【2022年】お酒業界のプロ集団がトレンドを振り返る!

記事中にある【ご注文リンク】をクリックすると、飲食店様専用の注文サイト「カクヤスナビオンライン」へ移動します。
「カクヤスナビオンライン」は当社配達エリア内の飲食店様がご利用いただけます。会員登録(登録無料)が必要です。

2022年におけるお酒業界のトレンドを振り返る!

withコロナ時代となり、新たなライフスタイルをおくる消費者が、一体どのようなお酒を求めているのか気になる方も多いでしょう。

まずは、株式会社カクヤスに在籍する6名の飲食店様向け営業スタッフが、2022年におけるお酒業界のトレンドを振り返ります!

  • 大野郁美さん(営業推進部 商品販促課)
  • 石橋洋平さん(広域第一営業部一課:全国チェーン担当)
  • 中村太郎さん(首都圏第一営業部 四課:麻布十番、元麻布、六本木、港区などを担当)
  • 萩原龍也さん(首都圏第二営業部 一課:上野、秋葉原などを担当)
  • 石井麻利亜さん(首都圏第三営業部 四課:関内・桜木町・中華街などを担当)
  • 遠藤さおりさん(広域第二営業部 一課:1都3県のリージョナルチェーンを担当)

【2022年】生樽からペット樽の時代へシフト

――― 飲食店様向けの商品販促において、どのような商材が2022年のトレンドだったと考えていますか?

大野さん

飲食店様向けの商品販促では、小容量樽、いわゆるペット樽がトレンドだったのではないかと考えています。

KIRINの『Tap Marché(タップマルシェ)』や『TAPPY』に続いて、アンハイザー・ブッシュ・インベブ ジャパンから発売された、ヒューガルデンやバドワイザーなどの『ピュアドラフト』ですね。
これらの商品は、プロモーションにかなり力を入れているなと感じました。最初は需要がどこまであるのか手探りの状態でしたが、次第に飲食店様からお問い合わせが増えて受け入れられていきました。

コロナ禍における店舗の営業の制限や人材不足などの課題がある中で、『生ビールの品質をあげる』『クオリティの高い商品が売れる』といった、時代を反映しつつ発売された商品だと考えています。
小容量樽(ペット樽)の認知度はまだまだ低いですが、お酒業界としてはトレンドと言えるほどの広がり具合を見せた商材です。

【関連記事】
ピュアドラフトの特徴とプレミアムビールの重要性|いま導入を検討すべき理由とは?

遠藤さん

1都3県のチェーン店でも、3Lペット樽のタップ・マルシェを頼まれるお客様が多くみられました。
ビールのバリエーションを増やすために導入する店舗もあり、ドリンクメニューのビールはスタンダードビール一択でなく、今はセカンドビールの選択肢も求められていると感じています。

【関連記事】
全国各地で続々導入!クラフトビール提供サービス「タップ・マルシェ」って何?

萩原さん

実は、ビールの出荷数が年々減ってきていて、「生ビールは設置しなくても良い」と考えているお客様も多いんです。
その理由として考えられるのは、生樽の鮮度や設置場所の問題、あとは手入れの大変さなどですね。現在は以前よりもずっと、瓶ビールやKIRINのTAPPYの様な小容量樽の需要が伸びています。

中村さん

私が以前いた六本木エリアでは、ダイニングバーのお客様のお店でヒューガルデンなどのペット樽が良く出ていた印象があります。
ピュアドラフトは、ビールに空気が触れない分、通常の樽よりも鮮度が長持ちするんです。ビールサーバーを洗浄しなくても品質を保てますので、外国人のお客様にも満足していただけました。

石井さん

私が担当する横浜エリアでも、生樽からペット樽に切り替えたお客様がよくみられました。
お問い合わせが増えてきたのは、2022年に入ってからです。withコロナ時代になっても、生ビールの回転があまり戻らなかった飲食店様から、ペット樽のお問い合わせをよくいただきました。

【2022年】韓国ブームが追い風となった韓国系の商材

――― 全国チェーンを担当されている石橋さんは、どのようなキーワードを2022年のトレンドに挙げましたか?

石橋さん

2022年は、第4次韓流ブームにあやかった『韓国系商材』がトレンドキーワードだったと考えています。

これまで違う業態をされていたお客様が、「韓国系の業態を新たにスタートさせよう」という動きが増えてきました。
例えば、ネオンが飾ってあるような韓国風の居酒屋を展開する企業が多く見受けられました。韓国風の居酒屋では、韓国のクラフトビールや韓国サイダーなどが提供されています。

他には、『ミチョ(美酢)』という100%果実発酵酢(果実をアルコール発酵させたあと、酢酸発酵させ、徐々にお酢へと変化したもの)が、健康・美容に敏感な層から人気がある商品だと感じましたね。

【ご注文リンク】ミチョ(美酢)

ミチョ(美酢)は一般小売りもされている商品で、お水、ソーダ、ジュースなどで割って飲むのが一般的ですが、飲食店様の方でアレンジして、ビールで割ったりサワーにしたりという例もみられました。
飲み放題の店舗では、お客様がお茶やミネラルウォーターを注いで、自由にアレンジする飲み方でも楽しまれています。

【関連記事】
ビネガードリンク最新事情。今飲食店でおすすめなのは!?


――― 韓国系商材の流行は他のエリアでもみられましたか?

石井さん

中華街エリアでは、韓国系の商材はあまり導入されていないですね。『チャミスル』がブームになったときも、中華系の飲食店にはなかなか入りませんでした。

大野さん

横浜市の野毛、関内エリアのナイト業態では『チャミスル』が流行っていますね。テキーラやクライナーなどと一緒にチャミショットを提供している店舗も多いです。

【ご注文リンク】チャミスル

萩原さん

上野、秋葉原エリアのナイト業態でも、『チャミスル』や『チャミスル トクトク』などの韓国系のお酒が飲まれていますね。

【ご注文リンク】チャミスル トクトク

ミチョ(美酢)の場合、シャンパン割をはじめとした様々な飲み方を楽しめることが人気に繋がっていると思います。

【関連記事】
若い世代に大人気のお酒「チャミスル」の魅力とは?各フレーバーの特徴を解説

石橋さん

韓国系の業態って、女性比率がとても高いんですよ。私が担当している店舗でも、韓国系の業態の場合は女性客が8割くらいを占めています。
飲食店様から「韓国系の商材を色々みたい」というご要望をいただきますが、輸入品なので安定しないこともあります。例えば、定番品が一通り揃っている輸入会社様でも、「TikTokなどのSNSで流行っている商品でも入手しづらい」というケースがあるんです。

韓国発のクラフトビールでは、ヴァイツェンの本場であるドイツの醸造所で造られた『サランヘ』が人気を博しています。
他には『KUMIHO(クミホ)』も人気商品のひとつですね。韓国風のポップなデザインの缶で、味はIPA、ピーチエール、リラックスビールの3種類が展開されています。

クミホは500mlと容量が大きく、1本600円くらいするので値段はちょっと高めです。飲食店様では、クミホをテーブルに置いて複数名でシェアするスタイルで飲まれることもあります。
今まで飲食店様でクラフトビールを缶のままで提供することはあまりなかったのですが、今後はいわゆる『SNS映え』に寄与する可能性が考えられますね。

【ご注文リンク】KABREW KUMIHO

【2022年】コスパに優れた卓上レモンサワーがチェーン店で流行!

――― チェーン店様で、2022年のトレンドキーワードを挙げるとすれば何でしょうか?

遠藤さん

差別化を図る肉業態のお店や『焼肉ホルモンたけ田』様などのお店で、卓上レモンサワーが導入されています。

卓上レモンサワーは、各テーブルにビールサーバーのようなレモンサワーサーバーが設置されていて、お客様が自由に注いで楽しむスタイルになっています。1時間500円で飲み放題というかなり安い価格帯で提供されている飲食店様もあります。

オーダーを取ってからレモンサワーを作り、テーブルまで運ぶ、という手間が省略されますので、オペレーションや人件費を削減して提供することができるんです。
お客様目線で見た場合、レモンサワーを安く飲めて、味を好みにアレンジできることが人気を博した理由だと考えています。レモンシロップだけで数種類あって、追加料金で生レモンを頼んだり、ラムネや梅などを加えて味変したりすることもできます。
卓上系のオーダーシステムは、スタッフを減らせるので人件費を削減できるということで、ハイボールなどの他のお酒でも需要が高まってきている状態です。

【2022年】ナチュールワインがSNS映えの人気商品に!

――― チェーン店様で、他に人気が高まった商品はありましたか?

遠藤さん

インスタグラムなどのSNSでグルメアカウントを良くチェックしてますが、渋谷・三軒茶屋などの東急沿線エリアでは、自然派ワインと呼ばれる『ナチュールワイン』が流行っている印象を受けます。
ファッション系のインフルエンサーの間では、ナチュールワインの自由なアートで可愛らしいエチケットとワインを入れたグラスを置き、お店のお洒落な内装と一緒に撮ってSNSに投稿するのが流行っています。

クラシカルなワインのエチケットではなく、面白いキャラクター系や動物系などのアーティスティックなエチケットを最近よく見かけます。
ナチュールワインは口当たりも良くて、最近は味わいのクオリティも上がっています。ボトルの可愛さに惹かれて注文する方も多いですね。
お酒がそんなに得意じゃない人でも、気軽に頼みやすいという点も人気の理由だと思います。

【2022年】都内でテキーラ/ショットの需要に変化が!

――― 麻布十番、六本木エリアでは、どのようなお酒がトレンドになりましたか?

中村さん

都内のバー・ショットバーでテキーラと言えば、これまでは『クエルボ』でしたが、最近では『クラセアスール』などの高価格なプレミアムテキーラの需要が高まっています。

特にラウンジ業界やキャバクラ業界では、「クエルボより高単価で売れるわりに手間がかからない」という理由から、業態問わず出るようになってきました。麻布十番や六本木エリアでは、居酒屋で見かけることもあります。

クラセアスールは、ボトル形状やラベルのデザインがお洒落で、店舗のオブジェとして再利用もできるメリットもあるんです。キャストさんがお酒をオーダーするときに、「どうせ飲むならクラセアスールの方が美味しいし映える」という理由で頼まれることもあります。

【ご注文リンク】クラセアスール

バーでは1杯1,500円くらいで提供されていて、ラウンジではもう少し高い値段設定になっています。2022年を通して、クエルボ以外のテキーラ・ショットの選択肢が少し加わってきたという印象を受けていますね。

【関連記事】
最高峰のプレミアムテキーラ「クラセアスール」の魅力を徹底解説!商品ラインナップも紹介

石橋さん

最近は若い方でもテキーラを飲むんだなと感じることがあります。普段ラーメン屋を経営しているお客様が、ハロウィンの日だけテキーラを2ケース注文されたことがあって驚きましたね。

【関連記事】
プレミアムテキーラの特徴とは?選び方やおすすめの銘柄をご紹介!

【2022年】飲食店での低アルコール・ノンアルコールの導入が加速!

――― 上野、秋葉原エリアで、2022年のトレンドに挙げられるのはどのような商品でしょうか?

萩原さん

上野・秋葉原エリアでは、低アルコールノンアルコールを置き始めた飲食店様が増えました。

ノンアルコールで人気沸騰中なのが、『1688』というノンアルコールスパークリングです。1本3,500円くらいの高額価格帯ではありますが、普段担当しているエリアの需要やノンアルコールの中では人気商材になりました。

甘くて飲みやすいのでナイト業態と相性が良く、誕生日イベントでシャンパンタワーに似せて、6段のグラスタワーを作られたお客様もいました。これまでは結婚式場などに販売をしていましたが、最近では洋食店や焼肉屋などの業態でも置かれています。

【ご注文リンク】1688

見た目も味もGOODな『ラルチザンデュテ ティースパークリング』も「お店のキャストさんから人気」とのお声をいただいている商材です。

【ご注文リンク】ラルチザンデュテ ティースパークリング

様々なメーカー様から多種多様なノンアルコール商材が出ていますので、お酒が飲めない方でも気軽に楽しむことができ、店舗側も単価アップに繋げられたのではないかと考えています。

他には、ノンアルコールジンやノンアルコールハイボール、ノンアルコール日本酒なども2022年のトレンドだったと考えています。

【2022年】家飲みで愛される翠ジンが外食でも人気に!

――― 横浜市中区、関内、桜木町などのエリアでは、どのような商品が2022年のトレンドだったと考えていますか?

石井さん

コロナ禍に入る前に発売された『翠ジン』は、低糖質ブーム、健康ブーム、食事に合うお酒というテーマと相性が良く、2022年にさらに人気が出た商品だと考えています。

今までは、ビール、サワー、ハイボールというジャンル分けがされていましたが、その中に新たに『ジンソーダ』というジャンルが確立された感があります。
最近では居酒屋、洋食屋、ガールズバーなど、業態を問わずジンソーダを入れるようになってきた印象を受けました。

翠ジンは、ボトルのデザインも洗練されていて、お値段が手頃なことも人気の理由だと思います。飲食店様へはもちろんのこと、家庭向けにもかなり売れている商品です。
今まで家飲みで翠ジンを飲まれていた方が、外食をする際にジンソーダを頼むケースも増えてきています。

【ご注文リンク】翠ジン

石橋さん

缶の翠ジンが発売されたことで、一般層の認知度も高まった印象を受けています。
2023年2月21日には、1.8Lの大容量バージョンも発売される予定です。それに伴って、外食チェーン店様でも、さらに導入が進むのではないかと予想しています。

翠ジンには、柚子・緑茶・生姜といった和素材が使用されていますので、和食と相性が良く、一部の和食店ではすりおろし生わさびや生しょうがを入れたり、大葉を入れたりする飲み方が楽しまれています。
とにかく汎用性が高いので、新しい飲み方がこれから流行るかもしれませんね。

石井さん

翠ジンというワードは、お酒業界にいると良く耳にします。
それが最近では、女子会でも「翠ジン頼もうかな」というワードが出るほど、一般層に認知されているんです。レモンサワーやハイボールではなく、翠ジンという選択肢が先に出ることにびっくりした経験もあります。
価格帯もビールより安く提供されていて、来年はさらに発注が入ると予想しています。

2023年のトレンドキーワードは?

2022年のトレンドを踏まえ、2023年はどのようなキーワードがトレンドとなるのでしょうか?
後半では、2023年のトレンドキーワードをお酒のプロ集団が大予想!お楽しみに!

※記事の情報は、2022年12月27日時点のものです。

この記事を書いた人

カクヤス編集部

飲食店なんでもスクエアは、国内業務用酒販売上No.1、首都圏飲食店顧客満足度No.1の実績をもつ酒販店「なんでも酒やカクヤス」が運営するメディアです。
カクヤスグループは2021年11月に創業100周年を迎えました。酒販業一筋、お酒を通してお客様のご要望に「なんでも」応えたい!長きにわたり信頼されてきた実績と共に、これからも変わらぬ気持ちでお客様に向き合ってまいります。

カクヤス編集部にはワインエキスパート・エクセレンスやシニアソムリエ、SAKE DIPLOMAなどお酒の資格を持ったメンバーや、飲食店様に15年以上寄り添ってきた営業スタッフ、店舗スタッフなど様々なメンバーがいます。

飲食店様へ旬なトレンド情報、経営の役に立つ情報、私たちにしかお届けできないお酒にまつわる情報などなど、いままでの経験を基に積極的に発信していきます!

ご注意

当ページに掲載されている内容は、掲載時点での情報です。
ご注文ボタンや商品リンクをクリックすると、飲食店様専用の注文サイト「カクヤスナビオンライン」へ移動します。
「カクヤスナビオンライン」は当社配達エリア内の飲食店様がご利用いただけます。会員登録(登録無料)が必要です。


20歳未満の飲酒は法律で禁止されています

  • 飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
  • 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
  • お酒は楽しく、ほどほどに。飲んだ後はリサイクル。
  • 20歳以上の年齢であることを確認できない場合には酒類を販売いたしません。
  • 20歳未満の飲酒防止のため年齢確認をさせて頂いております。予めご了承ください。