ボルドー五大シャトーとは?シャトーの歴史とワインの特徴、関連ワインについて幅広く解説

フランス・ボルドーの「五大シャトー」は、高級ワインの代表ともいえる存在です。しかし、この五大シャトーについて「何がすごいの?」「なぜ高いの?」とお客様に尋ねられたとき、うまく説明するのは意外と難しいかもしれません。

この記事では「そもそも格付けって何?」という基本的なところから、五大シャトーの位置付け、各シャトーの歴史や当たり年、五大シャトーに関係のあるワインの情報まで、五大シャトーについて知っておきたい情報を幅広く解説します。五大シャトーについての知識を身に付けたい方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもワインの格付けとは?

ワインの格付けは、消費者にとって「品質をおしはかる指標」「信頼度レベルの高さ」であるといえます。また、格付けには法律で定めたものもあるため、生産者にとっては「規格」ともいえるでしょう。

例えば、国内で流通する牛枝肉にも格付けがあり、AからCの3段階でAが最高ランクです。一方、数字の部分は肉質等級といい、肉の光沢や脂肪の質などの4項目を5段階で評価したもので、 1から5へとランクが上がります。したがって、A-5が最高ランクということです。

しかし、ワインの格付けは、牛肉のように消費者が理解しやすいものとはいえません。生産国によって、ワインの格付けがあったりなかったりします。また、仮に格付けがあったとしても、ワイン産地別に格付けの仕組みそのものが違うため、すべて同じ基準で表記されていないことが消費者を惑わせることもあるでしょう。

また、格付けの上位にあるからといって、それが絶対においしいワインであるとは限りません。格付けされていなくても素晴らしいワインもあります。そうはいっても、格付けがワイン選びにおいて一定の指標になることや、格付けを知ることが良いワインを知る近道となることは事実でしょう。

五大シャトーとは?ボルドーのワイン造りと格付け

今回のテーマとなる「五大シャトー」とは、ボルドーの格付けに関連する概念です。そこで、ボルドーのワイン造りの基礎知識と、ボルドーでの格付けについて確認しておきましょう。

ボルドーワインの基礎知識

ボルドー地域では、ローマ時代からブドウが栽培され、ワインが造られていたとされています。大西洋に近いボルドーは古くから交易港として栄え、その交易の中心はワインでした。

12世紀初頭、ボルドーを収めていた公女がのちのイギリス国王と結婚したことで、多くのボルドーワインがイギリスへと輸出されます。
その後も、格付け制度などさまざまなマーケティング戦略が功を奏して、ボルドーの評判は世界に広まっていきました。世界で初めてワイン法が作られたのもボルドーであり、ボルドーはまさに世界を牽引するワインの産地といえるでしょう。

ボルドーでは、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルローといった黒ブドウ品種、ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルなどの白ブドウ品種が育っています。赤ワインは濃厚で複雑味のある味わいが特徴。白ワインは爽やかでアロマティックな辛口や、甘口の貴腐ワインが造られます。

ボルドーの産地は「左岸」と「右岸」に大きく分かれています。左岸にあるのは五大シャトーも属するメドックやグラーヴなど、右岸にあるのはポムロールやサン・テミリオンなどの地区です。左岸では濃厚なフルボディのワイン右岸ではリッチで華やかなワインが造られる傾向にあります。

五大シャトーは「メドックの格付け」の第1級シャトー

「五大シャトー」とは、1855年のメドック地区の格付けで第1級となった4つのシャトーと1973年に第1級に昇格したシャトー、計5つのシャトーの総称です。

19世紀中頃、フランスを統治した皇帝ナポレオン三世はボルドーワインをフランスの重要輸出品と位置付けました。そして、1855年のパリ万博の開催に合わせる形で、ボルドーワインに格付けを命じたのです。

この格付けでは、4,000シャトーのなかからメドック地区の60シャトーとグラーヴ地区の1シャトー、計61シャトーの赤ワインが選ばれ、さらに1級から5級の5ランクに分けられました。この格付けは、「メドックの格付け」と呼ばれます。

最初に1級に選ばれたのは、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・オー・ブリオンの4シャトー。そして、のちにシャトー・ムートン・ロートシルトが2級から昇格し、合わせて「五大シャトー」と称されるようになりました。

ボルドー地方の生産者は6,500軒を超えるといわれており、そのうちメドックの格付けで第1級となったシャトーは5軒。ボルドー地方の生産者の割合でいえば、0.1%未満という希少性を持つのが五大シャトーです。

格付けが行なわれたのははるか昔のことですが、五大シャトーは現在に至るまで高い品質のワインを造り続け、今も偉大なシャトーであり続けています。

メドック以外の地区にも格付けはある?

メドック以外にソーテルヌ、グラーヴ、サン・テミリオンにも格付けがあります。ただし、それらの格付けはメドックの格付けとはまったく別の体系を持っているため、混同しないように注意しましょう。

また、ポムロールのように、格付けはないものの素晴らしいワインが造られる土地もあります。

例えば、シャトー・ペトリュスは格付けを持たないポムロールのワインですが、ボルドーを代表する最高級ワインの一つとして有名です。

五大シャトーの歴史とワインの特徴

五大シャトーに含まれる各シャトーの歴史や近年の技術革新、ワインの特徴をご紹介します。

Château Lafite-Rothschild シャトー・ラフィット・ロートシルト

シャトー・ラフィット・ロートシルトのラベルには、18世紀に「宇宙で最も美しいブドウ園」と称賛された見事な庭園が描かれています。ヴェルサイユ宮殿で毎夜振る舞われ、ルイ15世が好んだ「王のワイン」。気品のある味わいを持つエレガントなワインで、まさにボルドーワインの王様といえます。

第二次世界大戦でフランスがドイツ軍によって占領されると、ロスチャイルド財閥の財産であることを理由に解散させられ、セラーが略奪を受けた不幸な時代もありました。戦後にエリー・ド・ロスチャイルド男爵がラフィットの所有権を取り戻し、1974年からエリーの甥のエリック・ド・ロスチャイルド男爵が事業を継承しました。現在は、エリック男爵の娘であるサスキア・ド・ロスチャイルドが6代目当主としてシャトーの運営を担っています。

2019年5月27日、東京で米国ドナルド・トランプ大統領夫妻を歓迎する宮中晩餐会が開かれた際にも、シャトー・ラフィット・ロートシルト1996年が提供されました。

Château Margaux シャトー・マルゴー

シャトー・マルゴーは、五大シャトーのなかで最も柔らかく、女性的な印象を持つワインです。国王ルイ15世の公妾デュ・バリー夫人など、国王や皇帝の愛した女性たちが特に贔屓にしたワインでした。マルゴーこそボルドーワインの女王といっても過言ではありません。

また、アメリカ市場にも強い影響力があり、あのアメリカ人作家アーネスト・ヘミングウェイは、孫娘を“Margaux(マーゴ)”と名付けるほど、このワインを愛飲したといわれています。日本では、渡辺淳一の恋愛小説「失楽園」にも登場する赤ワインとしても有名です。

マルゴーは1855年の格付けの際に、テイスティングで唯一の満点評価を得たワインでもあります。昔も今も名実ともに最高峰のワインとして、多くのファンを魅了しています。

Château Latour シャトー・ラトゥール

ラベルにデザインされている塔(La Tour)はシャトーのシンボル。「サン・ランベールの塔」といって、百年戦争時のフランス王軍側の要塞として知られる建築物です。シャトー・ラトゥールは17世紀、シャトー・ラフィット・ロートシルトの所有者でもあったアレクサンドル・ド・セギュール侯爵が所有していました。18世紀に、息子のニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵がイギリスに向けたワイン輸出を加速させ、その結果、ラトゥールはイギリスの財閥に譲渡されることになりました。

そして1993年、グッチ、イヴ・サンローラン、ボッテガ・ヴェネタなど多くのブランドを傘下に収めているフランスファッション界の帝王フランソワ・ピノー氏がラトゥールのオーナーとなります。

ラトゥールは五大シャトーのうち、唯一プリムール(先物取引)での販売を取りやめ、シャトーのワインセラーでワインを熟成させてから販売するビジネスモデルを取り入れています。安定した品質のワインを造り続けていることで有名なシャトー・ラトゥールは、まさにボルドーワインの金字塔といえるでしょう。

Château Haut-Brion シャトー・オー・ブリオン

シャトー・オー・ブリオンは、メドック地区を対象とした1855年の格付けで唯一、グラーヴ地区から選ばれたシャトーです。当時からとても有名なシャトーであったために、特別にメドック以外の地区から選出されました。

フランスがナポレオン戦争で敗れたあとに開催されたウィーン会議で、毎晩このシャトー・オー・ブリオンが豪華な食事とともに振る舞われたことは有名です。それが功を奏して、フランスは領土をほとんど失わずに済んだとまでいわれています。

1935年、フランスの文化と芸術を尊重するアメリカ人富豪、銀行家であるクラレンス・ディロンがこのシャトーを購入しました。当時は世界恐慌真っただなかであったため、クラレンスは私費を投じてシャトーを維持したといわれます。1975年、クラランス・ディロンの孫娘ジョアン・ディロンが後継ぎとなり、ジョアンは1979年にルクセンブルグのチャールズ皇太子と出会って結婚しました。そして、二人の間に生まれたロバート・ルクセンブルグ王子が、現在シャトーを運営するクラレンス・ディロン社の代表に就任しています。

他の4シャトーよりもメルローの割合が多く、まろやかで豊かな香りと味わいがこのワインの魅力となっています。

Château Mouton-Rothschild シャトー・ムートン・ロートシルト

19世紀に、ロスチャイルド家創業者の孫にあたる、ナサニエル・ロスチャイルドが投資したワイナリー。1855年の格付けで1級に選ばれることを見込んでの投資でしたが、結果は2級となってしまいます。

そのときの気持ちを「われ1級たり得ず、されど2級たることを潔しんとせず。われムートンなり」と表してリベンジを誓ったナサニエルですが、その思いを果たさぬまま、この世を去ってしまいました。その後も栽培環境や醸造設備を整え、ワイン造りのプロセスを改革し続けた結果、孫のバロン・フィリップ時代の1973年、ついに1級へと昇格します。その際に残されたのが、「われ1級たり、かつては2級なりき。されどムートンは変わらず」という名言です。

力強くゴージャスな味わいはもちろん、ミロ、シャガール、ピカソなど名だたる芸術家たちの作品を起用した、毎年異なるラベルデザインもシャトー・ムートン・ロートシルトの魅力の一つ。「シャトー元詰め」(シャトーでのボトリング)をいち早く始めたり、カリフォルニアでジョイントワインを手掛けたりと、新しいチャレンジを続ける革命児的なシャトーです。

五大シャトーの当たり年は?

ワインの出来栄えは、原料となるブドウの育ち具合に大きく左右されます。ブドウは、十分な日照量を得られなければ完熟できません。また、雨が多いと開花や結実が妨げられたり、果実が腐敗したりして、風味が落ちてしまいます。当たり年とは、天候に恵まれた結果、ブドウの豊富な糖度と収穫量が確保され、シャトー(生産者)にとって十分な売上が確保された収穫年のことです。

なお、当たり年には基準があり、プリムール(先物取引)でワインの価格が平均以上、または市場に出荷されてからも価格が上昇する可能性のあるものを指します。

例えば、以下などは五大シャトーの当たり年として挙げられます。※市場価格と専門誌評価を参考

  • Château Lafite-Rothschild:2018年、2016年、2010年、2009年、2000年
  • Château Margaux:2018年、2016年、2015年、2010年、2009年
  • Château Latour:2010年、2009年、2005年、2003年、2000年
  • Château Haut-Brion:2018年、2016年、2010年、2009年、2005年
  • Château Mouton-Rothschild:2018年、2017年、2016年、2015年、2010年

21世紀に入ってから、これまでになく当たり年が続いていますが、これには地球温暖化が関係しているかもしれません。

五大シャトーのようなワインをおいしく提供する方法

五大シャトーをはじめとするボルドーの高級ワインは、長期熟成を前提に造られています。20~30年以上熟成したワインはコルクの弾力性が衰えているため、通常のオープナーでの抜栓はかなり難しい作業です。そこで、The Durand(ザ・デュランド社)オールドヴィンテージ用のワインオープナーをおすすめします。このオープナーは横から挟みコルクを支えるため、先端部分の一部がボトル内に残されることがありません。澱対策として、熟成の進んだワインの場合はパニエにボトルを寝かせて提供しましょう。デカンテーションすると酸化が進んでしまい、せっかくの風味が壊れるおそれがあります。

グラスはできるだけ薄手のものを選ぶのがおすすめです。熟成が進んだワインは、中型か小型のグラスを選ぶとよいでしょう。

料理は素材の味が引き立つシンプルな味付けのものを合わせると、熟成ワインの繊細な味わいが楽しめます。チーズとゆっくり味わっていただくのもよいですね。

五大シャトーのセカンドワイン・サードワインとは?

五大シャトーほど長期熟成させずに飲める、少しお手頃で高品質なワインとして、「セカンドワイン」「サードワイン」があります。

セカンドワイン・サードワインについて

ボルドー地方の格付けワイナリーでは、60~100ヘクタールの広大なブドウ畑で約3万ケース(36万本)規模のワインを生産しています。こうしたワイナリーは、ファーストラベルのワインの価値を高めるために、最高品質のワインだけを樽からブレンドしてファーストラベルとして販売しています。

「セカンドワイン(セカンドラベル)」とは、そのファーストラベルを生産する過程で、樹齢の低いブドウから醸造されるワインなどを間引きして、別にブレンドしたワインです。セカンドワインはファーストラベルのスタイルをそのまま活かして造られますが、威厳あるファーストラベルより少し和らいだ印象を持ち、価格も少し抑えられています。

「サードワイン(サードラベル)」には、セカンドワインのように明確な定義はありません。サードワインはセカンドワインよりもさらにお手頃な価格で販売されており、スタイルとしては親しみやすいカジュアルワインだといえます。

セカンドワインやサードワインは、ファーストラベルほど長い熟成を得なくてもすぐにおいしく楽しめるのが魅力です。手の届く価格のものも多く「五大シャトーのスタイルを味わいたいけれど、価格が高すぎて……」というお客様におすすめしたい商品です。

「セカンド○○」「サード○○」の混同に注意

「セカンドワイン」と「セカンドラベル」、「サードワイン」と「サードラベル」は同じ意味で使われています。

しかし「セカンドクラス」というと、メドック地区の格付けにおける第2級のワインのことになります。また、この格付けにおける第2級以外のワインで、2級に等しい品質と市場価格がともなうものを「スーパーセカンド」とも表現します。このあたりを混同しないようにしたいですね。

五大シャトーに関わりのあるワイン一覧

五大シャトーと関わりの深いワインをご紹介します。ボルドーがお好きなお客様への提案にご活用ください。

Château Lafite-Rothschild シャトー・ラフィット・ロートシルトの関連ワイン

  • Carruades de Lafite:セカンドラベル/赤ワイン
  • Domaines Barons de Rothschild Lafite Les Legendes R:ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトによるネゴシアンワイン/赤ワイン

Château Margaux シャトー・マルゴーの関連ワイン

  • Pavillon Rouge du Chateau Margaux:セカンドラベル/赤ワイン
  • Margaux du Chateau Margaux:サードラベル/赤ワイン
  • Pavillon Blanc du Chateau Margaux:シャトー・マルゴーが造る白ワイン

Château Latour シャトー・ラトゥールの関連ワイン

  • Les Forts de Latour:セカンドラベル/赤ワイン
  • Le Pauillac de Latour:サードラベル/赤ワイン

Château Haut-Brion シャトー・オー・ブリオンの関連ワイン

  • Le Clarence de Haut-Brion またはChateau Bahans Haut-Brion:セカンドラベル/赤ワイン
  • Chateau La Mission Haut-Brion:同じディロン家の兄弟が所有する、オー・ブリオンに向かい合うシャトーのワイン/赤ワイン
  • La Chapelle de La Mission Haut-Brion:ラ・ミッション・オーブリオンのセカンドラベル/赤ワイン
  • Chateau La Tour Haut-Brion:ラ・ミッション・オーブリオンの所有/赤ワイン
  • Clarendelle:ディロン家によるネゴシアンワイン/赤ワイン
  • Chateau Haut-Brion Blanc:シャトー・オー・ブリオンが造る白ワイン
  • Chateau La Mission Haut-Brion Blanc:ラ・ミッション・オーブリオンが造る白ワイン
  • La Clarte de Haut-Brion Blan:オー・ブリオン・ブランとラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランのブレンド/白ワイン

Château Mouton-Rothschild シャトー・ムートン・ロートシルトの関連ワイン

  • Le Petit Mouton de Mouton Rothschild:セカンドラベル/赤ワイン
  • Aile d'Argent Blanc du Chateau Mouton Rothschild:シャトー・ムートン・ロートシルトが造る白ワイン
  • Chateau Clerc-Milon:ムートンと同じ所有者のシャトー/赤ワイン
  • Baron Philippe de Rothschild Chateau d'Armailhac:ムートンと同じ所有者のシャトー/赤ワイン
  • Mouton Cadet:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社によるネゴシアンワイン/赤・白ワイン
  • Mouton Cadet Reserve:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社によるネゴシアンワイン/赤・白ワイン
  • Baron Philippe de Rothschild Mise de la Baronnie Medoc:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社によるネゴシアンワイン/赤ワイン
  • Baron Philippe de Rothschild:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社によるネゴシアンワイン/赤・白・ロゼワイン
  • Domaine de Baron D'Arques Limoux:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社によるラングドック地方のワイン/赤・白ワイン

ロスチャイルド家によるジョイント・ベンチャーワイン

Opus One(オーパス・ワン)

Opus One(オーパス・ワン)

アメリカ・カリフォルニア州ナパ・ヴァレーのワイナリー。カリフォルニアワイン業界のレジェンドとして知られる「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」創設者ロバート・モンダヴィ氏と「シャトー・ムートン・ロートシルト」のバロン・フィリップ氏がお互いを認め合い、誕生しました。

カベルネ・ソーヴィニョンを主要品種とするボルドーブレンド。ファーストリリースは1979年です。オーパス・ワンはクラシック音楽で使われる用語で「作品番号1番」を意味します。

Almaviva(アルマヴィーヴァ)

Almaviva(アルマヴィーヴァ)

チリのマイポ・ヴァレーのワイナリー。「シャトー・ムートン・ロートシルト」とチリを代表する「コンチャ・イ・トロ」によるジョイント・ベンチャーとして1996年にファーストリリースされました。

オーパス・ワンと同じコンセプトで造られ、「チリのオーパス・ワン」ともいえるワインです。こちらもカベルネ・ソーヴィニョンを主要品種とするボルドーブレンド。アルマヴィーヴァという名前は、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」に登場するアルマヴィーヴァ伯爵に由来します。

カクヤスがおすすめする五大シャトーの元醸造家によるワイン

カクヤスがおすすめ!五大シャトーの元醸造家が手掛ける高品質な「掘り出しものワイン」をご紹介します。

Clavis Oréa(クラヴィス・オレア)

Clavis Oréa(クラヴィス・オレア)

ラテン語で「金の鍵」と名付けられたワイン。元シャトー・オー・ブリオンでワインメーカーとして働いていたフランク・ユエルマン氏によって初リリースされたワインで、「サン・テミリオンの新星」とも称されています。

ユエルマン氏に選ばれたブドウ畑は深い粘土質石灰岩土壌で、高原の下の丘陵地帯に位置します。8ヘクタールの畑に、メルロー種70%、カベルネ・フラン種20%、カベルネ・ソーヴィニョン種10%が栽培されています。収穫から瓶詰めまで一貫した管理のもと、丁寧なプロセスで新鮮な果実味と複雑味を実現。格調高さがありつつも古めかしくない、現代の美食にマッチする、まさに新しいスタイルのボルドーワインといえるでしょう。

容量:750ml

参考価格:5,080 円(税抜)

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プレミアムワインリスト

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五大シャトーは世界でも有数のプレミアムワインであることは確かですが、格付けされていないワインのなかにも、質の高い高級ワインがいくつもあります。

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まとめ

五大シャトーは、1855年のメドック地区の格付けで第1級となったシャトー1973年に第1級に昇格したシャトー、計5シャトーの総称です。

五大シャトーのワインには、長期熟成のポテンシャルがあります。適切な時期に味わうと比類なき風味を楽しめますが、熟成不足だと固く感じられてしまうこともあります。お客様におすすめする場合は、飲み頃を迎えているかどうかしっかり確認しましょう。

比較的早く飲めるセカンドワインやサードワイン、関連のあるワインなどを提案するのもおすすめです。

この記事を書いた人

渋谷 康弘

ヨーロッパでワインを学び、帰国後にインター・コンチネンタルホテルズグループのチーフ・ソムリエとして長年にわたりワインのサービスに携わる。シャネルとフランス三ツ星シェフ、アラン・デュカスのレストラン、「ベージュ・アラン・デュカス東京」の初代総支配人や、ワインのインポーター社長など、長年世界のワイン業界で活躍。

現在は、株式会社グランクリュ・ワインカンパニー代表取締役社長、会員制 ザ・コンコルド・ワインクラブを主宰する。

YouTube「渋谷康弘のワインチャンネル」でワインの知られざる世界を発信しています。

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