予約が成立する機会は減ってしまうかもしれませんが、店内のお客様にも鳴り続ける電話の着信音が聞こえてしまうのを防ぐためにも有効だといえます。

電話機の留守番応答メッセージは、自分で録音できるものも多いので、もともと電話機に入っているメッセージではなく別で用意しておきましょう。
たとえば、「お電話いただきありがとうございます。ただいま店内の対応をしているため電話に出ることができません。15分以内に必ず折り返しお電話いたしますので、お名前とお電話番号、ご用件を残してください。」などのメッセージを流します。
忙しい中無理に電話に出て心象を悪くしたり、情報を聞き逃してミスをしたりするよりもお客様に与える印象は良くなるでしょう。

お店の名刺やカードにお得な特典を記載する

来店されたお客様に「15時~17時の間に予約電話をいただければ、お好きなサワーを1杯無料で提供します」などのメッセージを記載した名刺やカードを渡しておくのも、ひとつの方法です。
この方法であれば、予約電話がかかってくる時間をアイドルタイムに誘導できるうえ、お客様にとってもお得な特典もついているため、リピートを促進できます。

ドリンクチケット作成いたします

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「なんでも酒やカクヤス」では、無料でドリンクチケットの作成も行っております。興味のある方は、まずは下記お問合せフォームよりお気軽にお問合せください。

サワーなどのドリンクは、原価を1杯30〜50円程に収められるメニューも多く、原価率も約10%ほどと低いので、予約電話を取り逃さずリピートも促せる費用対効果の高い対処法だといえるでしょう。

飲食店向け予約・顧客台帳サービスを利用する

人員不足でピーク時の予約電話対応が難しい、アルバイトやパートに予約電話の対応を教える時間が取れないなどでお困りの場合は、飲食店向け予約・顧客台帳サービスを利用するのがおすすめです。

予約・顧客台帳サービスとは、電話やグルメサイトなどで受け付けた予約を自動的に反映し、一括管理するサービスです。業種にかかわらず、あらゆる飲食店の予約を簡単かつ便利に管理できます。
web予約だけでなく、電話での予約についてもAIが24時間365日自動で対応してくれるため、取りこぼすこともなくなります。
予約台帳サービスはいくつかありますが、個室の希望や希望日時に空席がなかった際のリコメンド、人数の変更やキャンセルまで対応できるサービスもあるので、スタッフが接客や調理に注力できて誰でも使いやすいものを選ぶようにしましょう。

「なんでも酒やカクヤス」では、「紙の予約管理表でトラブルが絶えない」「ピーク時にせっかくの電話を取りこぼしてしまう」など、予約に関するお悩みをお持ちの飲食店経営者様を総合的にサポートする企業ネットワークがあるため、予約・顧客台帳サービスを提供している企業様のご紹介も可能です。ぜひ一度、「なんでも酒やカクヤス」までお気軽にお問合せください。

まとめ

飲食店の予約電話対応の基本マナー、予約電話で聞くべきこととポイント、電話を受ける際の例文、忙しい時間の予約電話への対処法をご紹介しました。
飲食店の予約電話の対応は、スピードと正確さが重要です。スタッフに電話対応の仕方を教育することももちろん重要ですが、そのために割く時間がない、そもそも人員が足りないなどの場合は、今回ご紹介した対処法を実践してみてください。
とくに飲食店向け予約・顧客台帳サービスは、24時間365日予約を受け付けられます。予約を取りこぼすこともないうえ、お客様の情報を簡単に呼び出したり来店回数が一目でわかったりと、予約以外にも便利な機能が利用できます。

「なんでも酒やカクヤス」では、飲食店経営に関わる様々なサービスや企業様をご紹介していますので、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。

カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

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当ページに掲載されている内容は、掲載時点での情報です。
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