宅建士が教える居抜き物件内見時のポイント〔飲食店開業マニュアル〕
さぁ、飲食店をやるぞ!ということで出店エリアを決めたら物件を見に行きましょう。
そんな時にどんなポイントに注意して見定めればよいのか。今回は物件内見時のポイントをお伝えしたいと思います。
飲食店開業時の物件を探すポイント「スケルトン」か「居抜き」か
物件を決めるにあたって重要なのが「スケルトン」なのか「居抜き」なのか、ということです。 スケルトンは前テナントの造作が残っていない状態(ダクトやエアコンはある場合も)で、居抜きは造作が残っている状態です。 どちらもメリット・デメリットがあります。
※造作(ぞうさく)とは、建物の内部を構成する部材や設備のことを言います。
スケルトン物件のメリット・デメリット
スケルトンは内装やレイアウト等こだわったものにすることができますが、一から造ることで当然費用がかさみます。 また内装工事中も家賃が発生しますので、開店まで資金も時間も余裕のある方にオススメと言えます。
居抜き物件のメリット・デメリット
居抜きは使える設備や内装があることで初期費用が抑えられたり、開店までの期間を短縮することができます。しかし、内見時によく確認しないと後々に実は設備が使える状態ではなく、自分で撤去・新設なんてことも。
また造作をタダで譲ってもらえる場合は費用がかかりませんが、造作買い取り代金を所有者に払わなければいけないこともありますので、募集要項をよく確認しましょう。
今回は居抜き物件を内見する場合のお話をしたいと思います。
居抜き物件の内見をするときのチェックポイント
内見チェックポイント【外観編】
- ダクトの出口はどこか
- エアコンの室外機はどこに設置されているか
- その物件専用に使える看板はあるのか、使用料は?
1.2.に共通して言えることは、メンテナンスしやすい位置にあるかどうか。
また匂いや煙が多く出るような業態で出店予定の場合、民家の方に出口がないかも確認しておくことで、後々のクレームを防ぐことができます。
それから、その店舗専用の看板はあるのか、使用可能なのか、使用料も含めて調べておきましょう。
視認性はどうか、店舗への誘導はスムーズかも重要なポイントです。店舗の前面に踊り場がある場合、使用可能かも確認してみましょう。
内見チェックポイント【内観編】
- エアコンはいつ取り付けられたのか
- グリストラップ、ダクトの状態
- どこまでが残置物となるのか
- 厨房設備は使えるか、何年製のものか、製氷設備の大きさ
エアコンについては意外と見落としがちですが、付いているからといって、しっかり使えるとは限りません。営業年数が長かったお店に至っては「一度も交換してない」なんてこともありがちですので、いつ設置したのか確認しましょう。
グリストラップ、ダクトはしっかり清掃されていない場合、最悪は交換なんてことも。せっかくの内見ですのでこちらもお忘れなく。
また内見に行くと、ほとんどと言ってよいのですが前のお店のグラスやイスなどが残っています。譲渡されるのか、まだ撤去される前なのか、撤去してくれるのかなど聞いてみましょう。
最後に重要になるのが厨房設備。使えない設備ほど、後々邪魔なものはありません。使用できないのなら、撤去の交渉も視野に入れましょう。また、見落としがちなのが製氷機の大きさ。営業し始めてから「サイズが足りなかった」とならないようお気を付けください。
その他のチェックポイント
内見にはオーナー・不動産屋など関係者が来るせっかくのチャンスです。不明点や疑問点の聞き漏れがないように有意義な時間にしたいですね。
前店舗の営業年数、今回閉めるに至った理由、ランチ営業していたか、などは必ず聞いておきたいポイントです。
また、後日確認できるように写真をたくさん撮っておいてください。
必要なスペースが確保できるかどうか、さっと確認するのにメジャーを持参するのも忘れずに。
そして、中華料理店などをお考えの方は、火力が出ないのは死活問題です。飲食店開業あたり、ライフライン(ガス・水道・電気)の容量が適性を欠いていないかどうかも確認してください。
さいごに
飲食店開業に向けて内見時のポイントをお話させて頂きました。
なんでも酒やカクヤスはあらゆる面から飲食店開業を全力サポートしています。物件探しのお手伝いもその一つ。
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この記事を書いた人
しんちゃん
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