創業130周年を迎えた梅乃宿酒造のブランドストーリー|歴史・企業理念・代表商品

梅乃宿酒造は1893年に創業した老舗の酒造メーカーで、日本酒・リキュールを中心としたさまざまなお酒を提供しています。2022年7月1日に新蔵をオープンしたということで、記念式典が開催されました。

本記事では、梅乃宿酒造のブランドストーリーや国内のリキュール市場と梅乃宿の関係性、代表的な各種商品を解説します。梅乃宿のお酒の導入を検討している飲食店様も、そうでない方もぜひ最後までご覧ください。
なお、業務用酒販店なんでも酒やカクヤスは、梅乃宿酒造の正規取扱い店です。お酒の導入やメニュー作成など、下記問い合わせボタンからご連絡ください。

梅乃宿酒造とは?梅乃宿のブランドストーリー

梅乃宿酒造は、新しい酒文化の創造を目指す老舗の酒造メーカーです。地酒蔵を1893年に創業し、2023年で創業130周年を迎えました。

2001年に焼酎とリキュールの製造免許を取得し、リキュール製造をスタートしました。現在では、日本酒・果実酒のパイオニア的存在となっています。
「あらごしシリーズ」を生んだ4代目社長(現会長)の理念、そして行動力によりリキュール・日本酒の可能性を広げ、市場の裾野拡大に大きく貢献しています。

梅乃宿の会社概要・理念

梅乃宿酒造株式会社は、奈良県葛城市に本社を構えるカンパニーです。東京都渋谷区には東京営業所を展開しています。梅乃宿が掲げる企業理念は以下の通りです。

一、私達は、伝統文化の継承と発展を追求し続けることにより、地域社会の繁栄に貢献します。
一、私達は、職業奉仕の精神をもって、お客様に安らぎと感動を提供します。
一、私達は、相共に夢を語り、夢を育み、その夢の実現に精励します。

また、日頃の酒類製造を支える行動指針として、以下4つの項目を大切にしています。

一、「これでいいのか?」絶えず自分に問いかけよう!
二、みんなが仕事をしやすい環境づくりをしよう!
三、すべての成果は基本で決まる!基本を確認し、徹底しよう!
四、前例に頼らず、変化を恐れず、常に本質を考え尽くそう!

会社概要

商号

梅乃宿酒造株式会社

本社

〒639-2135 奈良県葛城市寺口27番地1

東京営業所

〒150-0036 東京都渋谷区南平台町1-5 フレックス土井ビル1F

代表者

代表取締役 吉田 佳代

創業

1893年(明治26年)

資本金

3,000万円

社員数

53名

事業内容

日本酒、リキュール、各種酒類の製造・販売、商品開発

事業所

奈良(本社)、東京

梅乃宿の歴史

梅乃宿の始まりは1893年までさかのぼります。「吉田熊太郎商店」を初代吉田熊太郎氏(初代新庄町長)が立ち上げ、お酒造りをスタートさせました。
1927年に2代目熊司氏が引き継ぎ、その後の1950年には3代目を継いだ武司氏が「吉田熊太郎商店」から「梅乃宿酒造株式会社」に社名を変更します。

戦後すぐの頃、日本酒は飛ぶように売れていましたが、梅乃宿は酒造として後発だったので、業界で生き残っていくためには個性を認知してもらう必要がありました。そこで3代目武司氏が目を付けたのが、お酒の品質です。
その思いが蔵のお酒に反映され、自社ブランドの『天下一』を販売し、3,500石売り上げました。また2002年には『梅乃宿の梅酒』を発売、2007年には『あらごし梅酒』を発売するなど、梅乃宿の名を世界に轟かせていきます。

梅乃宿の歴史

1893年(明治26年):吉田熊太郎商店創業
1950年(昭和25年):梅乃宿酒造株式会社設立
2001年(平成13年):リキュール・焼酎製造免許取得・東京事務所開設
2002年(平成14年):『梅乃宿の梅酒』発売
2007年(平成19年):『あらごし梅酒』発売
2013年(平成25年):吉田佳代 五代目社長に就任
2020年(令和2年):日本酒通年商品リニューアル
2022年(令和4年):本社・製造場(酒造)の移転

2022年7月1日に新蔵オープン

新蔵構想が持ち上がったのは、2013年の120周年記念式典よりも前のことです。事業拡張に伴い、旧蔵および事務所は手狭になっており、コミュニケーションの低下や客をもてなすスペースの不足などが目立っていました。

これらの不満を一気に解消する手段として蔵の新設案が上がり、梅乃宿は新蔵建設に向けて動き出しました。蔵の新設は、100年に1度あるかないかの大事業だとされています。
土地の選定や購入、数々の交渉が困難ではありましたが、梅乃宿は新蔵建設に向けて準備を進め、ついに2022年7月1日に新蔵をオープンしました。新蔵オープンの記念式典では、たくさんの従業員と関係者が訪れました。

国内のリキュール市場と梅乃宿(あらごしシリーズ)

国内のリキュール市場は、主にレモンサワーの素と輸入酒によって構成されています。そのため飲食店側は、国産の果実酒を導入するだけで、他店舗と差別化を図ることが可能です。

レモンサワーの素と輸入酒以外の国産の果実酒としてラインナップが豊富なのは、中埜酒造の「國盛シリーズ」、平和酒造の「鶴海シリーズ」、中野BCの「てまりシリーズ」などが挙げられます。もちろん、そのなかには梅乃宿が提供するリキュールも含まれており、特に「あらごしシリーズ」が人気です。

【2019年時点 国内のリキュール市場の割合※】

  • 輸入酒:61%
  • レモンサワーの素:25%
  • そのほか国産リキュール:14%

※出典:富士経済「富士経済_食品マーケティング便覧 No.2_2021年度版」

梅乃宿「あらごしシリーズ」がリキュール市場で人気の理由

梅乃宿の「あらごしシリーズ」がリキュール市場で一際高い人気を獲得しているのは、ネームバリューがすでに多くの人に知れ渡っているためです。「奈良の老舗酒造がつくる、あらごしブランド」として歴史やネームバリューがすでに認知されており、消費者や飲食店から高く評価されています。

「あらごしシリーズ」は安心感があり、繰り返しオーダーされる傾向にあるため、利益を伸ばしやすいという利点を持ちます。より詳しい導入メリットについては、以下の一覧表をご確認ください。

【集客視点】

飲食店の導入決定要因 概要 梅乃宿商品の特色
ブランド 酒造のネームバリュー、商品名、ラベル等の企画力の高さは集客効果がある 「あらごし」は老舗酒造の地酒としての認知度が高く、酒販店でも値下げ販売されていないため、飲食店での集客効果が高い
限定感 オリジナリティや希少性が高い商品は、飲食店にて高単価メニューとしての提供が可能である 通常の量販店では手に入りにくく、飲食店で味を楽しめる
チェーン店ではなく、個人店を中心に導入されており、プレミア感が創出されている
新規性 消費者から飽きられていると飲食店が感じている場合、ほかのジャンルの種類にスイッチをする ゆず酒も含めて9種類以上展開しており、季節感を演出する際に「あらごし」だけで商品の差し替えが可能となっている

【利益貢献視点】

飲食店の導入決定要因 概要 梅乃宿商品の特色
利益率 ほかのブランドと比較して梅酒・果実酒を選定する際は高利益率の商品が好まれる ビールと比較すると高マージンを確保できるが、サワー・ハイボールより低い
果実酒のカテゴリとしては、飲食店にてほかブランドより高単価で提供されている
回転率(消費量) 1回の食事で複数杯繰り返しオーダーされる、飲みやすい酒類は飲食店にとって魅力的 程よいアルコール感で果実のデザートのように飲めるため、1回の食事で食中酒として繰り返し飲まれる傾向あり
供給安定性 特にチェーン展開をしている店舗にとっては安定供給が重視される 大手メーカーや輸入業者等の果実酒には劣後するも、ほかの酒蔵果実酒と同程度かそれ以上の供給力

梅乃宿「あらごしシリーズ」の利益率

「あらごしシリーズ」はハイボールやサワー類と比べると低利益率です。しかし、その一方でビール類や焼酎、ワインなどと比較すると高利益率であることから、飲食店にとって比較的利益貢献度が高い商品だと言えます。

【飲食店における提供酒類別の利益率】

提供酒類 原価率 利益率 グラス1杯当たりの利益絶対額
ウーロンハイ・酎ハイ 8〜10% 90〜92% 322〜450円
ハイボール 10〜20% 80〜90% 315〜400円
カクテル・サワー 20% 80% 280円
あらごしシリーズ 20〜35% 65〜80% 326〜671円
生ビール 30% 70% 350円
焼酎(ロック) 25〜40% 60〜75% 375〜420円
日本酒 30〜50% 50〜70% 250〜490円
ワイン 40〜75% 25〜60% 250〜1,200円

※出典:Amazon、各居酒屋ホームページ、飲食店ヒアリング等

「あらごしシリーズ」を導入している飲食店様からは、「サワーと比較すると利益貢献は低位ではあるが、ワイン等が飲めない人の受け皿として必要」「果実酒を好む女性に受けが良く、ビールよりも利益率が高いので助かっている」などの声が寄せられています。

梅乃宿「あらごしシリーズ」の原価計算法

「あらごしシリーズ」の利益率等をより理解するためにも、ほかの酒類を含めた原価計算法を下記ボタンからご確認ください。

梅乃宿が販売する代表的な商品

続いて、梅乃宿が販売する代表的な商品を紹介します。梅乃宿のお酒の仕入れを考えている飲食店様は、ぜひ以下の詳細をご確認ください。

日本酒

  • 白鳳大吟醸
  • 葛城純米大吟醸
  • 純米大吟醸備前雄町
  • 純米大吟醸山田錦
  • 純米吟醸
  • 紅梅純米
  • 純米酒
  • 本醸造
  • UnfoldSAKE(アンフォールドサケ)
  • UndersongSAKE(アンダーソングサケ)
  • 豆樽

※日本酒は今春リニューアル予定(2024年3月現在)

リキュール

梅乃宿では多種多様なリキュールが提供されています。

梅酒

  • 鶯の杜梅酒

あらごしシリーズ

備品関連

店舗で利用できる備品関連を紹介します。梅乃宿のお酒とセットで導入することで、お客様へよりアピールできます。

  • 梅乃宿 日よけのれん
  • 梅乃宿 前掛け(紺色)
  • 梅乃宿 木ます(無地)
  • 梅乃宿 木ます(焼印入り)
  • おちょこ(箱入り)
  • 1合徳利
  • 2合徳利
  • 梅乃宿ロックグラス(リキュール用)

リンクの無い備品についてのお問い合わせはコチラから!

まとめ

本記事では、梅乃宿酒造のブランドストーリーや国内のリキュール市場と梅乃宿の関係性、代表的な各種商品を解説しました。

梅乃宿は今年創業130周年を迎えた老舗の酒造メーカーで、日本酒・リキュールのパイオニア的存在でもあります。梅乃宿の「あらごしシリーズ」を導入することで、新規顧客の獲得や、リピーター率の向上に期待が持てます。

梅乃宿のお酒を導入予定の飲食店様は、ぜひ本記事で紹介したラインナップをご確認ください。なお、業務用酒販店なんでも酒やカクヤスでは、梅乃宿のお酒や備品などを広く扱っております。原価率を抑えるお酒の運用相談等も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売 上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメ ディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を 通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも 変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。

カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなど お酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフな ど様々なメンバーがいます。

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