日本酒〝辛口〟座談会【第5回:発泡(スパークリング)日本酒 澪・すず音・八海山】カクヤス営業スタッフが飲み比べました!

日々、飲食店にアルコール・アイテムを提案しているカクヤス営業スタッフが、取り扱う日本酒を忖度なしで語り合うシリーズ企画。時代の変化により日本各地の日本酒が気軽に楽しめるようになり、女性や若い世代などにも日本酒ファンの裾野が広がってきました。一方で「色々ありすぎて何を飲んだらいいかわからない」という消費者や「色々ありすぎて何を置いたらいいかわからない」と悩む飲食店も多いようです。

そこで飲食店に直接お酒を提案・配達している酒販店カクヤスの営業スタッフが結集し、おすすめポイントや料理との相性を考えました。皆様の銘柄選定、メニューづくりのお役に立てれば幸いです。

今回選んだ3品はこちら

松竹梅 白壁蔵
一ノ蔵 発泡清酒
すず音
発泡にごり酒
八海山
メーカー 宝酒造 一ノ蔵 八海醸造
生産地 兵庫県神戸市東灘区 宮城県大崎市 新潟県南魚沼市
使用米 国産米 トヨニシキ 五百万石、山田錦
精米歩合 65% 65% 60%
アルコール度 5% 5% 15%
発泡方法 ガス充填 瓶内二次発酵 ガス充填

今回の利き酒メンバーのご紹介

中嶋さん

銀座〜有楽町エリア担当。週末は各地のワイナリーやブルワリーを訪れて生産者と交流、見聞を広める勉強家。日本酒では熱燗で飲むのが好み。大人数で賑やかに飲む宴会好きな一面も。この中では【澪】が好み。

レストランやダイニング業態を展開するワインをメインとするチェーン企業などを担当。ソムリエ有資格者の一方で、各地の老舗の名酒場を巡るのが好き。カクヤス野球部ではエースでキャプテンを務める。この中では【八海山】が好み。

下山田さん

尾形さん

高田馬場〜沼袋エリア担当。基本ビール党で、日本酒を飲むのは同行者の付き合い程度。カクヤス野球部に所属。春・夏の高校野球シーズン中、休日はスーパー銭湯で仕事の疲れを洗い流した後、ビール片手に高校野球観戦が日課。この中では【澪】が好み。

江東〜船橋エリア担当。過去に日本酒でヘヴィーな二日酔いに苦しんだトラウマあり。仲間と集まって飲むのも好きだが、ネットフリックスを見ながらのひとり酒も好き。冬はスノボ、夏はキャンプを楽しむソロ・アウトドア派。この中では【すず音】が好み。

鈴木さん

山本さん

カクヤス創業の地である北区や町屋エリア担当。営業部へ異動早々にいきなりコロナ禍対応を経験。最近は酒蔵やブランドをチェックしながら好みの日本酒探し。最近オーブンを新調し、休日は奥様と一緒にクッキングを楽しむ。この中では【八海山】が好み。

日本酒の新ジャンル「発泡(スパークリング)日本酒」のポテンシャルを検証!

中嶋:

今回のテーマは発泡日本酒。10年ほど前から日本酒の新ジャンルとして存在感が高まってきてますね。今回は知名度も高く導入しやすい3銘柄を飲み比べします。

発泡日本酒の代表的ブランド「澪」「すず音」のアルコール度数は5%。少量サイズやかわいいボトルデザインなど、女性や日本酒が飲みなれていない方を意識した商品というイメージが強いよね。

下山田:

尾形:

今回の飲み比べメンバーは男ばかりだから辛口なコメントになりそう(笑)。最近はアルコール度数の高いものも増えてきたので、保守的な日本酒ファンにも興味を持ってもらいやすくなってきた。「発泡にごり酒 八海山」はその好事例といえる。

発泡日本酒には「澪」「八海山」のような「炭酸ガス充填」タイプと、「すず音」のような「瓶内二次発酵」タイプがある。前者は日本酒に炭酸ガスを充填させる、後者はアルコール発酵が止まっていないもろみを濾した酒を瓶詰し、瓶内でさらに発酵させて炭酸ガスを閉じ込める製法。自然な炭酸ガスを閉じ込める方式だね。

鈴木:

山本:

「瓶内二次発酵」はシャンパン造りに欠かせない伝統的な製法だよね。日本酒に溶け込んだきめ細やかな泡がつくれてリッチな味になる。近年は瓶内二次発酵の発泡日本酒にチャレンジする酒蔵が増えてきているけど、ものすごく手間のかかる工程だから値段も720mlボトルで5,000円超とかザラ。その意味で「すず音」は瓶内二次発酵の発泡日本酒をリーズナブルに体験できる利点があるね。

1本目:松竹梅 白壁蔵 澪(みお)

尾形:

専用グラスが販促ツールに用意されているのは、さすが大手酒造メーカー。アイスケートの浅田真央さんをイメージキャラクターにするなどブランディングにも力が入っているよね。「発泡日本酒」という新ジャンルの認知度アップに貢献していると思う。

第一印象は良くも悪くも日本酒っぽくない。デザート酒かと思うほど甘さを感じるけど酸味とのバランスがよく、後味はベタベタしないので、お酒としての完成度は高いなって感じた。

下山田:

中嶋:

実はフライングして家飲みで予習してきたんだよね(笑)。いろんなツマミとの相性を試してみたんだけど、バニラアイスからよっちゃんイカまで何を合わせても美味しかったのに驚いた。

泡が大きくて「発泡酒」らしい爽快感をいちばん感じた。最初の一杯目の「乾杯」向きだよね。ふだんはお付き合いで「ビールをコップ一杯だけ」という方にこそおすすめしたいな。

山本:

2本目:一ノ蔵発泡清酒 すず音(すずね)

鈴木:

私が担当するエリアではガールズバーなどのナイト業態での注文が多いんですよ。小容量ボトルや低アルコール、見た目もお洒落なところがキャスト受けがいいようです。

アルコール度数5度ながら、「瓶内二次発酵」ならではの繊細な泡が特徴だね。甘さは控えめで苦くないグレープフルーツのよう。上品さを感じる味で、中華や洋食の冷菜などにも合いそう。

下山田:

山本:

私の担当エリアでもケース買いするナイト業態がありますよ。蔵元の一ノ蔵酒造は今から40年近く前の1982年から発泡日本酒の研究を始めて、1998年にようやく商品化できるまで16年もの歳月をかけたとか。見た目とはうらはらの地道な努力が「一度は飲んでみる価値」になりそう。

一見「澪」と同じタイプと思ってたけど、実際は違うね。単価が高いから「瓶内二次発酵」や「開発秘話」などで価値をアピールすることがポイントになりそうだね。飲みきりサイズだからロスにならないのも利点だね。

尾形:

3本目:発泡にごり酒 八海山

下山田:

大きな違いはアルコール度数が15度と普通の日本酒並みであること。さすがにドスンとくる飲み口だな。お酒が好きな人はこれくらいがちょうどいいよね。

「澪」と同じ炭酸ガス充填タイプながら口あたりはしっとりなめらか。メロンのような吟醸香がある辛口で「日本酒」として美味しいと思う。「どぶろく」や「活性にごり」といったタイプの進化系といったイメージだな。

山本:

尾形:

酵母の香りが印象的。漬物、魚や肉の粕漬けなどの発酵食品やあん肝などとの相性がいいと思うな。

飲み比べはじめて1時間くらい経つけど、ボトル内のお酒は発泡感を維持できているね。720mlボトルだと1人で2杯以上飲む場面もあるだろうから発泡感の持続は合格点といえるね。

中嶋:

銘柄の選定や、メニュー作成についてなんでも相談できる!

いかがでしたでしょうか。味やブランドが持つキャラクターによって客層や利用シーンが異なる日本酒は、価格だけで判断しづらいところ。カクヤスではエリアごとに専任の営業スタッフがいて、業態や客層を熟知したうえで最適な日本酒をご提案しています。また日本酒の品揃えも拡大中ですので、アルコールメニューにお悩みの飲食店は一度カクヤスに相談してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

さとう木誉(きよし)

外食ライター
都内在住。繁盛店取材だけでなく経営マネジメントに関する取材活動を中心とする。「月刊食堂」「外食レストラン新聞」「外食図鑑」といった専門媒体の他、食品商社や外食コンサルタント等の宣伝企画にも携わる。
好きな酒は熱燗。好きなツマミはガリ〆さば。


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